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7.75点(レビュー数:49人)

作者芦奈野ひとし

巻数14巻 (完結)

連載誌月刊アフタヌーン:1994年~ / 講談社

更新時刻 2011-01-12 13:08:16

あらすじ 舞台は、文明がほぼ滅びた近(?)未来。
のんびりとした時が流れ、のちに”夕凪の時代”と呼ばれる時代。
とある片田舎(神奈川県・三浦半島近辺)の西の岬で、小さな喫茶店を経営する主人公ロボット、アルファと、彼女を取り巻く人々との、穏やかな穏やかな物語。
(はてなダイアリーより)

備考 2009年10月より新装版が発売。

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ヨコハマ買い出し紀行のレビュー

点数別:
16件~ 20件を表示/全49 件

10点 左手さん

 「斜陽世界と穏やかな人々」
 雰囲気が超いい!
 登場するキャラたちはみんな明るく楽しく穏やかに暮らしている。しかし、夕凪の時代と呼ばれる年々海面が上昇し、人類の滅亡がゆっくりと進んでいる。この明るさと反面する背景の斜陽が対照的にし、主人公のアルファを始め様々なキャラの些細な行動や小さな幸せがとても大事な宝物のように思えます。
 ユートピア(理想郷)と反するディストピア(暗い未来)が大好きな人にはオススメです!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-15 12:34:00] [修正:2011-04-15 12:34:00] [このレビューのURL]

6点 torinokidさん

心和む作品。読んでてホッとする。

ところどころに微妙な伏線を散りばめつつ、敢えて下手な種明かしをしないのが
作品全体に漂う良い感じの余韻を醸し出してるように思う。

良質マンガですな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-07 18:07:38] [修正:2011-01-07 18:07:38] [このレビューのURL]

9点 とろっちさん

この作品に出てくる人々はみんな笑顔です。
その笑顔の裏側に、かつて世界の破滅に抗い、絶望し、平穏な最期を迎えるに至った諦めの心境を
読み取るのは乱暴でしょうか。

アルファさんは常に笑顔です。
その笑顔の裏側に、自分だけが時間の移り変わりから弾き出された孤独感、取り残される寂しさを
読み取るのは考えすぎでしょうか。

そんな風にいろいろ深読みしてみたくなるぐらいに何も起こらない作品ではありますが、
雰囲気漫画(自分はこの言葉を揶揄ではなく褒め言葉だと捉えています)と評されるほどに特徴的な
作品の雰囲気が何より素晴らしいです。
全体に漂う無常観。
滅びに向かってゆっくりと歩み続ける中で、作品の端々から溢れ出てくる優しさや暖かさ。
この作品のてろてろとした時の流れ、世界観に、ほんわかまったりゆったりどっぷり浸っていると、
つくづく感じてしまいます。 あぁこの作品好きだな、って。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-08-14 01:20:46] [修正:2010-08-14 01:21:42] [このレビューのURL]

10点 lowtech711さん

これは強烈に良い作品だと思う。

主人公の【アルファさん】はロボットで、岬の上でカフェを営んでいる。本作品は水没しつつある未来の日本が舞台。お客にコーヒー出したり、横浜まで豆を買いにいったり、旅をしたり、友達と遊んだり、泳いだり、楽器を弾いたりと、アルファさんの日常生活がメイン。近未来ということでSFファンの僕がワクワクする設定もたくさん出てくる。

作中ではおよそ10年の時が流れる。時間の経過と共に日本はどんどん水没し、アルファさんを取り巻く環境も変わる。登場人物達には成長する者もいれば老いる者もいる。

でも、アルファさんはロボットであるがゆえに変化がないんです。

巻数を重ねるごとにジワジワとその物悲しさを読者が感じとっていく。周りの人が大好きなのに同じ時間を生きていないような錯覚。変化と不変の対比がとても切ない。そういう心情を、表情と間と演出で見事に表現している。でも決して不幸な終わり方をしないのに僕は非常に救われたし、この物語の【ほのぼのとした日常の幸せ】、『Life is beautiful』の精神を強く感じることが出来た。

こういう綺麗な漫画はなかなかお目にかかれるものではない。

かなりオススメ。
是非、御一読を。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-08 00:58:47] [修正:2010-07-08 01:01:15] [このレビューのURL]

8点 臼井健士さん

近未来の日本の横浜で、喫茶店を営む雇われ店長のアルファさん(女性型アンドロイド)を主人公に、
何気ない日常風景を描いた「紀行漫画」?

何と未来の日本は今よりも水面が上昇して低地は海に飲み込まれてしまっているらしい。
そのため、神奈川県の横浜も今よりずっと海岸線が後退して来ている。
女性型アンドロイドのアルファさんは外見は人間の女性と変わらない。
普通に食事だってするし、車やバイクの運転もこなすし、お風呂にだって入るし泳ぎもOK。
でも彼女は歳をとらないから、外見がずっと変わらない。

近所に住んでいる人間たちは皆、時間経過と共に年齢を重ねていく。
だけど、アルファさんたちアンドロイドはそのまま・・・・・・・・・。
それはアンドロイドと人間が同じような生活をしながらも
「別の時間軸」に生きていて、やがて決定的な別れが来ることを微かに意識させる。

おそらくは大都市であったはずの関東沿岸部も大きなビル群の描写は見られず、
人口は現在よりも大きく減少していると思われる。

作品としてのテーマは「時の流れ」だと思う。
どんなに日常が何気なく、何も起こらない1日が続いたとしても、
時間はその歩を止めることはなく、確実に流れているのだと意識される。
「その残酷さや儚さをオブラートに包み込んで」私たちに見せ付けてくれる。

とにかく「他に類を見ない作風」の独特の漫画。
メジャーな週刊誌では絶対にこういう作品は生まれなかったであろうと感じられる。
「特別な何かが起きる!」と期待して読むなかれ。
この作品は「そういう期待」を持って読む漫画に非ず。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-19 00:04:09] [修正:2010-06-19 00:04:09] [このレビューのURL]

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