「朔太」さんのページ

総レビュー数: 740レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

4点 RAVE

1999年連載開始のようですが、その2年前からライバル誌で
連載され大ヒットした作品をどうしても連想してしまいます。
シナリオ展開にはあからさまな類似点はないのですが、
主人公や周辺キャラ達、冒険活劇ととぼけギャグの
ちりばめ方、RAVEとDBという特殊能力などの設定は
パクリと言うつもりはないですが、スレスレでしょうか。
人物や背景の絵柄まで似てしまうのは、何故なのでしょうか。

読者は両方を読んで、これが少年漫画の王道であると
摺りこまれているのでしょうか。
大ヒットによって王道少年漫画はこれとなってしまうのは残念です。
もっと様々なジャンルで王道マンガは存在するのですから。

いずれにしても、本家の方は未だに連載中とはいえ、
こちらも35巻まで連載したのですから大したものです。
私は2巻で撤退します。

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[投稿:2020-07-30 02:55:18] [修正:2020-07-30 02:55:18] [このレビューのURL]

8点 神童

主人公うたのピアノの才能に魅了される大学生和音を
はじめとする周囲の人々が、うたが創造する美しい
世界にどんどん引き込まれていく。
天才うただから許容される奔放さと何者にも囚われない
自由な感覚が、快感である。

無垢な存在とこれに対峙するあるいは魅了される
常識の人間社会との対比が、さそう独特の設定だ。

手塚治虫文化賞に相応しい作品。

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[投稿:2013-08-25 18:25:18] [修正:2020-07-23 06:47:17] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

鬼隠し編に続いて読んでみました。
鬼隠し編のレナと圭一の話が、ここでは魅音、
詩音姉妹と圭一に入れ替わりました。
パラレルワールドは完全に別世界なのかという点が
最大の謎ですね。
パラレルワールドを許すとなると、SFになってしまいます。
どんな結末が待っているのでしょうか。

魅音、詩音の場面ごとの入れ替わりに
それなりの意味があるのでしょう。
それぞれに心に闇があるというところでしょうか。

解決編を読む前に、問題編を読むたびにその段階での印象、
ひっかかる謎を記録しておこうと思っています。
些細な点ですが、年齢や学年が明示されていない点が
何か意味がある感じがしています。
中学生か高校生なのかすら不明ですから。
登場人物が限定されているのも変ですよね。
レビューというより、自分記録になってすみません。

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[投稿:2020-07-23 06:21:16] [修正:2020-07-23 06:21:16] [このレビューのURL]

美しい描画と美しいお話が、1ぺージ1ページに丹念に
かつ精緻に紡がれた作品です。
ゆっくりとした時間の流れの中で、原始の時代から
人間が築き上げてきた文化の恵みを受け継ぎ、
またこれを次代に継承していく生活を感じさせてくれます。

中心となるカルルクとアミルの8歳違いの微笑ましい
夫婦のお話も面白いですが、5人の兄弟に嫁いだ未亡人
タラスとスミスのお話が一番のお気に入りになりました。
現代社会ではあり得ないですが、大人の事情に泣く
女性の物語と中央アジアの背景がマッチしています。

作者の森さんは、子供時代から中央アジアの生活や
文化に憧れがあったそうです。
それを大人になって、憧れの具現化をこんな形で
実現されているのは、素晴らしいことです。

マンガらしくない漫画ですが、底流に流れる美しさ、
憧れを読者が共有できるのは表現力が豊かな森さんの力ですね。
2014年にはマンガ大賞を受賞されていますが、
それに相応しいものだと思います。
ちなみに前年と2011年にも2位を獲得されています。

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[投稿:2020-07-16 06:11:33] [修正:2020-07-16 06:11:33] [このレビューのURL]

土曜日のアニメ放送から入り込んだ記憶があって、とてもきれいな絵面だった印象でした。
普通の高校生が自身の力に目覚め、その後は運命に翻弄されつつ、格闘の世界に入っていく。
毎週どんどん世界が拡がるので、楽しみに見ていました。
放送版では戦いが継続しつつ終わるので気にしつつ、それがサンデーで連載中と
いうのを後で知りました。
勢い込んで読んでみますと、なぜだろう、アニメ版程迫力を感じなかったのは残念でした。
そんな経緯の中で、サンデー掲載中の烈火は読みづらく、能力とともに性格も
豹変するキャラが多く、戸惑いがちでしたね。

少年漫画として少年期に初めて出会った人にはインパクトのある記憶に残る作品かも
しれませんが、その場合を除けば、良く言えば王道漫画、悪く言えば使い古し少年漫画
という評価になりますね。

<追 記>
改めて全巻を通して最後まで読んでみました。
1回目とは違う印象で驚きました。
一気に読んでみると、同じパターンが繰り返し出てくることに気づき、「これはあかんわ」という気持ちになります。

具体的に言えば、
・友情ごっこのバカ騒ぎ。
 しかも、どつき漫才というか、相手からこき下ろされてはどつき。
 ちっとも笑えません。
・そのくせ、友情に関しては絶対の絆を守ります。
 柳に至っては、一言でも言葉を交わせば、その瞬間、友達であって、
 友達に対して絶対の奉仕を誓います。
 あり得ません。命まで捧げるのですから。
 その度に、臭い友情への信頼の言葉が発散される気持ち悪さ・・。
・登場人物のほとんどが、人間関係にトラウマを有しており、
 友達に裏切られただの、母親が殺されただの恨みや悲しみが、
 戦う動機になったり強くなった動機になっています。
 敵役の麗や裏麗ですら、ほとんど同じです。
・登場人物全員がさらさらヘアなんで、見分けがつきません。
 身に着けているアクセサリや顔の傷で見分けますが、
 戦いの最中ではだれか判別できません。
 葵や雷覇に至っては、男女区別もできません。
 おかまではないのに。
・命を失ったはずの人物が復活するのはダメでしょう。
 これやるとエンドレスになりますから。
 極めつきは、最後に生き返る彼女です。
 これやっちゃダメでしょう。

とはいえ、様々な魔道具や八竜の設定など魅力は満載です。
総合的には、前回は6点にしてましたが、1点減点とします。

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[投稿:2016-05-04 18:05:31] [修正:2020-07-12 06:29:08] [このレビューのURL]

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