「朔太」さんのページ

総レビュー数: 740レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

必ずしも健全な精神の持ち主とは言えませんが、
元気で明るく前向きな女性が主人公です。
学校時代は、クラスの中心的存在だったけど、
今や地味な会社勤めが嫌になっています。
彼女とは180度正反対のロケットオタクとの
かけ合わせの妙があります。
とにかく、熱くロケットを飛ばす夢に邁進するオタク
には、主人公だけでなく読者もその面白さというか、
興味がそそられません。

しかし、主人公と同じ速度で、読み手も何だか夢の
ある世界のように思えてきますから、見事な演出でした。
女性らしい細い線を重ねて、独特の描画をみせてくれました。
なかなか結構かと思います。
ラストの回のまとめ方もこれ以上は考えにくいほど良かったです。

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[投稿:2021-05-30 15:54:53] [修正:2021-05-30 15:56:32] [このレビューのURL]

藤田和日郎らしさ満載です。
何といっても、作品自体のネーミング、各章の
ネーミングは良く練られています。
よく練られた設定とシナリオです。

見られたモンは皆死ぬという絶対的な敵を設定した
時点で楽しみ最高ですよ。
これに絡める古典的狩人と巫女が、不思議を醸成します。
そこに米軍を持ってきますかね、普通。

ファンタジー要素も取り入れ、かつ全編戦闘的な内容で
興味をつなぎます。
漫画家というよりも、シナリオライターとして一流の
才能を有する藤田だと思います。

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[投稿:2021-05-29 08:30:46] [修正:2021-05-29 08:30:46] [このレビューのURL]

6点 夢印

浦沢直樹氏の溢れる才能で、ちょっとした短編を作ったら、
こうなりました、というような作品です。
だらしない両親の元に生まれた一人のしっかりとした少女を
主人公に持ってくるあたりは、浦沢氏の真骨頂でした。
全1巻9話構成ですが、単なる雰囲気で終わらせるのではなく、
きちんとしたストーリー構成になっています。
感心したのは、1話の最初の導入で出てくるシーンが、
最終話に繋がっていましたので、最初から全体的な展開が
用意されてたことが分かります。

一編の短編小説のようなテイストでした。

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[投稿:2021-05-26 21:24:39] [修正:2021-05-26 21:24:39] [このレビューのURL]

解答編2作品目ですが、一言でいえば私には合いませんでした。
少女漫画テイストで感情移入もできません。
同じ土俵を4度クルクル回して、解決編も長過ぎるので、耐えられません。
細かな点で話の展開に破綻が見られます。

結局、商魂たくましい原作者や出版社、ゲームソフト会社に
乗せられてしまったということなんでしょうか?
残念ですが、この辺りで「ひぐらし」シリーズからの撤退を決断致します。

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[投稿:2021-05-08 08:34:41] [修正:2021-05-08 08:34:41] [このレビューのURL]

5点 骨の音

岩明氏のちばてつや賞入選作品がデビューの
きっかけになったのですね。
絵柄は平凡で、昔の同人誌にありがちな描画力です。
お世辞にも、決して上手な部類の作家さんではないですね。

しかし、何を主張するわけでもなく、人間の日常の
不思議な感情を表現するのが最高にうまいです。
むしろ、小説家を目指してもあるレベルで成功されたかもです。
そんな文芸的な短編集でした。

初期の岩明氏の作風は、現在に確実につながっており、
寄生獣やヒストリエが生まれたわけですね。
岩明ファンは一読が必須でしょう。

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[投稿:2021-05-04 08:21:58] [修正:2021-05-04 08:21:58] [このレビューのURL]

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