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6点(レビュー数:1人)

作者脇田茜

巻数4巻 (完結)

連載誌月刊COMICリュウ:2015年~ / 徳間書店

更新時刻 2018-03-23 08:27:55

あらすじ 京都にある音楽喫茶「ライアーバード」。 そこでアルバイトとして働く青年・ヨタカは 何よりもギターと音楽とライアーバードを愛している。 ライアーバードで働く時間だけが 彼にとって心安らぎ、充実した時間だ。 ある日、そんなヨタカの日常をぶち壊す 少女が現われた。 彼女の名前はコト。 奔放な言動でヨタカをイラつかせるのであった。 しかし、コトは ヨタカが何度練習しても同じ音を出すことが出来ない、 マスターのギターを完全にコピーして演奏し始めて…! いびつで正反対の二人が出会い どのようなハーモニーが生まれるのか? 新鋭・脇田 茜が自由な感性で描く 青春音楽ストーリー!

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ライアーバードのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

6点 Scroogeさん

舞台は現代日本の京都。主な登場人物はミュージシャン。
青年ヨタカと少女コトが出会い、2人の音楽的大冒険人生が始まって、という漫画。

音楽と漫画は意外と相性が良い。
漫画には音や動きがないので、かえってどんな表現も可能になる。
思いがけないタイミングで聴いた音に全身が震えるほどに感動してしまう。
そんな衝撃を漫画に落とし込んだ作品。
音楽の凄さを視覚化するために作画上の工夫が盛り込まれている。

物語の主軸であるボーイミーツガールも良くできている。
音楽以外に何もいらないと未熟なヨタカとコトが、少しずつ成長して人と関わる事を学んでいく。

音楽をただ美しい芸術や他者との勝負にするのでなく、人の行為として描くのが最も優れた点。
人生の辛さ、不安や苦しみ、悦びや衝動を直接ぶつけられる形式。
それがこの漫画の音楽。

キャラクターの掘り下げや漫画への向き合い方が誠実な作家で次回作が楽しみ。

全4巻も手ごろな分量。ぜひ手に取っていただきたい。
読み始めは超不愛想なヨタカと狂ったコトに面食らうだろうが、
そのうちに判ってくる。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-03-23 08:50:17] [修正:2018-03-23 08:50:17] [このレビューのURL]


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