「朔太」さんのページ

総レビュー数: 740レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

[ネタバレあり]

古谷ギャグ満載で素直に楽しめる一方で、成り上がりたい発展途上の人間像がとても痛々しい。
容姿、学歴、育ちの格差に過敏すぎるほどのコンプレックスをグリグリ深堀りしてギャグにする。
最後は明るく締めてくれる号はありがたいが、時折冷たく突き放す号があって、その時は
ギャグ漫画なのに息苦しいことすらある。

最終話では、作中人物全員に明るい未来を感じさせる予感で仕上げてくれたので良作になったと思う。

人類最大にして最強の敵”面倒くさい”に打ち勝ち、立派な大人になりたいなあ・・。
がんばらなきゃな・・・。

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[投稿:2014-08-30 08:55:31] [修正:2014-08-30 08:55:31] [このレビューのURL]

5点 ES

超能力がベースにあるので、当初は小さな異常や歪から始めてもらって結構なのですが、
これがいつまで経っても、初めに設定した小さな人間関係から巣立っていかない。
主人公や周囲の数人が、このままESを放置しておくとだめで対峙していかないとという
危機感が伝わらなかった。
現に、秋庭は共存を積極的に臨んだESだったはず。

初期設定や人物個性などキャスティングは良かったのに、脚本に恵まれなかった演劇のようでした。

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[投稿:2014-08-24 18:47:29] [修正:2014-08-24 18:47:29] [このレビューのURL]

5点 CUE

演劇に魅せられる中学生3年生を主人公にして、目覚めを題材にした小説仕立てのストーリー。
好みの分かれることろだが、起承転結の起伏が少ないことは承知の上で読んでください。
ひょっとすると、噛めば噛むほど味が濃くなるかも?

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[投稿:2014-08-21 21:50:26] [修正:2014-08-21 21:51:09] [このレビューのURL]

8点 3×3EYES

文字通り、夢中で読みふけってしまうが、それも単行本で一気読みのせいかな。
不老不死のウー、三つ目族の超能力神話(手塚治虫の三つ目が通ると共通ネタ)、
パイと藤井八雲のあどけない恋心と、設定的には満載で連載を開始した。

描画技術も抜群で、挿絵だけで個展を開催できるほど、上級の画力。
これは間違いなく名作の部類だが、惜しむらくは皆さんご指摘の通り、15年、
40巻の長さが問題です。

この種の長編名作ものは、編集部で配慮して隔週連載にならないものかな。
(富樫氏は自主休載をするが、品質は上級を維持しているように)

連載中は、作者に時間と余裕がないのだよ。それが問題。

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[投稿:2014-08-11 18:23:18] [修正:2014-08-11 18:25:22] [このレビューのURL]

冬物語、電車男と同様、現実逃避型で闘争心ゼロで、いわゆる軟弱情けない系男子が主人公。
故に、第一巻あたりは放り出したくなるほど、嫌悪感で一杯になった。
しかし、東京を逃げ出して、文字通り「星のふる町」で再生していく主人公の逞しさ、
成長が共感を呼ぶ。

世界でいちばん優しい”再生”ラブストーリー。
ベタ過ぎてちょっと・・と思われる方も、まずは7巻まで読んでみて下さい。
”ほしのふるまち”で生きてみたいと思うかも。

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[投稿:2014-08-10 03:13:39] [修正:2014-08-10 03:13:39] [このレビューのURL]

沈黙の艦隊と同時期に平行して連載した。かわぐちかいじの油の乗り切った時期の作品。

ただし、連載前に狙ったシナリオ通りには展開しなかったのではないか、と思えるぐらい

途中から政治劇に発展している。しかも、政治と官僚の裏にはスキャンダルが必ず

存在するという陳腐な前提条件をもとに、ヒロインがオンナを武器に革命を起こそう

というスケールが小さなストーリに落ち着いたのは残念。

ヒーローも志と女を天秤にかけられないくらいのスケールの小ささで残念。

沈黙の艦隊も最初の戦闘駆け引きから、政治的駆け引きに落ちた時点でグダグダになった。

同じ時期に同じ過ちを犯した。残念。

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[投稿:2014-08-06 21:57:18] [修正:2014-08-06 21:57:18] [このレビューのURL]

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