ヨコハマ買い出し紀行のレビュー
8点 テムさん
このマンガがここで高評価されてること、すごく嬉しいですね!
ストーリー足るストーリーは存在せず、作品の世界の中に流れる
風、音、におい、時間、変化を「味わう」マンガであるため、添加物いっぱいの最近のマンガに慣れすぎていると尚更に何も起こらない、退屈と感じてしまうだろうなぁ、そういう人の方が多数派だろうなぁと勝手に思っていたので。
(添加物いっぱいのマンガも好きですけどね)
絶対に万人向けではなく、合う、合わないは確実にあるマンガ。
この作品が合う人というのはとどのつまり、
アルファさんのような性格の人かも知れないですね。
生活のなかの小さな変化、出来事に楽しみを見出すことの出来る人。
休日、目が覚めたら夕方だったとして、
時にはそんな日もあっていっか、それもなんか幸せだなと思えるような人。
あと散歩好きな方とか。
まあ低刺激なことは確か。
この作品と感覚があった人にとっては、
自分のお気に入りの場所を見つけたようなそんな気持ちになること請け合いです
自分にとってこのマンガは
ゆったりのんびりしたいとき、嫌なことがあったとき、そういう時に何度でも読み返す特別なマンガです。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2014-04-02 21:27:54] [修正:2014-04-02 21:27:54] [このレビューのURL]
9点 とろっちさん
この作品に出てくる人々はみんな笑顔です。
その笑顔の裏側に、かつて世界の破滅に抗い、絶望し、平穏な最期を迎えるに至った諦めの心境を
読み取るのは乱暴でしょうか。
アルファさんは常に笑顔です。
その笑顔の裏側に、自分だけが時間の移り変わりから弾き出された孤独感、取り残される寂しさを
読み取るのは考えすぎでしょうか。
そんな風にいろいろ深読みしてみたくなるぐらいに何も起こらない作品ではありますが、
雰囲気漫画(自分はこの言葉を揶揄ではなく褒め言葉だと捉えています)と評されるほどに特徴的な
作品の雰囲気が何より素晴らしいです。
全体に漂う無常観。
滅びに向かってゆっくりと歩み続ける中で、作品の端々から溢れ出てくる優しさや暖かさ。
この作品のてろてろとした時の流れ、世界観に、ほんわかまったりゆったりどっぷり浸っていると、
つくづく感じてしまいます。 あぁこの作品好きだな、って。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2010-08-14 01:20:46] [修正:2010-08-14 01:21:42] [このレビューのURL]
9点 kikiさん
たらたらした漫画は苦手なのですが、この作品は別格。
最初かわいい絵柄でロボットの女の子がカフェを営む話って
なんかあざとい感じがするなぁとしか思ってなかったのですが…
読みすすむうちにアルファさん達の世界にどっぷりはまってました。
連載が終わった時はがっかりしたし(続けようと思ったらいくらでも
続けられそうな漫画なのに!)、今でも時々読み返してしまいます。
不思議な黄昏の時代。世界のあり方の説明は全然なされてないけど
ものすごくしっくりきました。
海に沈む街灯が光るシーン、形が崩れた富士山、地上からみあげる
ターポン。こんな風景が見られるなら世界の終焉も悪くないなぁ。
ちょっとした物事を見て楽しむ。バイクで、歩いて景色を楽しむ。
(特に一人で)そういうのが好きな人にはたまりませんね。
ほんと何気ない話で、くどい説明も写実的な画でもないのに
読んでいると、色、味、匂い、湿気や温度、手触り、空気などなど
自分の感覚もゆさぶられる時があります。
ココネが色や音でできているってセリフがありましたが、まさに
彼女達を通じて読んでるこちらもそれらを刺激される気がします。
すごい漫画だなぁ。
そして時間は流れ行くのに変わらないアルファさん。
いつもはノホホンした感じの彼女の切ない思いがたまりません。
先生からペンダントを譲り受けるシーンとラスト一個前の夕凪通信
ではホロリと涙がでてしまいます。
切なくてでも暖かさがあるラストは素晴らしい!
ちょっとした描写やセリフだけで読者にものすごく色々想像を
させる稀有な漫画だと思います。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-07-16 13:09:51] [修正:2011-07-16 13:09:51] [このレビューのURL]
0点 うどんげさん
よつばと や ARIAが好きな人におすすめとネットで書かれていてよんだのですが
面白さが何一つわかりませんでした。
中身のないよ〜な話がずっと続く。そんな漫画です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-03-13 02:14:07] [修正:2015-03-13 02:14:07] [このレビューのURL]
9点 二軍Tシャツさん
この作品の良さが分かる人と積極的に関わっていきたい、そう思わせる。
作者曰く、この作品の空気は「てろてろ」。
まさしく「てろてろ」。
「雰囲気マンガ」という言葉がありますが、そんな言葉では足りない気も。
ぬるめ、しかし芯まで暖まる、そんな作品。
「じっくりコトコト煮込んだスープ」の『コトコト』部分、これがえらい全面に出ている。
物語終盤、「Air」という回、冒頭2ページに渡る風の情景。
音喩(効果音)も無しに、ここまで音が聞こえてくるコマは見たことが無い。夕暮れに吹く風、波打つ雑草。
一気読みする漫画では無い。
追記:新装版が出ています。みんなこぞって書店にGO!!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-02-03 04:33:20] [修正:2013-03-25 00:05:17] [このレビューのURL]
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