「朔太」さんのページ

総レビュー数: 315レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

ワインに関する薀蓄が柱になって、ワインの出自、背景を絡めて
ヒューマンな物語を紡ぐというパターンです。
ワインを主題にした類似作品として、ソムリエ、神の雫などが
ありますが、本作品はほぼ最後発になるかと思います。

主人公が女性という差別化をしたお蔭で、やわらかいヒューマン
ドラマの雰囲気が良く出ましたが、プロでもなく、孤児院育ちの
主人公がワインの知識や試飲の機会に恵まれたというのは
違和感がありますね。

第一話から主軸になっていたのは、主人公にとっての
足長おじさんに関する謎です。
が、2巻あたりからは放置されてしまいました。
あれはどうなった、といぶかしく思っていると突如18巻で
陳腐な過去の出自が明かされるという、つじつま合わせの
ような展開には失望してしまいました。

ワインの知識の世界はあまりに広大で、関心を持てる人以外には、
ちょっと辛い作品かもしれません。

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[投稿:2017-04-19 19:41:51] [修正:2017-04-19 19:41:51] [このレビューのURL]

神に仕える神使であるお狐さんの銀次郎が、タイトルでもあり主人公です。
しかし、実際のお話は神社の娘を中心に展開します。
ぎんぎつね自身は常にお昼寝中で、自身のセリフに「人間の生活に
口出しはしない。常に見つめているだけだ、何十年も何百年も。」
とあります。
この穏やかさ、静寂さの中に混じる人間の営みが、何となく愛おしいのですね。
これといった事件もワクワクする展開も一切ありませんが、ゆったりとした
時間の流れを感じる魅力がこの作品にはありそうです。
ただし、人によっては面白みの少ない展開に評価が下がるかもしれませんが。

神社フェチあるいはオタクのための知識も満載です。
ちなみに神主と宮司の違いは分かりますか?
神主というのは神職というか職業を表す俗称のようです。
決して役職ではないそうです。
一方の宮司は神社の責任者を務める代表者のことだそうです。
こんな知識がおまけのページで満載です。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-04-16 13:28:28] [修正:2017-04-16 13:28:28] [このレビューのURL]

7点 A-BOUT!

道でガンたれれば、喧嘩が始まるような典型的なヤンキー
漫画といえばそれまでですが、青年誌でも堪えるような
テイストがあって、この分野では出色かもしれません。

以下にお気に入りの点を列挙しましょう。
・主人公の朝桐は、全くのバカ。
 計算、打算が全くできない点、動物的なその場限りの
 感情で行動する馬鹿ですが、案外人間味を感じます。
・ヒリヒリする展開が連続する中で、ギャグが適度に
 混ざっており、程良い加減です。
・普通、ヒロインが登場するものですが、全くの女っ気なし。
 この点は異色ですね。全編にわたって女性は登場して
 ない気がします。
 あの名作「男組」ですらヒロインはいましたからね。
 著者は女性を描くのが苦手なのかと勘ぐってしまう
 ぐらい徹底しているのが、かえって硬派ぽくって
 宜しいかと。
・一方で、暴力の連続なのに、人間離れした体力、根性、
 生命力が際限なく継続します。
 こんな人間おらんでしょう、というレベルの化け物が
 どんどん登場しますので、この辺りはどこかで既に
 読まされてきたパターンですね。
 また、ヤンキー漫画では宿命ともいえるのですが、
 どんどん強いキャラが登場させないと話が持たず、
 展開が進むと誰が誰だが分からなくなります。

総じてどの展開も気持ち良く終結していて、面白く読めました。


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[投稿:2017-04-10 20:05:25] [修正:2017-04-10 20:05:25] [このレビューのURL]

15年前に25巻くらいまで読んで、続きを読みたいと思いつつ
最近まで読む機会なく放置していました。
縁あって今年最後まで読了したという20年越しに完読した作品ですが、
強く記憶に残るインパクトがあります。

将棋を題材にしていますが、棋譜などが明示されておらず、
むしろ孤独に戦う棋士たちの狂気の世界がテーマになっています。
したがって題材は囲碁でもテニスでも何でもよろしいわけで、
その意味では曽田正人の描く世界と共通しています。

能條純一はリアルな描画が特徴ですので、一層狂気がリアルに冴えていますね。
最大の魅力だと思います。

最終話前と最終話は、上手くシナリオを収束してくれたなと感動しました。
勝負師の傍らには絶対に信頼してくれる女性の存在は必須ですね。
人生かくあるべしと思わせてくれました。

名作だと思います。


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[投稿:2017-04-05 19:33:02] [修正:2017-04-05 19:35:25] [このレビューのURL]

叶精作にとっては、ほとんどデビュー作品に近いものだったとは驚きである。
とにかく、描画が上手く、欧米人特に金髪白人の美しさが得意と思いきや、
和風美人はさらに魅力的である。
この特異稀な天才的イラスト描画で、人間の美しさを表現する一方で、
小池一夫の一流の脚本が話の展開を際立たせていく。
面白くないわけがない。

当時、GOROという青年向け雑誌は、篠山紀信のグラビア写真と
本作品のお蔭で相当売れたはずである。
本作品を契機に叶は一流漫画家の仲間入りを果たした訳だが、
原点はすべからくここにあった。

今読み返してもこれに匹敵する画力を他の作家に感じないほどであり、
昭和史を代表する一つの作品になったと思う。

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[投稿:2017-04-02 08:33:51] [修正:2017-04-02 08:35:42] [このレビューのURL]

「空想科学大戦!」の番外編。
名著「空想科学読本」の柳田理科雄氏が原作であることから、
同様の科学的興味を満足させてくれることを期待して手にしてみた。
その結果は、・・・大いに失望してしまった。
小学生以下を読者に想定した科学実験の失敗ドタバタ劇の連続である。
いくら小学生以下を相手にしたとしても、非科学的なネタは
柳田理科雄の場合には御法度に思えるが、如何だろうか?

それとも、テーマは昭和30年代のノスタルジアだったのか?
私には面白みはさっぱり伝わってこず、期待が大きい分落胆が
大きいという残念な作品だった。

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[投稿:2017-03-27 20:20:30] [修正:2017-03-27 20:20:30] [このレビューのURL]

面白い設定に引き込まれます。
大量殺人犯も裁判時点で悔悛の情が認められれば、死刑にはならない
のですよね、日本の実状では。
だから、本作品のようなケースである従順で社会適応性があって、
周辺の人間が同情するような死刑囚は、現実には存在しないはず、
とウガッタ目でみてしまうほど、やや非現実的な世界のような気がしました。

死刑制度について論評は避けたというより、そこに主題はなく、
行動に極限的に制約を受ける人間が何に生きがいだとか、幸せを求めるのか、
という点に見どころがあったように思います。

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[投稿:2017-03-26 17:33:35] [修正:2017-03-26 17:33:35] [このレビューのURL]

ヘタレとヤンキー娘の普通考えにくい組合せの同棲話。
ヘタレのサトシには、ついつい顔を覆いたくなるようなエピソードが満載です。
わが身に置き換えると赤面してしまいます。
一方、チーコは典型的なヤンキー娘でして、女子の特有の可愛さではないんですね。
この可愛さを表現できる作者の腕前は大したものと感心します。
結婚したいサトシと結婚を恐れと考えるチーコの葛藤は、最終的に
見せ場になりますが、大きな展開はないお話でした。

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[投稿:2017-03-25 07:00:10] [修正:2017-03-25 07:00:10] [このレビューのURL]

第一話は“農大物語”というタイトルで始まった。
が、3話くらいから、”もやしもんへ。

テーマとする、菌が見える主人公沢木と仲間が農大で
織りなすばかばかしい日々、がとても良い。
知性の府でもあるが、祭りなどに代表される一体感など、
とても健全な若者の成長機会として農大が描かれ、
部活でもない研究生活でもないノンポリでもない
こんな大学生活が、羨ましく思える読者に支持された
のではないか。
しかし、本作品にステレオタイプの娯楽性を期待するといけない。
淡々と日々が過ぎていく。

一方で、一般学生では考えられない冒険やトラブル、
イベントも織り込んであって、渡仏編、渡米偏、ミス農大
降ろし編、高校生西尾編などは一気に読みたくなる
荒々しさもある。

6巻は特に良かった。結婚を隠してフランスに渡る長谷川遥を
追って、でこぼこ3人組のフランスワイン畑での奮闘ぶりと
ワイン畑を守るフランス農家の魂、美里と遥の逃避行は楽しめた。

“発酵”や“農業”、“地ビール”、“日本酒”、“添加物”、
“食料自給率”などへの薀蓄(うんちく)や見識については、
半端ない専門的知識と解釈を提示してくれる小気味よさがある。

さらには、ここが一番の魅力だが、登場する女性が皆可愛く、
格好良く、知性満載だ。
周囲を彩る師匠(教授)や小汚い貧乏学生などのサブキャラも
際立っている。

漫画の新しい可能性を開拓してくれた貢献についても評価したい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-03-14 19:44:27] [修正:2017-03-14 19:44:27] [このレビューのURL]

御坂美琴の女子中学生ぶりが炸裂する日常と超能力レールガンを
工夫しながら敵と戦う非日常が、うまいバランスで展開されています。
女子中の学園生活に適度なゆるさがあります。
レベルの高い戦いが中心ですが、それなりに先を読みたくなる
感動も配してあって、楽しめました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-03-09 21:51:40] [修正:2017-03-09 21:51:40] [このレビューのURL]

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