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8点(レビュー数:2人)

作者かわぐちかいじ

巻数11巻 (完結)

連載誌ビッグコミック:1998年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 06:42:27

あらすじ 城鷹志は、故郷・沖縄の病院にいた。たったひとりの肉親である母親の富子が、事故で死んだという知らせを受けたからだ。鷹志は父親を知らない。ヴェトナム戦争のとき、アメリカ海兵隊員として沖縄に駐留していたというだけで、名前はおろか顔さえも知らない…。天涯孤独の身となってしまった鷹志は、突然ワシントン総支局への転勤を命じられる。初の日系アメリカ大統領候補を密着取材してほしいというのだ。「何故オレが…」と訳が分からぬまま鷹志はアメリカへと旅立つ…

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イーグルのレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

8点 朔太さん

アメリカ大統領選の実態をよく取材し、1998年の時点で既に先駆的な視点で新しいアメリカの大統領像をかわぐちかいじが予見していたとも言えます。
どの辺が予見かというと、8年前の選挙で史上初の黒人系大統領として当選したバラク・オバマ氏より先に、有色人種の大統領の出現を予言していたことです。
2000年の頃は、ブッシュかゴアかというレベルで、白人男性による強いアメリカ思想を実践することが大統領に求められていました。
その時代の有色人種あるいは女性による大統領なんて、夢の夢だったはずです。

本作品では、アメリカ社会が抱える闇の部分をあぶり出し、有色人種日系候補である主人公の打ち出す進歩的な政策を通じて、問題解決の具体的な道筋を提示していきます。
2016年オバマさんは退陣し、女性初の大統領を目指したクリントン氏の夢も破れました。代わってトランプさんが次期大統領へ。
時代は回帰し、「白人男性による強いアメリカ思想を実践すること」をアメリカ人は再び望んでいるようです。

イーグルで描かれた世界の先に現代があるのか、あるいは現代の行く末にイーグルがあるのか、なかなか深い味わいのある作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-12-06 21:17:26] [修正:2016-12-06 21:18:23] [このレビューのURL]

8点 トトさん

アメリカ大統領戦に立候補した日系三世ケネス・ヤマオカの選挙戦を、彼の隠し子であり新聞記者の視点に立って追うストーリー。

これを読むだけである程度の大統領戦の流れがわかりますし、何よりエンタメとしても一級品!!

現実にはついこの間、バラク・オバマが大統領戦に勝利しましたが、その時に問題になった人種の問題、強い力を持つWASPの存在などがこの作品でも取り上げられている。

興味のある方はぜひ読んでみてください。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-12 20:33:30] [修正:2009-01-14 13:40:06] [このレビューのURL]


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