「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

展開が明らかにおかしいし、不自然な作品。
主人公夫婦は避妊せずにセックスし続けているにも関わらず、一向に妊娠しない。

明らかに「不妊治療」が必要かと思われるのに、それを気にしたような描写もなく・・・。
そうなるとダラダラと話が続き、コミックスで50巻に達するなどという無茶な話になっています。
もう既に最低でも2人は子供が生まれていて不自然でなく、他の作品なら事実そうなっているでしょう。

惰性で連載し続ける漫画界の悪癖が色濃く出ている作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-04 22:14:02] [修正:2012-01-04 22:14:35] [このレビューのURL]

戦国時代の合戦史上でも毛利元就の「厳島の戦い」、武田信玄と上杉謙信の「川中島の戦い」と並ぶ三大合戦にも挙げられている
「桶狭間の戦い」に至るまでの道筋を駿河の今川義元側を中心とした視点で描いていくというこれまでにない作品。

他の方も言われていることだが、信長に討たれたために今川義元に対する後世の評価は厳しく、
「徳川家康」以前の「東海道一の弓取り」が、「凡将」あるいは酷いものになると「愚将」とさえ言われかねない程。
今川義元の実像については「誤解」ばかりが広く喧伝されてしまっているともいえる。

曰く「胴長短足の風体で、馬にも満足に乗れず輿に乗っていた」
曰く「京都の公家のような格好をしており、お歯黒を付けていた」
曰く「大軍で行軍しながら油断して信長に討たれた」等。
これらの多くは後世の創作による逸話らしい。それが信長を賞賛するための踏み台とされて、あまりにも広く世に喧伝されてしまった。

そんな義元は今川家の分国法に当たる「仮名目録」を定めた父・氏親の五男として誕生し、決して将来を約束された身ではなかったが、
この義元の教育係を務めたのが京都から今川家に招かれていた「大原雪斎」に教育を受け、武将としての資質が覚醒していく。
父・氏親が死去した後に家督を相続した兄・氏輝が病弱で、ほどなく死去した後に起こった家督争いで側室の子供である兄を成敗して、
ようやく歴史の表舞台に登場する。

一方、隣国の尾張国でも「津島」「熱田」という商人・寺社勢力を取り込んで勢力を拡大させつつあった男がいた。
織田信長の父「織田信秀」である。この信秀と義元は度々干戈を交えているのだが、決着を付けることなく信秀は病死し、
因縁は息子の信長に引継がれていく。

一般的に義元の西への行軍は京都に上洛して天下に号令するためであったとする説だが、その割に道中の浅井氏・六角氏・北畠氏などに対する
外交の形跡が見られないため、将来的な布石かはともかく、この作品で語られているような「単なる領土拡大のための侵攻」だった模様だ。

いわば義元・信長共に「戦国大名」としての脱皮の末の「桶狭間合戦」という位置付けである。
けれど、軍師「大原雪斎」存命ならば、義元の命運もまた違ったであろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-04 22:11:13] [修正:2012-01-04 22:11:13] [このレビューのURL]

「風雲児たち幕末編」とわざわざ差別化する意味がよく分らない漫画。

で、結局のところ前述の漫画のほうに吸収合併されてしまうような流れでは全く意味が無いのではないでしょうか。

作者の力量は風雲児たちでよく知っているのですが、この作品の立ち位置がよく分からないのです。

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[投稿:2012-01-04 22:04:18] [修正:2012-01-04 22:04:56] [このレビューのURL]

海辺の街を舞台に中学生の少女の危うい関係を描く。
「おやすみプンプン」等コアな漫画ファンには知られている作者が描く青春の群像。

憧れの先輩に告白するもいきなり肉体関係を迫られた少女・佐藤小梅。
腹いせに昔自分に告白してきた同級生の磯辺とセックスをしてしまう。
心は通っていない肉体だけの関係に溺れる二人。
最初は小梅が優勢だった二人の関係も徐々に磯辺に主導権を握られるようになっていく。

作者の画力は上手いと思うのですが、本のカバーから想像するような透明な作品ではない。
海と言っても「夏の陽光が降り注ぐかのような海」ではなく、
「寂れた観光客もいない、出航しない船だけが取り残されたような冬の浜辺」のイメージです。

寂しく、それ故に「人恋しくなる」のです。
掲載雑誌では志村先生の「青い花」も連載しているんですがね。学園ものでも雰囲気は天と地くらいに差がある。
隔月連載なので2巻は1年後くらいになりそうです。
作中に登場する浜辺が、今、連日のように報道されている「東北の津波を受けた地域の浜辺」とかぶって見えて
二重の意味でも「息苦しくなる」のです。

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[投稿:2012-01-04 15:45:52] [修正:2012-01-04 15:45:52] [このレビューのURL]

「ペルソナ4」公式コミック。

絵は上手いです。その点は流石です。欲を言えばキャラの顔がややノッペリした印象を受ける点が気になる。

各キャラのコミュをある程度以上ブチこめばそれなりの巻数はいけるはず・・・・なのですが、全何巻で落ち着くのだろう?と今から心配してしまいます。

ページの薄さの割に「展開が早い」ような気がしてなりません。
大ヒットゲームの漫画化だけに作者は「ペルソナ3」の轍を踏まないように注意していただきたいのですが・・・

とにかく不安と期待が交錯する立ち上がりと申し上げます。
10巻以上は最低でも続かないと失敗でしょう。

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[投稿:2012-01-04 08:24:21] [修正:2012-01-04 08:24:21] [このレビューのURL]

何よりも「必殺技のでない」テニス漫画であることが重要。
いや・・・ジャンプ連載の某テニス漫画と対極に位置しているなと。
試合のシーンはリアル。そしてタイプの異なる天才の描き方も上手いと思う。試合以上に「人間ドラマ」重視

前作「赤ちゃんと僕」でも思ったことだが、羅川先生は男性が読むのにも抵抗のない漫画を描かれる。
男女で読者を分けないというのは、ファンを獲得する上で重要な事ではないかと思う。
「赤ちゃんと僕」以上の巻数になったし。
テニス漫画の最高峰が現状だとこれ!

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[投稿:2012-01-04 08:16:16] [修正:2012-01-04 08:16:16] [このレビューのURL]

男の子みたいな女の子で初潮もまだな「大槻柚奈」。
温厚な菓子職人の男の子「森川楓」。
おしとやかな外見で人気の「小野寺葵」。

3人は幼馴染で13歳。
女2、男1で三角関係・・・・かと思わせる第1話は中学1年生からスタートする。
ガサツで男の子っぽい柚も流石に最近は胸が出てきたし、
楓に男を感じて自分が逆に「女の子」であることを意識せざろう得なくなる。

小さい頃から泣き虫でいじめられていた葵は、自分を守ってくれた柚が大好きだが、
同じ柚を好きな楓をライバル視して、当たり散らすこともある。

唯一の男子の楓は・・・・当初は柚のことが好きで葵とライバル関係かと思わせておいて
・・・・・・・・・実は違う。楓がホントに好きなのは・・・・・。

葵は柚が好きだが、女の子同士だからどうにもならないってことを頭では理解している。
それ故に男子である楓に嫉妬して、やつ当たりに近いような態度を取ってしまうのだが。

そして・・・そんな中で葵の記憶の中での最大の恐怖の対象。
かつて幼い頃に葵をいじめていたアイツとの再会。

女2、男1の三角形のバランスが、
女2、男2になってどう変わっていくのか?

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[投稿:2012-01-04 08:13:30] [修正:2012-01-04 08:13:30] [このレビューのURL]

7点 清々と

「りぼん」で昔活躍されていました谷川先生。今も短編を中心に活躍中。
淘汰の激しいのは漫画界も同じ。ヒット作1本出せば10年は食い繋げる・・・というわけに非ず。
そんな中で短編を中心にして今も第一線で活躍されている先生。

こちらは「女子高のお嬢様もの」です。
こういう作品も少女同時の恋愛・友情をテーマにした所謂「百合系」と呼ばれる作品が
多く制作される風潮が広まってきた背景があるからこその連載であるという点は確かだと思います。

でも、風潮に乗っかったとかそういうことではなく、見て判る「作品の雰囲気と絵柄の組み合わせの妙」。
女子高が舞台だと、当然に同級生も上級生も下級生も当然に同性の女性しかいません。
同級生の男子と知り合う機会も触れ合う機会も少ないので、恋愛の話をするとしたら
女生徒と男教師。もしくは
女生徒同士になるのもまた当然。

この1巻を見た感じではまだどちらに寄るのか迷っているかのような感じです。
主人公の清が担任の男教師「本八幡先生」に抱く気持ちもまだ「恋愛未満」。
そしてクラスメイトの美人「九条雅」さんは清が好きだと告白する。

今後、長期連載にできるのかが注目したいポイント。
短いと全4巻もしくは5巻で終わってしまうので、キャラ同士の人間関係をもっと強く打ち出す方向に繋げていただきたいと希望します。

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[投稿:2012-01-03 14:06:24] [修正:2012-01-03 14:06:24] [このレビューのURL]

「アフタヌーン」の看板にして「客寄せパンダ」だと思いますね。

一応、恋愛ものというかハーレムものの先駆けのような作品ではあると思います。
だが、一体いつ終わるのだ?完結も見えないままダラダラ続けられている印象が拭えませんぞ。

後、初期の画の酷さ。後に絵がガラッと変わるため、
「この絵の違いで金取るの?」くらいの苦情は言っていいレベルかと。

それと藤島先生が漫画描くなら、本来は「サクラ大戦」か「テイルズシリーズ」をもっと先に描くべきだったのではないでしょうか?

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[投稿:2010-11-26 00:38:59] [修正:2012-01-03 10:12:03] [このレビューのURL]

中世風のファンタジーの世界観に、絶望的なまでの巨大さを持った巨人を敵として描いた作品。

実は今までになかった切り口だと思う。PS2のゲーム「ワンダと巨像」にインスピレーションを得たのではないかと推察します。
人を喰らう巨人との戦いで、人類は幾重もの高い壁に囲まれた都市に暮らすことでかろうじて生き長らえていた・・・・。

壁の外の世界に何があるのか?多くの人類はそれを知らないまま一生を終えてしまう。
それを潔しとはしない主人公は軍人に志願して、外の世界に巨人の調査に赴こうとするのだが・・・・・。

強大な敵の存在を演出するのに最も効果的なもの。それは只管に「デカイ」ということ。
それは圧倒的なまでの戦力差を演出し、絶望的なまでのレベル差を感じさせることで、主人公たちと共に読者を奈落の底へと突き落とす。

立ち上がり這い上がれと言うのはあまりにも険しい絶壁。
悲壮感ばかりで希望が全く感じられないこの作風に付き合うのは読者も覚悟が求められるだろう。
気持ちよさや爽快感は全くない!

難点はお世辞にも「画力が高いとは言えない」こと。
アイデア光るものの、絵柄みて判りますが「荒削り」です。
その点はご留意下さい。

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[投稿:2010-12-18 12:36:05] [修正:2012-01-03 10:08:50] [このレビューのURL]