「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

「ダンジョン型RPG」+「食事」「+「魔物」という組み合わせで展開する。

地下迷宮で竜に飲み込まれたメンバーを救出するために深層階へと進むパーティ。
その過程で出会う魔物を「食材」として毎回おいしく調理するという内容。

地下迷宮は密閉空間につき、登場人物はパーティ内に限定される。
よって主役は毎回の調理される「魔物」にある。

結構、ゲームなんかではよく聞く名前の魔物が出てくるのでRPG世代はとっつきやすいと思います。
一応、竜退治が最終目的のようなので内容的には「ドラゴンクエスト」(竜を探求する旅)でも問題ない・・・いや、問題あるか(笑)。

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[投稿:2016-08-17 03:31:32] [修正:2016-08-17 03:31:32] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

一夫多妻制が制限付きではあるが施行された日本。主人公は飛行機事故で多数の人命救出をした功績の副賞で「一夫多妻制度」の権利を獲得した。主人公には既に恋人がいて、結婚も間近。権利と言ったって行使しなければ問題ないのだが、そこは「巻き込まれ型」の物語で、強引に行使せねばならない状況へと追い込まれていくジェットコースター的展開。
18歳の処女箱入り娘に押し掛けられ、馴染みのホステスさんとも懇意に。妻同士で共同生活を送ることは赤ちゃん出来てしまえば「喧嘩している場合じゃない」ってことで危機回避になるのかならないのか?
主人公が恋人のみちるだけと結婚したらしばらくは「子供は持てなさそうな雰囲気」。そうすると育児の出来そうな女性が二人加わって協力体制構築していくべきなのか。

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[投稿:2016-08-03 08:09:42] [修正:2016-08-03 08:09:42] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

「ジャンプ改」が廃刊になり、掲載を白泉社の「Melody」に移しての仕切り直しになります。少年漫画雑誌から少女漫画雑誌に移籍したという点がポイント。演劇を題材とした青春物語として横断性のある内容だということです。

前2巻でダブルヒロインが「紅華音楽学校」へ入学する経緯と出会いから対立を経て仲直りし、友人となりました。

予科生は季節が夏に移っても講義ばかりの毎日。みんな退屈している。
渡辺さらさの提案で演劇の実習を組み込むことになり、Aクラス20名は4人ずつ5チームに分かれての発表会に向けての特訓になります。

未だその実力が知れない「渡辺さらさ」ですが、奈良田愛他のクラスメイトたちはやはり何かにつけてさらさの事が気になって仕方ない。

授業外でチームはそれぞれ時間を見付けて練習を重ねなければならず、場所取りと時間にどのチームも苦労します。
その間にチーム内で姿勢・方針を巡って対立したりもあって前途多難な船出。
けれど困難を乗り越えて女の子たちは突き進むのがこの作品です。

1巻の4話目でいよいよ演技の発表に移る。今までクラスメイトたちが一様に感じていた「さらさに対する目を離すことができない感情」。
その理由が明らかになる。
他のメンバーが初めての演技で緊張から失敗を繰り返す中、ティボルト役のさらさは憑依能力により、完全に役柄を再現。
教師・クラスメイトたちの度肝を抜いた。
100年の歴史を持つ歌劇団の中にあっても非常に希な能力であることを認める先生。しかし、それは「諸刃の剣」でもあった。
さらさの事を格下と思っていたクラスメイトたちの多くが恐怖を抱いたはず。

そして何人かはさらさが「同期中で唯一の天才」であることにも気が付いたはずだ。
天才の才能を目の当たりにしたとき、優秀・優秀と言われて入学を許された自分たちが「所詮は秀才レベルに過ぎない」ことを知り愕然としただろう。

少なくとも今後はクラスメイトたちのさらさを見る視線は変わるはずである。
今後の展開に期待大である。


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[投稿:2016-04-18 22:38:40] [修正:2016-04-18 22:38:40] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

百年の伝統を誇る超名門の「紅華歌劇団」。毎年1,000人を超える女の子が受験して合格者は40名という狭き門。
元アイドルの奈良田愛はその狭き門を突破して40名中22番の成績で合格する。
記念すべき第100期生に名を連ねたのである。

だが、この年。最終合格者の第40番目の最後の席を獲得したとんでもない女の子がいた。
初対面であまりにも目立つ178センチの長身。カモシカを思わせる長い手足。卓越した運動神経。
歌も踊りもまだ未熟でこれまでの歌劇団の選考規定であったならば落選していたであろう規格外の存在。
そして何もよりも印象的なのは緊張など無縁で、選考の面接で審査員を驚かせた「星の煌きを宿す瞳」である。
その少女「渡辺さらさ」はそのスター性のみを評価されて入学を許されたといって良かった。

当然に全国から集まり厳しい審査を通過した他の39名のクラスメイト達は奇異と戸惑いの視線を彼女に向ける。
楽器も弾けず、基本的な音楽の知識もない、さりとて入学に繋がるような縁故もない彼女が何故試験を突破できたのか?
同級生たちですら首を傾げるのだった。

入学後も型に嵌らない彼女の存在は次々と騒動の火種となっていく。
とある理由からアイドルグループを辞めさせられ、行き場をなくしていた愛にとってもさらさは理解不能な存在だった。
クラスメイトたちは共に学ぶ学友であると同時に将来の職場で役柄を争う好敵手でもあるのだ。
・三代続けて音楽学校入学を果たしたサラブレッド。
・バレエの名手で海外への留学の話を蹴ってまで歌劇学校に入学した優等生。
・昨年も受験したが双子の妹が不合格だったので再受験の末に姉妹で合格した双子。
その他にも地元では才女として知られていた娘や幼い頃に劇団に所属して子役として活躍していたなど多彩なメンバーであった。

そのクラスメイトたちが何故かいつもさらさを気にしていることを当の本人たちは気が付いていない。
そしてそれは「愛も例外ではなかった」。
それは時に反発し驚嘆する出来事の連なり。
星の煌きを瞳に宿す太陽のようなヒロインの物語。
みんなみんな「太陽がまぶしかった!」

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[投稿:2016-04-16 22:58:54] [修正:2016-04-16 22:58:54] [このレビューのURL]

劇場版でお馴染みのシャアVSアムロの最終決戦「逆襲のシャア」の漫画版である。
が、劇場版アニメの漫画化ではなく小説版「逆襲のシャア-ベルトチーカ・チルドレン」を下地にした漫画だ。

そして、シャアの駆る専用機体は満を持しての登場が相応しい「ナイチンゲール」である。
劇場版のサザビーの強化版とも言うべきこの機体は「α・アジールのものを小型軽量化したファンネル」を10基搭載。
ファンネルの数ではササビーを上回り、出力では「ササビーの1.7倍」という大型MSである。

さらに既に「内縁の妻」状態にあるベルトチーカがアムロの傍らに寄り添い、
「物語の鍵を握る存在」として大きくクローズアップされることと思われる。

地球連邦の腐敗を隕石落としによる地球環境の悪化、即ち地球圏の人類の死滅で解決しようとするシャアはネオジオン総帥として君臨。
それを阻止しようとするブライト・アムロ等と対立する。

絵的に少し古い印象がしてしまう。表紙のアムロとシャアの「これじゃない感」。
さらにクェスが全然可愛らしく描かれていないのはかなり残念。
全体的に人物が違和感があります。他は劇場版しか知らない人間には新鮮な点も多い。

ブライトは何と「髭面」!髭なしの劇場版よりもシブイ!歴戦の戦士感出てますよ。

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[投稿:2016-02-06 05:53:10] [修正:2016-02-06 05:53:10] [このレビューのURL]

自衛隊が突如、東京の銀座に開いた異界からの軍隊と戦いつつ、異界と東京を結ぶ「門」をくぐって異界に侵攻し、多くの住民を助けていく。
過去作品で自衛隊が登場する作品は大体「過去へのタイムスリップ」ものだったように思う。
それだと、最初は強くて無敵の自衛隊も弾薬やガソリンが尽きると無力化してしまうという「弱体化」という問題が避けられず、終盤に失速する危険があった。

この作品は「門」で現在日本と繋がっているため、常に日本政府からのバックアップを受けて補給線が途切れないので主人公側の強さが続くのがいい。
敵側は中世的な軍隊・世界観のため「圧倒的な力を持つ龍」を除いては対抗しようがない。

作風としては「虐殺」「強姦」などの描写も出てくるので、そういった世界観の中に自衛隊員が同じ絵の中で並ぶのは本来違和感がある。
しかし、そんな世界観にあっても現地の民衆を助ける行為は「自衛隊の職務そのもの」であり、そういった行為の数々で人々から信頼を徐々に得ていくのは良い。

初巻はプロローグ的に「主要登場人物」が揃い、政治的な背景が語られる。原作は未読で不明だが、結構強引な冒頭の導入部だと思います。

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[投稿:2016-02-06 05:51:02] [修正:2016-02-06 05:51:02] [このレビューのURL]

ラブコメでは「いちご100%」を抜いて歴代最長連載作品となった。

展開は王道で、「幼い頃の初恋相手を求める」というもの。
ラブコメはどの時代でも雑誌には1本は掲載されているが、1番求められるのは「可愛らしい女の子」を描ける画力の高さであることに異論はあるまい。

この作品はその条件を満たす見やすく綺麗な絵柄なのが良。
但し、どのラブコメでも同じだが、その分、物語の展開は二の次になり、ヒロイン多数でハーレム状態が延々と続くという展開になりがち。

この作品もやはりその落とし穴にハマリ込んでの最長連載という気がしなくもない。

そもそもがキャラの多くが過去のことに囚われ過ぎで、その割には肝心の当人たちは重要なことは「ほとんど覚えていない」という矛盾。
まだ完結はしていないが、千棘と小咲の決勝戦になりそうではある。

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[投稿:2015-09-02 22:36:44] [修正:2015-09-02 22:36:44] [このレビューのURL]

1巻表紙の主人公の顔が「皇国の守護者」の主人公の顔をそのままトレースしたような似せ具合。

13世紀。ユーラシア大陸の草原に史上稀な大帝国を築く「蒼き狼」が生を受けた。
父親を殺され不遇の少年時代を送った男は長じて「白き女鹿」を娶り、次第に草原の覇者となっていく。
草原を統一した後、外の国を次々と打ち破る男の国は次第にユーラシア大陸の東の端から中央部を経て、ヨーロッパへと辿り着こうとしていた。

その史上空前絶後の大帝国「モンゴル帝国」を造り上げた男の名を「チンギス・ハン」といった。
その孫に当たる五代目の皇帝「フビライ・ハン」は首都を北京に置き、国名を元と改めてユーラシア大陸の東の端に位置する日本へも手を伸ばしてきた。

当時の日本は鎌倉時代。源頼朝が開幕したものの源氏の嫡流は僅か3代で途絶え、執権である北条家が権力を握っていた。
1268年、正月。フビライよりの使者が日本に来訪し、朝貢を要求して属国へになれと脅しを掛けてきた。

8代執権となった北条時宗は若干18歳である。フビライの要求を断固として撥ね退ける強い意志を持っていた。
6年後の1274年、遂に元軍が船団を率いて玄界灘を渡海。壱岐・対馬を攻めて住民を捕虜にする。その数は2万5,000以上とも。

物語はその対馬侵攻の直前に罪人が流されて対馬に到着するところから。
本来ならばいずれも「死罪」とされる重犯罪者たちが死を免れた理由は・・・・蒙古の侵攻への足止め役にするため。
圧倒的多数の蒙古の大軍を相手に対馬の住民たちはゲリラ戦を展開していくことになるのだが・・・・・。

皇国の守護者の作者のような画力の高さはありません。
どちらかというと「センゴク」の作者のような泥臭いほうの絵柄かと思います。
蒙古襲来は文永の役と弘安の役に分かれているので全部描けばそれなりの長編になるかと思います。

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[投稿:2015-09-02 20:24:16] [修正:2015-09-02 20:24:16] [このレビューのURL]

1985年の名古屋近郊を舞台にした小学生の少女の日常を描いた作品。

主人公の家村優子は小学六年生の女の子。元気でちょっとおバカ。
家族は両親と父方の祖父母と双子の弟と妹の7人家族。

父親がやたらとサボテン好きで家中がサボテンだらけという家庭。
そろそろ年齢的に思春期の入口に立つ優子だが・・・・毎日は騒々しく、優子自身は「色気より食い気」。

作品の端々から漂う「昭和の香り」が目立つが、昭和はもう後3年ほどしかないのである。
平成という世の節目は世間的には「バブルの崩壊」という事件があった。

ちょうど時代は好景気に沸き立ちバブルの崩壊から日本は「失われた20年」へと長い冬の時代へ突入する。
けれど作品にそんな気配は微塵も見られない。

ホームドラマと少女の成長に時代がどう合うか見届けたい作品。

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[投稿:2015-01-03 23:11:52] [修正:2015-01-03 23:11:52] [このレビューのURL]

一部でご当地漫画として有名になってきている作品。ブレイクするかは微妙。

横浜の都会から青森県の片田舎へ魔女修行にやってきた天然ボケ女子高生の日常を描く。
魔女といってもイチイチ派手な魔法を使用するわけではなく、むしろ基本的には都会暮らしから田舎暮らしになったギャップで話が進む。
人物もどこかぎこちない絵。背景は白の部分が多く、下手したら手抜き。

淡々と進む日常描写なので「大事件」はなく、長期連載出来るのか微妙。
キャラの魅力で購読し続けるにもイマイチ弱いですね。

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[投稿:2015-01-03 18:35:46] [修正:2015-01-03 18:35:46] [このレビューのURL]