棒がいっぽん
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作者:高野文子 連載誌:短編集(1987年~)
[2010-08-18 21:51:34]の編集履歴
編集者 鹿太郎
タイトル 棒がいっぽん
ふりがな ぼうがいっぽん
連載開始年 1987年
出版社 マガジンハウス
連載雑誌
連載状況 完結
巻数 1
あらすじ
1987年から1994年にかけて発表された短編作品6作を収録したもので、
作品集としては『おともだち』以来12年ぶりのものとなる。
「美しい町」は1960年代の工業地帯を舞台に若い夫婦の静かな生活を描いた作品。
「病気になったトモコさん」は、入院中の少女が1日のうちに見たものや連想を
一貫してその少女の視点から描いている。
「バスで4時に」は、バスに乗って婚約者の家に着くまでの、ある女性の心の動きを描く。
「私の知ってるあの子のこと」は、「病気になったトモコさん」と同じく子供を題材にしているが、
後者が子供の視点に映る事物をクローズアップを多用し様々な構図で描いているのに対し、
前者は俯瞰気味の構図を用い、一貫してロングショットだけで作品を構成している。
「東京コロボックル」は、人間の家に間借りして都会生活を営む
小人たちの生活を描くショートコミックである。
「奥村さんのお茄子」は、ごく普通の中年男性・奥村さんのもとに
「とっても遠くから」来たという不思議な女性がやってきて、
25年前のある日の昼食を一緒に検証する、
という一風変わったSF仕立ての作品。
備考 ---