「朔太」さんのページ

総レビュー数: 483レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

4点 RAVE

1999年連載開始のようですが、その2年前からライバル誌で
連載され大ヒットした作品をどうしても連想してしまいます。
シナリオ展開にはあからさまな類似点はないのですが、
主人公や周辺キャラ達、冒険活劇ととぼけギャグの
ちりばめ方、RAVEとDBという特殊能力などの設定は
パクリと言うつもりはないですが、スレスレでしょうか。
人物や背景の絵柄まで似てしまうのは、何故なのでしょうか。

読者は両方を読んで、これが少年漫画の王道であると
摺りこまれているのでしょうか。
大ヒットによって王道少年漫画はこれとなってしまうのは残念です。
もっと様々なジャンルで王道マンガは存在するのですから。

いずれにしても、本家の方は未だに連載中とはいえ、
こちらも35巻まで連載したのですから大したものです。
私は2巻で撤退します。

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[投稿:2020-07-30 02:55:18] [修正:2020-07-30 02:55:18] [このレビューのURL]

8点 神童

主人公うたのピアノの才能に魅了される大学生和音を
はじめとする周囲の人々が、うたが創造する美しい
世界にどんどん引き込まれていく。
天才うただから許容される奔放さと何者にも囚われない
自由な感覚が、快感である。

無垢な存在とこれに対峙するあるいは魅了される
常識の人間社会との対比が、さそう独特の設定だ。

手塚治虫文化賞に相応しい作品。

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[投稿:2013-08-25 18:25:18] [修正:2020-07-23 06:47:17] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

鬼隠し編に続いて読んでみました。
鬼隠し編のレナと圭一の話が、ここでは魅音、
詩音姉妹と圭一に入れ替わりました。
パラレルワールドは完全に別世界なのかという点が
最大の謎ですね。
パラレルワールドを許すとなると、SFになってしまいます。
どんな結末が待っているのでしょうか。

魅音、詩音の場面ごとの入れ替わりに
それなりの意味があるのでしょう。
それぞれに心に闇があるというところでしょうか。

解決編を読む前に、問題編を読むたびにその段階での印象、
ひっかかる謎を記録しておこうと思っています。
些細な点ですが、年齢や学年が明示されていない点が
何か意味がある感じがしています。
中学生か高校生なのかすら不明ですから。
登場人物が限定されているのも変ですよね。
レビューというより、自分記録になってすみません。

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[投稿:2020-07-23 06:21:16] [修正:2020-07-23 06:21:16] [このレビューのURL]

美しい描画と美しいお話が、1ぺージ1ページに丹念に
かつ精緻に紡がれた作品です。
ゆっくりとした時間の流れの中で、原始の時代から
人間が築き上げてきた文化の恵みを受け継ぎ、
またこれを次代に継承していく生活を感じさせてくれます。

中心となるカルルクとアミルの8歳違いの微笑ましい
夫婦のお話も面白いですが、5人の兄弟に嫁いだ未亡人
タラスとスミスのお話が一番のお気に入りになりました。
現代社会ではあり得ないですが、大人の事情に泣く
女性の物語と中央アジアの背景がマッチしています。

作者の森さんは、子供時代から中央アジアの生活や
文化に憧れがあったそうです。
それを大人になって、憧れの具現化をこんな形で
実現されているのは、素晴らしいことです。

マンガらしくない漫画ですが、底流に流れる美しさ、
憧れを読者が共有できるのは表現力が豊かな森さんの力ですね。
2014年にはマンガ大賞を受賞されていますが、
それに相応しいものだと思います。
ちなみに前年と2011年にも2位を獲得されています。

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[投稿:2020-07-16 06:11:33] [修正:2020-07-16 06:11:33] [このレビューのURL]

土曜日のアニメ放送から入り込んだ記憶があって、とてもきれいな絵面だった印象でした。
普通の高校生が自身の力に目覚め、その後は運命に翻弄されつつ、格闘の世界に入っていく。
毎週どんどん世界が拡がるので、楽しみに見ていました。
放送版では戦いが継続しつつ終わるので気にしつつ、それがサンデーで連載中と
いうのを後で知りました。
勢い込んで読んでみますと、なぜだろう、アニメ版程迫力を感じなかったのは残念でした。
そんな経緯の中で、サンデー掲載中の烈火は読みづらく、能力とともに性格も
豹変するキャラが多く、戸惑いがちでしたね。

少年漫画として少年期に初めて出会った人にはインパクトのある記憶に残る作品かも
しれませんが、その場合を除けば、良く言えば王道漫画、悪く言えば使い古し少年漫画
という評価になりますね。

<追 記>
改めて全巻を通して最後まで読んでみました。
1回目とは違う印象で驚きました。
一気に読んでみると、同じパターンが繰り返し出てくることに気づき、「これはあかんわ」という気持ちになります。

具体的に言えば、
・友情ごっこのバカ騒ぎ。
 しかも、どつき漫才というか、相手からこき下ろされてはどつき。
 ちっとも笑えません。
・そのくせ、友情に関しては絶対の絆を守ります。
 柳に至っては、一言でも言葉を交わせば、その瞬間、友達であって、
 友達に対して絶対の奉仕を誓います。
 あり得ません。命まで捧げるのですから。
 その度に、臭い友情への信頼の言葉が発散される気持ち悪さ・・。
・登場人物のほとんどが、人間関係にトラウマを有しており、
 友達に裏切られただの、母親が殺されただの恨みや悲しみが、
 戦う動機になったり強くなった動機になっています。
 敵役の麗や裏麗ですら、ほとんど同じです。
・登場人物全員がさらさらヘアなんで、見分けがつきません。
 身に着けているアクセサリや顔の傷で見分けますが、
 戦いの最中ではだれか判別できません。
 葵や雷覇に至っては、男女区別もできません。
 おかまではないのに。
・命を失ったはずの人物が復活するのはダメでしょう。
 これやるとエンドレスになりますから。
 極めつきは、最後に生き返る彼女です。
 これやっちゃダメでしょう。

とはいえ、様々な魔道具や八竜の設定など魅力は満載です。
総合的には、前回は6点にしてましたが、1点減点とします。

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[投稿:2016-05-04 18:05:31] [修正:2020-07-12 06:29:08] [このレビューのURL]

大人気テレビドラマになったということで、試し読みを致しました。
中学生と中学女教師の間の言わば、よろめきドラマです。
内容的にはどこかで見たような既視感があるので、
それほどときめき感はありませんが、
主人公の中学生は思春期病の典型美男子ですし、
女教師はいわば天然のはかない美しさがありますので、
少し条件が揃い過ぎの特別な美男美女の物語にも見えて、引きます。
高校生になった2巻で撤退します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-06-29 11:43:33] [修正:2020-06-29 11:43:33] [このレビューのURL]

8点 奇子

[ネタバレあり]

手塚の意欲作。壮大なスケールで圧倒されました。

まずは、時代背景ですが、真に前近代的日本の封建的
家督制度の時代です。
横溝正史も殺人事件の動機、背景を前近代的な日本社会に
求めた小説が多いですが、本当の田舎の悲劇を表現しています。
現代のドラマで本当の田舎の悲劇を描いたものは
皆無ですから、現代人には「まさか?」の世界だと思いますが、
戦前以前の田舎では極めて自然な家制度の産物だったと思われます。
三男のセリフに「家系を調べると、まるで汚物ダメだ。
兄妹、姉弟、夫婦、いとこ、血縁関係が、およそ犬か
猫みたいに混ざり合って、それが子を作りその子同士が
また混ざり合って、小作人や他人の女にまで子を産ませ・・。
その都度金と権力でもみ消してきた。」

そんな陰惨な家の犠牲により、23年間監禁生活を過ごす
奇子ですが、決して主人公ではありません。
戦後の占領下でGHQやCIAの思惑により翻弄される日本人
スパイの次男も田舎で家督を継ぐためには命も差し出す長男も、
倫理を説く三男も家を出て客観的な視線を送る長女も含めて
皆が主人公です。
しかし、全員が善人ではありません。
悪人もいませんが悪魔的悪意を潜在的に持っています。
長女ですら傍観することで罪を犯したことを自覚していません。

彼らが紡ぐ大団円は、ドラマとしては当然の帰結と言えます。
読後感としては、一編の小説かテレビドラマか映画を
見せられたような思いがします。

手塚は一流の脚本家でもあったように思います。
やはり天才です。

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[投稿:2020-06-26 07:32:33] [修正:2020-06-26 07:34:09] [このレビューのURL]

9点 ヒミズ

社会の底の閉塞感を文学的に哲学的になり過ぎず、
適度の分かりやすさで表現している。

「僕といっしょ、1997年」、「グリーンヒル、1999年」
に続く一連のシリーズも同様ながら「ヒミズ」は
救いようのない底辺の底の息苦しさが今まで以上に
切迫しており、これ以下はないと思える設定である。
この後の「シガテラ,2003年」、「わにとかげぎす,2006年」でも
絶望の状況はあるが、一筋の光が見え隠れしている。

今回もお節介な女性理解者には同様に救い神としての
役割が与えられているのだが、結局は主人公が受け
入れていない点で、他にはない地獄っぷりである。
何事もなく、貧しくとも平穏を求めるだけで、清く
正しく生きるつもりだった主人公の絶望ぶりは
半端ないものである。

単純に言えば“行き場のない暗い”作品だが、
切り捨てられない魅力がある。
こんな主人公や哲学に共感しないまでも理解できる
読者がいるとすれば、私も含めて病人と呼んでも
良いのではないだろうか。

大きな熱量とインパクトを持った作品である。
漫画として成立しているのが不思議ではあるが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-06-18 17:09:57] [修正:2020-06-18 17:09:57] [このレビューのURL]

おどろおどろしい表紙なので、ずっと読むのを避けて
きましたが、結構評判が良さそうなので手に取ってみました。
よく調べると、この先延々と続編があることが分かり
ましたので、途中で挫折を覚悟して、第一の惨劇から
順番を間違えることなく読もうと思っています。

まず、作画を女性作家にして、萌え系の登場人物が
ほとんどという点で違和感を感じました。
コンピュータゲーム用に制作されたためでしょうか。

次に人里離れた雛見沢村の中学生がこんな格好してるの
かという疑問、また、男子学生が登場しないこと、
何年生かわからない違和感がります。
さらに、全体に主人公の主観で語られるので、
どの情報も疑心暗鬼によって、嘘情報にしか
思えません。
結局、本編だけでは十分な情報を与えられていない
段階ですから、単に悲劇が起こったという
プロローグのような気がしています。

本作品だけを読んだ時点でのレビューですので
不満が多いですが、解決編まで読んだところで
できれば大きなサプライズが欲しいところです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-06-16 18:35:00] [修正:2020-06-16 18:35:00] [このレビューのURL]

10点 蟲師

日本の風土と日本人に根づいた原世界がそこにあります。
全ての人が心の底に持っている懐かしい世界です。
私は幼少期に目にした夜の闇や日暮れ時の神秘性を
いつまでも脳の底に残している気がしています。
その恐れが日本なら妖怪、欧米なら妖精などの存在を生みます。
漆原さんは、さらにこれを総称的に蟲と定義し、
時にはナガレモノという自然現象にさえ生命と意味を与えて世界を作りました。

最初に賛辞されるのは、江戸時代でも明治時代でも
なさそうな、およそ文明からは遠く、
しかしとんでもない昔でもない独特な世界観と蟲の存在でしょう。

蟲が人間に及ぼす悪さや自然の営みだけでも、
十分に絵として成立していますが、次に蟲に関わって
しまう人間の織りなす物語がセットで用意されています。
命の根源である蟲に抗っても仕方なく、共生を促します。

どこかの漫画雑誌では「勝利、努力、友情」なんて
共通語で作品を生み出させて商業的に成功していますが、
この作品は全くそのいずれの言葉も当てはまりません。
だけれども、とても気持ち良い時間を与えてくれる、
まるで美しい絵画と静かな音楽を合わせて愛でるような
思いにさせてくれました。
全体を流れる静謐で穏やかな空間と時間が3つ目に
賞賛されるべき点でしょう。
それはきっと水彩画のような薄墨のタッチと自然画の
多用がもたらしたのでしょう。

この作品に出えたことは、大変幸せに思います。
名作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-06-11 02:19:07] [修正:2020-06-11 02:19:07] [このレビューのURL]

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