「朔太」さんのページ

総レビュー数: 735レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

「正論」や「諸君!」の向こうをはって、サブカルチャーによる論陣を張る。作者は、「たかが漫画家が・・」と批判されることを覚悟した”たかが漫画家の思想”で挑戦する。
新ゴーマニズム宣言まで含めた一連の”運動”は、確かに従来の「知識人」のサヨクとポチ親米派の限界を指摘しているし、日本の恥「TVコメンテーター」に代表されるポピュリズムが撒き散らす戦後民主主義のあほらしさに少なくとも私に気づかせてくれた。
「朝日新聞・TV朝日」や「毎日新聞」のサヨク的報道に代表されるマスメディアの偏向報道にさえ気づいていない多くの日本人は、この程度のサブカルチャーから日本の問題点を考えるトレーニングを小林よしのりを教科書に始めてはいかがかなあ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-27 17:19:11] [修正:2010-06-27 17:19:11] [このレビューのURL]

花魁は、言わば徒花。咲いても実を結ばずに散る花であり、はかなく散る桜花。その運命を知ってか知らずか、心に影を落としながら、郭の脱出を試みたり、体制に反抗する。皮肉にも反骨精神の旺盛な諦めない女が、花魁として大成し、徒花といえども大輪の花を咲かせて見せる。
主人公のキャラ設定でぐいぐい引き込まれる。著者と編集者で随分議論した痕跡が窺える力作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-27 21:35:02] [修正:2010-06-06 06:48:57] [このレビューのURL]

小池一夫と小島剛夕のコンビの代表作は、なんといっても「子連れ狼」だが、それに続く不朽の名作はこれ。サムライの筋の通し方が常にテーマである。本編では、証刑一郎と可憐の愛がベースにあるが、公への身の処し方を優先した愛の姿を表現する。貫きたい自我と、悲壮な自己の抑制の姿のバランスが主人公の周辺ならびに読者の魂を揺さぶる。
日本人が美しいと思う精神を見事に表現してくれている小池一夫と小島剛夕の作品は、世界に類を見ない日本固有の文化であり、後世にわたりこの日本の精神文化を分かり易く世界に紹介できるツールに成り得る。
多くの日本人に共感を呼ぶはずの精神世界。思い出してほしい、日本人のこころ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-06 06:33:21] [修正:2010-06-06 06:33:21] [このレビューのURL]

月別のレビュー表示