ホーム > 不明 > コミック乱 > ひょぼくれ文左〜鸚鵡籠中記より〜

7点(レビュー数:2人)

作者石川サブロウ

原作土岐正造

巻数4巻 (完結)

連載誌コミック乱:2004年~ / リイド社

更新時刻 2021-04-08 22:08:34

あらすじ 時は元禄、太平の世に尾張藩(現在の名古屋付近)に朝日文左衛門という者あり。 彼は26年に渡って、日々の出来事をつらつらと書き連ねていた。 江戸時代、将軍綱吉の御世に生きた侍の生き生きとした姿を描く!

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ひょぼくれ文左〜鸚鵡籠中記より〜のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

7点 朔太さん

表題からは石川サブロウさんが得意とされるほのぼの漫画かと思いきや、
鸚鵡籠中記という江戸時代の第一級史料にある史実に基づいた内容でした。
元禄時代の朝日文左衛門という侍が26年八か月の間、延々と書き残した
日記であり、籠の中にいる鸚鵡(オウム)の日記という表題なのでしょうか。

原作者の演出もあるでしょうが、現代の我々のイメージの侍とはかけ離れた
一面も持ち合わせていたようです。
何分、生類憐みの令の中、堂々と毎日魚釣りをしたことが書かれたり、
幕政批判や藩の幕閣の不義密通事件も書かれています。
史実というだけに、なかなか説得力のあるものですし、興味深いものです。

いずれにしても、石川氏の手にかかると、堅苦しい史料も、なかなかに
ヒューマンな味わい深い作品に仕上がります。
結局、いつもの安定した石川さんの面白さに引き込まれます。
意外な佳作でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2024-10-26 10:34:43] [修正:2024-10-26 10:34:43] [このレビューのURL]

7点 Leonさん

江戸時代の武士の生活を描いた作品。
武士の生活の悲喜こもごもが生き生きと描かれている。
作者の達者な風景描写が物語をより没入させる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-04-08 22:09:04] [修正:2024-05-31 09:11:23] [このレビューのURL]


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