「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

7点 極道ステーキ
土山しげる氏は2000年前後あたりからB級グルメ漫画を得意とされ、多数の作品を発表されました。
しかし、それ以前は極道もので一世を風靡されています。
本作品は1985年連載開始で全147話21巻の長編です。
こてこての昭和やくざのノリが半分ですが、高学歴で富裕層出身の主人公の頭脳と胆力で、極道としてのピンチをいくつも乗り越えていく展開がワクワクします。
なんとなく、どこかで見たようなお話が続きますが、年代から考えると、全ての極道話の原点は、「サンクチュアリ」などの池上遼一氏と並んで、土山氏の作品が出発点だったかもしれません。
土山氏の代表作品であろう本作品は、どなたのレビューもありませんでしたが、これも昭和漫画史の一ページを飾るべき作品と思います。
当初は過剰なこてこてぶりが鼻につきますが、主人公が挫折と成功を繰り返す様は、なかなか目を離せなくなってしまいます。
ただし、山あり谷ありで結局は、全国レベルでの頂点に上り詰めるかと思いきや、そういう結末ではありませんでした。
最後になって振り返ってみますと、子分を多数失ったり、本家を追放されて北陸と東海地方を彷徨ったりと挫折が多かった印象です。
志は高かったのですが、目指す高見には道半ばのまま、最終話となりました。
それはそれで楽しめましたが。
話は変わりますが、気がつけば、最近は極道ものの映画や漫画はいつの間にか衰退し、あっても極道の悲哀をにじませたものやギャグにしたりしたものですね。
時代の変化を感じます。
因みにタイトルのステーキの意味は、英字から見ても肉のステーキを指しているらしいのですが、どこを調べても、何故このタイトルなのか分かりませんでした。
私の推測では、当時から極道の頂点は神戸でしたから、神戸ステーキにひっかけて頂点を目指すという意味かと考えました。
いずれにしても、不思議な表現で似つかわしくない残念なタイトルですね。
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[投稿:2022-07-30 05:21:47] [修正:2022-07-30 05:21:47] [このレビューのURL]
6点 餓鬼の惑星
核戦争によって人類が死滅した後の世界を映画「猿の惑星」が
最初に描きました。
その結末は極めてセンセーショナルなものでした。
本作品は、これに少なからず影響を受けたものと考えられますが、
飢餓状態になった人類の有様から始まる冒頭は相当ショッキングです。
やがて、思わぬ展開になりますが、他に登場人物がいなければ、
必然的な展開かと。
小島剛夕氏がこんな作品を残していたたとは、という感慨も
あって楽しめました。
一方どこまでも小島剛夕だなと思わせる設定(4話あたり)も
あって愉快でした。
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[投稿:2022-07-25 07:39:23] [修正:2022-07-25 07:39:23] [このレビューのURL]
6点 吉沢ツムリ事務所
世にも奇妙な物語風のストーリーを集めた短編集でした。
妖怪ごとく、異界ごとくなど原因に言及はされずとも、
風説を作品にしたかのような味わいです。
恐ろしいとか気持ち悪いとかいうレベルではないので、
許容される範囲です。
内容の割に絵が可愛らしく、好感が持てます。
気持ちよく読めました。
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[投稿:2022-07-24 09:27:39] [修正:2022-07-24 09:27:39] [このレビューのURL]
4点 火災調査官ナナセ
自然発火の火災というより、放火による火災事故(赤猫)を
中心に事件が起こる物語です。
炎使いと呼ばれる謎の人物は、火災に関する造詣が深く、
主人公ナナセをバックアップしているような敵対して
いるような、それこそ謎めいており、ここのところが
読者の関心を引っ張り続けます。
火災に関する薀蓄は、多分ですが、ほとんどの読者は
スルーしている気がします。
一見、理屈で説得しているように見せかけて、大事な
ところは漫画だからと言ってあやふやにしている気がしますね。
まあ、読者もそこは突っ込むほど熱意も持てないでしょうが。
面白いか問われれば、褒めるほどでもないけど、暇潰し程度にはなるかと。
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[投稿:2022-07-20 07:48:49] [修正:2022-07-20 07:48:49] [このレビューのURL]
5点 最果てのサイクロプス
最近、活躍の目覚ましい鈴木マサカズ氏の初期の頃の連載作品です。
能力者vs非能力者の世界を賭けた戦いです。
厳然たるSFでは従来からよくあるパターンですが、
コンパクトにまとめることが意図されたのか、駆け足で結論を
急いだような展開でした。
素材は良いので、料理、加工次第でもっと美味しくなったのに、残念でした。
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[投稿:2022-07-16 07:46:52] [修正:2022-07-16 07:46:52] [このレビューのURL]
6点 のぞき屋
他の作品からこの作者さんを知って読んだのですが、
いつも本質をついているというか読んでよかったと
思える作品です。
こののぞき屋はいわゆるのぞきというより真実を
のぞいているという感じがしてすごく面白かったです。
新のぞき屋に続いていく原点の作品でした。
おすすめします。
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[投稿:2022-07-12 05:58:10] [修正:2022-07-12 05:58:10] [このレビューのURL]
3点 アメリカなんて大嫌い!
タイトルに興味が湧いて読んでみました。
想像とは異なる内容でしたが、知ってそうで知らない
アメリカ社会の病巣を紹介してくれています。
私はアメリカに家族とともに2年間の滞在経験がありますが、
見聞きした内容が懐かしく思い出されます。
例えば、アーミッシュ、全米ライフル協会による銃規制
反対運動、カラードに対する声なき人種差別、などなど。
しかし、銃所有が権利だと考えても、実際には銃を見たこと
もない人が大多数であることは、意外と知られていない
ことなど、一歩踏み込んだところまで作品内で紹介され
ていれば、なお良かったですけれどもね。
全編を通じて、恋人を探す旅なんですが、ゴールはあっけ
なく、双六のような駆け足なので、感動はないですね。
途中、人の飼い馬を助けるためにカジノで数万ドルと
自身を賭けるというのは、ナンセンスを通り越しました。
この幼稚な場面は必要だったのかな。
これで作品価値をぐっと下げました。
全体を通して、従来にない別の視点での作風でしたので、
少し目先が変わって面白いなとは思いましたが、
二度読みすることはないでしょう。
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[投稿:2022-07-09 05:02:43] [修正:2022-07-09 05:02:43] [このレビューのURL]
6点 激突
小池一夫、小島剛夕両氏のコンビの代表作に「子連れ狼」が
ありますが、その他の長編大作の執筆も終えて、
集大成にかかる時期の短編です。
それまでの蓄積の片鱗を感じさせる作品です。
4代将軍の幼少期の世継ぎを巡る幕閣同士の思惑が対立する中、
武士同士の攻防が見どころです。
さっとひと読み出来る1巻の長さで読みやすかったです。
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[投稿:2022-07-03 11:34:29] [修正:2022-07-03 11:34:29] [このレビューのURL]
3点 シンデレラ・エクスプレス
バブル全盛期の中、恋人たちは東京発最終便新幹線を
シンデレラ・エクスプレスと呼びました。
山下達郎のBGMが似合うCMも流れた世の中です。
20秒足らずのCMを見ても、美しい物語は頭の中を巡りました。
漫画なら、あるいは女性作家ならもっと心温まる
ストーリーが展開されるだろうと期待したのですが・・・。
何が期待外れなのか分析はできませんが、シンデレラの
名にふさわしいのは、もっとピュアな恋心のような気がします。
また、一つステレオタイプの恋愛漫画を読んで後悔しましたとさ。
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[投稿:2022-07-03 11:22:09] [修正:2022-07-03 11:22:09] [このレビューのURL]
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