ヨコハマ買い出し紀行のレビュー
8点 Leonさん
本作を一言で表すなら「ほのぼの世紀末」。
ほのぼのとした日常の中にどこか残酷で切ない感じがする。
巻数が進むにつれ時の流れを意識させられる。
徐々に年を取る登場人物とアルファさんをはじめとするアンドロイドの
対比に心に来るものを感じた。
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[投稿:2015-11-02 23:31:02] [修正:2024-05-31 09:24:53] [このレビューのURL]
7点 臼井健士さん
近未来の日本の横浜で、喫茶店を営む雇われ店長のアルファさん(女性型アンドロイド)を主人公に、
何気ない日常風景を描いた「紀行漫画」?
何と未来の日本は今よりも水面が上昇して低地は海に飲み込まれてしまっているらしい。
そのため、神奈川県の横浜も今よりずっと海岸線が後退して来ている。
女性型アンドロイドのアルファさんは外見は人間の女性と変わらない。
普通に食事だってするし、車やバイクの運転もこなすし、お風呂にだって入るし泳ぎもOK。
でも彼女は歳をとらないから、外見がずっと変わらない。
近所に住んでいる人間たちは皆、時間経過と共に年齢を重ねていく。
だけど、アルファさんたちアンドロイドはそのまま・・・・・・・・・。
それはアンドロイドと人間が同じような生活をしながらも
「別の時間軸」に生きていて、やがて決定的な別れが来ることを微かに意識させる。
おそらくは大都市であったはずの関東沿岸部も大きなビル群の描写は見られず、
人口は現在よりも大きく減少していると思われる。
作品としてのテーマは「時の流れ」だと思う。
どんなに日常が何気なく、何も起こらない1日が続いたとしても、
時間はその歩を止めることはなく、確実に流れているのだと意識される。
「その残酷さや儚さをオブラートに包み込んで」私たちに見せ付けてくれる。
とにかく「他に類を見ない作風」の独特の漫画。
メジャーな週刊誌では絶対にこういう作品は生まれなかったであろうと感じられる。
「特別な何かが起きる!」と期待して読むなかれ。
この作品は「そういう期待」を持って読む漫画に非ず。
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[投稿:2010-06-19 00:04:09] [修正:2022-05-14 10:06:50] [このレビューのURL]
5点 勾玉さん
まず絵が綺麗、緻密なタイプの絵ではないが
湿度を含んだ空気感や、草木の香りを伴う風の心地良さ、
暗がりを照らす淡い光源など、空気や匂い、光といった形無いものを
モノクロで表現出来る稀有な作家さんです。
ストーリーの方は取り留めの無い淡々とした日常を描いている為、
作中の登場人物、とりわけ主人公のアルファさんに
どれだけ感情移入出来るかが評価のポイントになりそう。
自分はこの作風に適合出来なかった為、アイドルの私生活を追った
プロモーションビデオでも観ているような気分になってしまいましたが、
フィーリングの合う読者ならアルファさんと同じ目線に立って
この世界に入り込み、黄昏れたり感傷的になったり出来るのだろうと思います。
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[投稿:2016-05-21 23:18:03] [修正:2016-05-21 23:18:03] [このレビューのURL]
7点 punpeeさん
一見、SF設定の、日常ほのぼの系漫画。
ただ、そこで終わっていたら、私も大して評価は出来ないんですが、
この作品は、終盤で、時の流れを感じた主人公の寂しさや切なさを描いているのが、良かったです。
時の流れがある為、一話一話の地味な点が、最後には繋がった線となり、物語になっています。
なんとなくでコーヒーも読みたくなる漫画です。
作者も主人公も、「人によっては何でもない、意味や価値があまり感じられないものを楽しむ」感性に訴える作品なので、
読み手もそういうタイプかどうかで、完全に評価が分かれると思いますね。
完全版が出たので、買い直した作品です。
カラーページが多い点も満足しています。
ちなみに、この作者の別の作品は、どれも地味過ぎて好きになれませんでした。笑
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[投稿:2016-02-20 22:09:25] [修正:2016-02-20 22:09:25] [このレビューのURL]
0点 うどんげさん
よつばと や ARIAが好きな人におすすめとネットで書かれていてよんだのですが
面白さが何一つわかりませんでした。
中身のないよ〜な話がずっと続く。そんな漫画です。
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[投稿:2015-03-13 02:14:07] [修正:2015-03-13 02:14:07] [このレビューのURL]
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