「朔太」さんのページ

総レビュー数: 739レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

料理マンガは無数に存在しますね。
特に料理対決をテーマにしたものは、数えきれないです。
ここでも、そういう意味では中盤まで王道を行く展開です。
一つ特徴を挙げれば、主人公が蕎麦屋の息子なのに、
そばつゆを利用した丼物を得意として、独創的な丼を
あみ出していきます。
ただですね、コロッケ丼だの、おにぎり丼だの、
シチュー丼だのと家庭既存料理の延長上で変わり丼を
「どうだ、すごいだろ」的に押し付けてきます。
多少のうんちくは語るのですが、「いや、もう常識ですから」
という感じです。

さらに、主人公の生い立ちは貧乏で借金1億円ということですが、
登場してくる敵も二千億の資産を持っていようが、生い立ちは
悉く貧乏で愛に飢えたトラウマを持っているのです。
何度もこのパターンを繰り返していることに、
作者も編集者も気付いてないのでしょうか?
読み進めると、これ以外の設定のアイデアがないのですよ。
そりゃ8巻で終わってしまいます。

少年誌掲載なので、寛容に受け入れる気持ちもありますが、
途中から青年誌に移行しました。
大人相手にこれは許容限を越えてるような気がします。
多少デッサンの狂いはありますが、絵は綺麗ですので、
読む気が失せるとは言いませんが、単調さと幼稚さが
鼻につきました。全8巻完読。

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[投稿:2022-08-31 08:54:40] [修正:2022-08-31 08:54:40] [このレビューのURL]

今井大輔氏の「ヒル」を読んで、この作者の他の作品が
読みたいと思い、探して読んでみた。
初期の短編集なので、完成度は低いが、若い感性というか
気怠さが全体を覆っている。
期待の小さい未来に向かって、なんとか微かな希望を
見つけようともがいている人々のお話、なんて気がした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-08-27 08:57:58] [修正:2022-08-27 08:57:58] [このレビューのURL]

表題からミステリー・推理作品との期待で読み始めました。
しかし、ホームズのひ孫というお色気たっぷりの美形
未亡人の復讐劇という何とも期待外れな内容でした。

花小路さんの描く女性は常に露出度が高く、美しい。
でもエロではない。
この点が作品の価値を上げています。
大人の娯楽作品という感じです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-08-22 09:38:19] [修正:2022-08-22 09:38:19] [このレビューのURL]

ドカベン、キャプテン、名門!第三野球部などの長期少年野球漫画の系譜を継承した作品でした。11年間462話51巻連載の野球漫画のレジェンドと称される作品ですが、不思議とレビューされた方がおられません。

物語の展開は、他のスポーツ漫画とも同様に、高校一年生から始まり、夏の大会を延々19巻まで進めます。その先は春の大会が40巻まで続き、その後ようやく高校二年生の夏の県予選という具合です。
因みに、最終話は高校二年生の夏の甲子園初戦で終わります。この辺りは、先の長期少年野球漫画の常道ではありますが。

身長が156cmしかない幼児体型の主人公が特長であり、決定的とも思える欠点なのですが、1%の才能と99%の努力を父の教えとして守り抜くのが、全編を通したコンセプトです。
最初の方では、それも絵空事のように感じますし、都合よく魔球が出てきたり、サヨナラホームランを打たせたりでした。しかし、むしろ選手としてのレベルが上がるほどに、超人ではなく、努力によって開花している点が強調されるようになります。さらに球速を速くする工夫をするなど、だんだんと努力と成果の関連性に説得力が出てくる印象があります。
特に、24巻辺りでは、鈍足だった走力改善のために、陸上部とともにトレーニングを行い指導を仰ぎます。これにより、運動能力全般が向上し、特に守備力が増すといったところは、腑に落ちました。

また、単なる強力ライバルを登場させるだけでなく、勝ちのためならどんな卑怯な作戦も厭わない監督を擁するチームだとか、主人公以上に実力を持ちかつ魅力的な好青年のワンマンチームの悲哀だとか、ドカベンとは異なるバリエーションに富んだ対戦を仕組んでいます。
さらには、自チームには海外帰りの外人まがいのボブ牧田もなかなかの好キャラですね。

とても格好いいとは言えないが可愛い主人公、と同様に、格好いいというより変なタイトルですが、11年の長期連載を成し遂げた名作でした。
因みに1986年チャンピョン連載開始ということもあって、私は最近その存在を知って、全51巻を完読しました。

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[投稿:2022-08-17 09:02:32] [修正:2022-08-17 09:12:05] [このレビューのURL]

いや、驚きました。
妖怪を使って、こんな風に面白おかしくコメディが作れるなんて。
絵が可愛いらしく、妖怪が愛らしく見えてしまします。
しかし、妖怪本来の恐ろしさや祟りなどのエッセンスを失わず、
人間との共存を常に志向しています。

妖怪園が本当にあればいいのに、と思えるほど、毎回楽しませて
もらいました。
隠れた秀作でしょう。

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[投稿:2022-08-14 09:43:31] [修正:2022-08-14 09:43:31] [このレビューのURL]

ここでのレビューは酷評の嵐ですね。
一体、どんなものなのか興味本位で読んでみました。
なるほど・・・。

しかし、事前の先入観があったので、それほど驚愕の内容でもなく、
グップラー刃牙、バキと読んできた私としては、少年刃牙が青年へと
成長する過程で一度は触れておきたかったという板垣氏の心情は理解できます。
ただし、娯楽漫画として面白いか、読みたいかという点では不満が残りました。

まあ、大長編作品の中の一ページと考えれば、これもアリかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-08-10 07:18:40] [修正:2022-08-10 07:18:40] [このレビューのURL]

料理対決漫画の代表作品かもしれません。
扱っている料理は、全て子供でも馴染みのある家庭料理ばかりです。
読者が少年ですから、これは仕方のないことかもしれません。
したがって、普通の家庭料理(ハンバーグ、卵焼き、ピザ、トンカツ、
オムレツ、天丼・・・)を一層独創的にするために、毎回著者が
いろいろな工夫をしてくるのですが、今ならネットに書いてそうな
常識的な一工夫をさも大層に披露したり、本当に美味しくなる
とは思えないようなひねくり回したりの連続です。
本当に試作してみたら、きっと美味しくないと思うのですが、
まあ、第三者に「ああ、これは美味しい」と言わせれば、
決着がつくので、これも仕方なしです。

ということで、特段面白くもなく、料理の知識に役立つわけも
ないのですが、寺沢先生独特の毎回、謎を提供しながら
進展していく上手さがスパイスです。
以後、寺沢先生は料理マンガを描き続けることになるのですが、
自身は料理は得意ではないそうですので、面白いものです。7巻まで。

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[投稿:2022-08-04 05:52:50] [修正:2022-08-04 05:52:50] [このレビューのURL]

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