「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

5点 エデンの檻
サバイバルものを少年誌に掲載しようという勇気ある企画
には、拍手したいと思います。
が、極限状態におかれた人間達の想像的行動を物語にする
ならば、それなりの覚悟が必要かと思います。
青年誌ならば、飢餓、暴力など生存の危機や極限状態に
おかれた男女がいれば起こりうること、そこには圧倒的な
絶望や不信が芽生えて、人間が人間でなくなることまで
表現するのが当然でしょう。
確かに途中に集団的殺人まで表現はされており、少年誌と
しては限界ギリギリかもしれませんが。
最終巻での締めをネットで見る限る、極めて評判が悪く、
私としては繰り返される展開で腹いっぱいになりました
ので、5巻で撤退とさせてもらいます。
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[投稿:2016-12-28 21:35:08] [修正:2016-12-29 08:14:31] [このレビューのURL]
3点 島根の弁護士
・島根には27名の弁護士しかいないらしいです。
その過疎地を舞台に選んだところが、最大の特徴なのですが、
事件や背景は島根にほとんど無関係です。
・田舎には不釣り合いな巨乳ミニスカ弁護士が主人公です。
幼い頃、家族の下を去った母親にコンプレックスを持っており、
話の展開とともに次第に事情が明るみになってきます。
その進め方も内容も陳腐です。
最初は偶然?にも行きつけの居酒屋の女将が自分の母親と知ります。
横浜から島根に赴任したその先の一軒の居酒屋です!
さらに母親は自分と同じ弁護士資格を持っていて、
敏腕検事として活躍していた!
その後止む無く家族を捨てることに・・。
こんな空想自分勝手な展開では、評価は低くなります。
・法廷もの、事件ものの展開としても、謎解きはないですし、
意外性も欠如しており、魅力はありません。
・骨格となるヒューマンドラマについては、薄っぺらい
人間模様なので感情移入できる話はほとんどなく、ここが致命的でした。
同じ類の漫画では「家栽の人」がありますが、比べるのも恥ずかしいレベルでした。
以上 褒めるところが少ない作品ですが、一途に頑張る
美人弁護士を応援したい方にはお勧めいたします。
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[投稿:2016-12-21 18:45:37] [修正:2016-12-21 18:45:37] [このレビューのURL]
6点 ハリスの旋風
巨匠ちばてつやの初期の作品。
学校は大嫌いで喧嘩に明け暮れる毎日の主人公石田国松。
ハリス学園に迎え入れられるや、野球、剣道、ボクシング、
サッカーと運動万能ぶりで大活躍します。
しかし、元来がヒーロータイプの主人公は絶対出てこない
同氏の漫画ですから、乱闘騒ぎになったり、対抗して
新拳闘部を立ち上げたり、とその都度違った形の活躍を
します。
単純に学園スポーツものかと言えばそうでもなく、自身の
活躍を新聞記事をしてしまうような文化部的な活躍もあったりします。
父が交通事故に遭えば、一家を支えるために学園を一時的に
離れアルバイトもしたりと縦横無尽な展開に驚きます。
ちばてつや氏の原点とも言える作品です。
漫画・アニメファンは一読してほしいです。
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[投稿:2016-12-14 21:31:08] [修正:2016-12-15 12:16:30] [このレビューのURL]
3点 Bバージン
バブル時代の遺物ともいうべきチャラ男が主人公です。
そのチャラさの裏側でBバージンのテーマがあります。
できるけどやらないという純愛がBバージンだそうで、非モテ人種の心の支柱になったとの解説をよく見聞きしました。
チャラッチャラの毎日が描かれている中にあって、Bバージンを誓って一途に一人の女性だけを追いかける主人公の熱さが非モテ人種の胸を打つわけとのことです。
しかし、正直に申し上げて私も非モテ系ですが、全く共感も感動も有りませんね。
時代背景も今とは違ったせいでしょうか、薄っぺらさを感じます。
そもそも情熱を傾けた恋愛を人様から賛美されるいわれはなく、当たり前でしょう、自分のためなんだからと思ってしましました。
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[投稿:2016-12-09 18:22:59] [修正:2016-12-09 18:22:59] [このレビューのURL]
8点 イーグル
アメリカ大統領選の実態をよく取材し、1998年の時点で既に先駆的な視点で新しいアメリカの大統領像をかわぐちかいじが予見していたとも言えます。
どの辺が予見かというと、8年前の選挙で史上初の黒人系大統領として当選したバラク・オバマ氏より先に、有色人種の大統領の出現を予言していたことです。
2000年の頃は、ブッシュかゴアかというレベルで、白人男性による強いアメリカ思想を実践することが大統領に求められていました。
その時代の有色人種あるいは女性による大統領なんて、夢の夢だったはずです。
本作品では、アメリカ社会が抱える闇の部分をあぶり出し、有色人種日系候補である主人公の打ち出す進歩的な政策を通じて、問題解決の具体的な道筋を提示していきます。
2016年オバマさんは退陣し、女性初の大統領を目指したクリントン氏の夢も破れました。代わってトランプさんが次期大統領へ。
時代は回帰し、「白人男性による強いアメリカ思想を実践すること」をアメリカ人は再び望んでいるようです。
イーグルで描かれた世界の先に現代があるのか、あるいは現代の行く末にイーグルがあるのか、なかなか深い味わいのある作品でした。
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[投稿:2016-12-06 21:17:26] [修正:2016-12-06 21:18:23] [このレビューのURL]
6点 ダブルフェイス
8年に亘る連載と24巻完結を思うと、長編ならではの一貫性とエンターテインメントを感じる作品でした。
<展開>
・前半は世間の小悪を見つけては退治する「世直しマン」の陳腐さが鼻につきます。世を忍ぶ冴えない街金サラリーマンを装いながら、小悪党と遭遇するなり「負債あり」とかなんとか言いながら自分の利益につながらない征伐をする単発読み切り風のお話が延々と続いていました。
10巻くらいまで続いた後は、主人公春居の過去との因果とからめて、巨悪の柳原代議士との対決が始まります。
隠されていたはずのヒーローの過去や正体まで敵に知られるようになってくると、それまでの無敵感からそれなりのハラハラ感が生まれてきます。
様々な敵味方あるいは正体を探るジャーナリストを並行に登場させるあたりは巧妙でした。
<作画>
・ベテラン細野不二彦ですので、安定した筆使いではありますが、いつまでたっても上手い絵とは思えないのは私だけでしょうか?
・一方で巨匠手塚治虫の影響を受けたかのような人物画も嫌いではありません。
<エンターテインメント性>
・ダブルフェイスの題名通りに、表裏の顔を持つヒーローの活躍は、前半は狙い通りとは言えず、飽きがくるものでした。
しかし、その表裏二面性が崩壊する危機が近くなればなるほど面白さが出てくるという構成でした。後半だれがちな作品が多い中で、最終話にかけて盛り上がりを見せる作品です。
ギャラリーフェイクとともに、長編2大作品として細野氏の代表作になりました。
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[投稿:2016-12-04 17:21:43] [修正:2016-12-04 17:22:55] [このレビューのURL]
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