「朔太」さんのページ

総レビュー数: 740レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

8点 海猿

映画化された「海猿」との比較で言えば、全然別物でした。
映画の方は、海難事故の怖さ、絶対絶命の状況からの
生還だけがクローズアップされていましたが、
漫画原作の方はやたらと仲間、先輩が死んでしまいますし、
婚約者がいる恋人を寝取ってしまう結末なので、相当複雑ですね。

単純な海難事故だけではなく、銃や武器を持った海賊と対峙
しながらそれでも攻撃は無論不可能だし、救難すること
しかできないとか、国籍不明の不審船への政治的対応の
限界など、海上保安庁の現実の悩みが良く理解できる構成でした。

「め組の大吾」を連想する方も多いようです。
大吾の病的なレスキュー魂とはちょっと違う使命感に
突き動かされる大輔の方が、同じく超人的ではありますが人間味がありました。
主人公の人間性で言えば、「ブラックジャックによろしく」
とは共通するものがあります。
佐藤秀峰氏の価値観が反映されているのでしょうか。

本作品の価値を決定づけているのは、最後の航空機事故編ですね。
御巣鷹山に激突墜落した全日空機事故に着想を得ている
ことは誰の目にも明らかです。
生き残った機長の生きざまに焦点を合わせたドラマ性は
圧倒的な迫力で迫ってきました。
大団円という言葉がしっくりくるぐらい、ここの出来が
大変すばらしいと思います。


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[投稿:2019-02-13 00:36:59] [修正:2019-02-13 00:36:59] [このレビューのURL]

鉄のアラサー処女の冬子と性に自由奔放な妹夏姫と対照的な姉妹のお話。
その間に入る平田と3人で紡ぐ関係は、テレビドラマ風で面白かったです。
フィナーレにも満足しました。

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[投稿:2019-02-05 02:39:12] [修正:2019-02-05 02:39:12] [このレビューのURL]

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