「朔太」さんのページ

総レビュー数: 307レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

第一話は“農大物語”というタイトルで始まった。
が、3話くらいから、”もやしもんへ。

テーマとする、菌が見える主人公沢木と仲間が農大で
織りなすばかばかしい日々、がとても良い。
知性の府でもあるが、祭りなどに代表される一体感など、
とても健全な若者の成長機会として農大が描かれ、
部活でもない研究生活でもないノンポリでもない
こんな大学生活が、羨ましく思える読者に支持された
のではないか。
しかし、本作品にステレオタイプの娯楽性を期待するといけない。
淡々と日々が過ぎていく。

一方で、一般学生では考えられない冒険やトラブル、
イベントも織り込んであって、渡仏編、渡米偏、ミス農大
降ろし編、高校生西尾編などは一気に読みたくなる
荒々しさもある。

6巻は特に良かった。結婚を隠してフランスに渡る長谷川遥を
追って、でこぼこ3人組のフランスワイン畑での奮闘ぶりと
ワイン畑を守るフランス農家の魂、美里と遥の逃避行は楽しめた。

“発酵”や“農業”、“地ビール”、“日本酒”、“添加物”、
“食料自給率”などへの薀蓄(うんちく)や見識については、
半端ない専門的知識と解釈を提示してくれる小気味よさがある。

さらには、ここが一番の魅力だが、登場する女性が皆可愛く、
格好良く、知性満載だ。
周囲を彩る師匠(教授)や小汚い貧乏学生などのサブキャラも
際立っている。

漫画の新しい可能性を開拓してくれた貢献についても評価したい。

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[投稿:2017-03-14 19:44:27] [修正:2017-03-14 19:44:27] [このレビューのURL]

御坂美琴の女子中学生ぶりが炸裂する日常と超能力レールガンを
工夫しながら敵と戦う非日常が、うまいバランスで展開されています。
女子中の学園生活に適度なゆるさがあります。
レベルの高い戦いが中心ですが、それなりに先を読みたくなる
感動も配してあって、楽しめました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-03-09 21:51:40] [修正:2017-03-09 21:51:40] [このレビューのURL]

子どもと犬を絡めれば、卑怯とも言えるくらいに、
必ず物語が出来てしまう。
その上、父子家庭で母親の思い出を背負ったロボ犬
という上、バッテリー寿命の尽きる悲しさも加わる。

ビッグオリジナルという青年誌だけれども、一種の絵本と感じた次第。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-03-07 05:08:00] [修正:2017-03-07 05:08:00] [このレビューのURL]

W杯アジア最終予選において残り三試合だけで9巻にまとめられた作品です。

日本は4位であり、残りサウジアラビア、オーストラリア、
イラン戦を前に、外国人監督に全権を委任して交代する
ところから始まります。
問題は、得点力不足でFWの不在です。
これは2006年頃の本当に日本の悩みだったわけで、とても
リアルな背景になっています。

日本代表チームの和は、エゴイストである主人公FW戌井に
よって乱され、様々な不協和音を生みます。
一方、作者の考えが反映された外国人監督はFWをひたすら支持します。
これに反発しつつ、次第に理解し成長していくチームの過程が見どころですね。

実際のところ、こんなFWが日本に欲しいという熱烈な
サッカーファンである作者の願いが表現されている気がします。
チームプレーもいらない、パス回しも不要、仲良しチームである
必要もない、ただ得点をゲットする結果だけを求めるFWを
あるべき姿として描いています。

ある意味では、長編でありながらたった半年の過程であった
名作「スラムダンク」のサッカー版とも言え、9巻を一気に
読みたい作品です。

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[投稿:2017-02-28 02:32:26] [修正:2017-02-28 02:32:26] [このレビューのURL]

首相官邸料理人という特殊な世界での料理漫画。

時事的な政治問題を絡めていくのだけれども、保守系宰相の
くせして、朝日新聞系のリベラルな一見正義の味方のような
考え方を押し付けてくるものなので、とても幼稚な政治漫画
もどきになってしまいました。

また、料理にはメッセージを込めることを求めるものだから、
味覚以前に頭でこねくり回した料理が出てきます。
これもなんだかなあ・・でした。

ということで、設定は面白さが期待できる仕掛け満載でしたが、
それが活かされないで消化不良を起こしてしまった作品だと思います。

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[投稿:2017-02-23 22:12:22] [修正:2017-02-23 22:12:22] [このレビューのURL]

相当フェティッシュな要素が組み込まれたラブコメです。

それでも10年近い連載ですが、相当の支持があったのは意外です。
というのも、ヒロインの卜部さんが従来のラブコメの主人公
とは相当違ったタイプなんですね。
思春期に出会う男女が互いにミステリアスな存在である
ことは分かるのですが、思春期で感じる可愛らしさは、
むしろ友人の丘や諏訪野にたっぷりとあるのです。
こちらに焦点を合わせた可愛らしさ、恋愛の危うさを時折、
挟んでくれるあたりはノーマルな恋愛を踏まえており、
安心させてくれています。

私にとって終始一貫して、この漫画が特別なのは、
卜部さんが飾らない、背伸びをしない、格好をつけない、
見栄を張らない性格の女の子であり、とても従来のヒロイン
像とはかけ離れていますね。
前髪で顔全体が見えないヒロインって、それもラブコメの
主人公って、それでも可愛らしさが表現できるなんて、
すごくないですか?

肝心の椿と卜部に戻すと、彼らは世にいう思春期の
プラトニックな恋愛中の普通のカップルですが、
ちょっとアブノーマルな独自の特別な絆で、存在を
確かめあっています。
キスもしない二人にとって極端な絆ですが、その延長
線上に大人につながるエロを感じさせます。
そのような意味では、普通の恋愛模様かもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-02-12 17:46:38] [修正:2017-02-12 17:46:38] [このレビューのURL]

怪物くんを連想させる表題から、怪物世界の怪物たちと
それを統べる王女の物語をイメージしてしまいました。
しかし、いやいやなかなかどうーして、ペーソスな背景が
あって大人バージョンの怪物くんでしたね。

王族の後継者になるためには、王族兄弟同士で生き残りを
かけた戦いが必要だということ、勝ち残った王族は不死鳥
になるなど、孤独の王女の哀しみが上手く織り込まれて
います。
当事者の王女は、その悲しい運命には一言も触れないの
ですが、それをほのかに感じ取りながら寄り添う部下や
仲間?の同居人がまたうれしい。
本来、人狼と吸血族は敵同士ですが、王女の下でゆるい
関係性で力を合わせる。
血の戦士という弱々しい高校生男子以外は、仲間として
女子しか出てこないのも、女子の友情がベースにある
感じがします。

肝心のシナリオですが、独特の世界感で不思議体験と
冒険が毎号読み切りの基本形でした。
SFとして理解が困難なケースも多かったですが、
私には前述の王女の(姿は勿論のこと)心情の
可愛らしさで毎号納得できました。

良い作品と思います。

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[投稿:2017-02-06 20:31:05] [修正:2017-02-06 20:31:05] [このレビューのURL]

スポーツ漫画と呼んではいけないと思う不思議な漫画です。

というのも、主人公は恩ある義父のためにビジネスの世界
でも成功者になったり、愛憎を絡めた展開だからです。
これも9秒台で走れば感じる「光の世界」の魅力は
ビジネスの成功以上だと説明するための伏線だった
とも思えます。

スポーツを主題にした少年漫画は、一定の定型があって、
努力しバトルに勝つプロセスをハラハラドキドキで楽しむ
ものですが、この作品ではバトルはありません。
戦う自分もおらず、「光の世界」に取り憑かれた者たちが
描かれているだけです。

「100mを9秒台で走ることのできた人間は、宇宙を
翔べた人間の数よりはるかに少ない。10秒の壁をうち
破ればそれを成し得た人間にしか体験できない、
9秒台の宇宙というものがきっと存在するんだ。」

そして迎える最終話では、一握りの天才たちだけが
感じる世界が表現されます。バトルのないスポーツ
漫画という分野では先駆的作品ですね。
その後の曽田正人の作品にも同じモチーフを感じて
いますので、想像でしかありませんが、少なからず
影響を与えたのかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-01-30 20:37:53] [修正:2017-01-30 20:37:53] [このレビューのURL]

設定が良いので、期待ばかり膨らみますが、一向に展開は
進まず、クローン同士の「私は誰?私は生きてて良いの?
意味ある人生って?あなたと私は違う。」の類の会話が
延々と続きます。

クローンが闊歩する時代の人類の葛藤を先取りしたような
お話ではありますが、学園内で小さくまとめて面白みが
欠けます。冷静に考えて、読み進めたい要素はほとんど
なかったと思います。
残念ですが私には合いませんでした。

ところで、表題の「放課後のカリスマ」の意味が不明です。
どこにも意味についての表記はなさそうです。
これが本作品の最大の謎かと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-01-27 22:56:32] [修正:2017-01-27 22:56:32] [このレビューのURL]

平凡な登場人物が醸し出す平凡な日常に、非凡な非現実を
突き付けて、世界はどのように変化し、自分はどのように
変わるのだろう。
ヒーローになりたくてもなれるわけがない平凡な日常で、
アイアムアヒーローとつぶやいてみても、ヒーローには
なれない自分を再確認するだけ・・。

さあ、壮大な実験の始まり。
非現実的な日常を駆け抜けることで、ヒーローになろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-01-18 18:18:30] [修正:2017-01-18 18:18:30] [このレビューのURL]

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