「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。
2点 スキップ・ビート!
芸能人になるためのおぼっちゃまについて、中学を卒業と同時に
東京に出てきて、陰ひなたになって彼を支えてきた。
しかし、彼は最初から踏み台にするつもりであって、日々の
家事を支えるために連れてきただけ。
そんな本心を知って、大いなる復讐を決意する主人公。
いや、それって自業自得でしょ。
ついて来いと言われたわけでもなく、代わりに働けと言ったわけでもない
(彼の言い分)ので、一方的な献身だったわけであって、
逆恨みもいいところである。
ああ、だめだ。主人公がただの馬鹿に見える。
残念だけど、最初の設定が受け入れがたいと、話が入って来ない。
そんな先入観もあってか、主人公の顔が可愛く見えないのが致命的です。
1巻で撤退しました。
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[投稿:2024-01-03 17:34:55] [修正:2024-01-03 17:34:55] [このレビューのURL]
2点 極楽町一丁目
1巻も読まずにレビューするのは始めてかもしれません。
読まずにというより、不快さで読む気力を失ってしまうのです。
40年以上前の昭和終期、90年代バブル興隆期の独特の日本文化の悪臭が
漂う作品です。
舅や姑を虐待する嫁、ブスを社会全体が否定する滑稽さを笑おうという
ギャグのセンスは、現在の日本の常識ではありえません。
当時の過度なリベラルなイデオロギーを笑う文化人の影響だったのかもしれません。
掲載誌が小説新潮ですから、特に反リベラル思想も根底にあるのかもしれません。
いずれにしても、極端過ぎて思想家あるいは冷笑家以外にはその面白さは
理解できそうにありません。
奇異に見えるのは、翌年日本漫画家協会賞・大賞を受賞していることです。
協会といった一見公的な機関ですら、世俗まみれの偏見を許す風潮があった
ことが、逆に面白く感じられます。
現在のように、SNSで炎上することを恐れて、権力に阿り、世間一般庶民に忖度し、
批判や反論を恐れるメディアや文化人だらけでも面白くはないですからね。
世相を窺い知るための研究史料としては値打ちがあるかもです。
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[投稿:2023-12-28 16:42:17] [修正:2023-12-28 16:59:28] [このレビューのURL]
2点 ホモホモ7
1970年代少年誌連載の作品です。
みなもと太郎氏に興味があって探し出した作品です。
007のパロディですが、お色気たっぷりの敵方
女性スパイが魅力です。
可愛い絵が描けるのですが、女性だけは別クオリティで描かれます。
しかし、ギャグ漫画として見れば、とてもセンスが
良いとは言えず、連載が短期で終了してしまうのも止むなしでしたね。
50年前の日本は既に平和だったといことが理解できます。
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[投稿:2023-05-06 11:50:11] [修正:2023-05-06 11:50:11] [このレビューのURL]
2点 下町の太陽
奇しくも「ブラックジャックによろしく」と同時期に連載
開始された医療漫画である。
原作が、私の大好きな矢島正雄氏だったので、
極めて大きな期待を持って読み始めたのだが・・。
「下町の太陽」というタイトルからも、相当ヒューマンな
赤ひげ風ドラマを企画しようとしたのだろう。
裏目に出た感がある。
第一に主人公が下劣過ぎる。
医師としての自覚も覚悟も品格もない。
そんな主人公も次第に成長していくという展開何だろうが、
少年漫画ではないのでそこまで落とすことはないだろうに。
第二に起承転結が定型過ぎて、安物のTVドラマ仕立てだ。
目の肥えた読者の多い青年誌の品質ではない。
第三に、これが決定的なのだが、画が下手くそ。
美人役ヒロインが全然美人に見えない。
敵役の意地悪な女性に見えるくらいでは最悪だ。
残念ながら、我慢して読み進めるも1巻で限界でした。
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[投稿:2023-01-21 11:50:13] [修正:2023-01-21 11:50:13] [このレビューのURL]
2点 名探偵キドリ
表題から探偵・推理ものと期待して読みました。
予想に反して、ギャグ漫画でした。
名探偵気取りの少年を笑う、という展開が毎号読み切りで展開します。
残念ながら、私には笑えないというか、何が面白いのか
理解できずに終わりました。
設定は新しい斬新なものでしたが、ギャグの陳腐さでこけた感じです。
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[投稿:2022-12-10 13:57:42] [修正:2022-12-10 13:57:42] [このレビューのURL]
2点 GOLDEN BOY
かなり前に、江川達也氏ご本人をNHKのドキュメンタリーで
視聴した記憶がある。
豪邸にお住みになっておられて、沢山のアシスタントとは
別の個室でネームに取り組まれていた。
風体は街にあってはホームレスのような芸術家風のスゴイ
売れっ子の作家さんだなあ、という印象だけ残った。
青年誌で数々のヒットを生み出されていた。
改めて1990年代の本作品を読み返すと、常軌を逸したバブル
時代の匂いを強く感じた。
こんな内容の作品が、多くの若者に本当に支持されたのだろうか。
単なるエロではなく、社会風刺的なエロと美しい描画は
一読の価値があるのは認めよう。
煎じ詰めれば、表層的な成功を収めた富裕層への批評漫画と
いうことだろうか。
善意的な解釈をすればそうなるが、半分は皮肉だ。
バブルが去ると、江川氏の凋落は始まり、単なる迷走作家の
烙印を押されてしまっているらしい。
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[投稿:2022-05-12 22:04:22] [修正:2022-05-12 22:04:22] [このレビューのURL]
2点 工業哀歌バレーボーイズ
不良高校生を題材にしたコミカルな漫画は、青年誌の中で常在しています。
一定のニーズがいつの時代にも存在するからでしょう。
そのため、先駆者が多く、真似っこした作品も多いです。
この作品が17年続いた理由は、青年誌に常在化されたヤンキー漫画を
焼き直して描いてくれる作家さんが枯渇したためと思われます。
だって、先人たちにたいてい書き尽くされていますからね。
そのせいか、この作品のギャグの質が相当低い。
読んでいて、これは売れない少年誌かと思いました。
ほとんどが下ネタ、女性関係です。
読者の青年層を見下した感があります。
もう少し捻れないものかというところですね。
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[投稿:2021-10-06 04:11:53] [修正:2021-10-06 04:11:53] [このレビューのURL]
2点 ヘルタースケルター
全身美容整形で頂点を極めた芸能人の転落劇。
沢尻エリカ主演で映画化もされた。
まさに、沢尻エリカのための物語という感じで、
本人の実話ではないかと思うほど、
嵌まっている役どころだろう。
女性には、理解できるという共感の声が大きいが、
私には全くのところ理解不能の行動と欲望と
イラつき具合であって、全く共感できなかった。
特に、主人公のイライラ具合が理解できなかった。
したがって、退屈な漫画だった。
人生の積み重ねの中で価値観なり、幸福感が人格を形成する。
美容とファッションしか生きがいがない主人公は別世界の住民だ。
男の出世欲みたいなものなのかな。
少し染まってしまうと中毒になり抜け出せない、
というものだと理解しよう。
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[投稿:2021-09-21 08:48:30] [修正:2021-09-21 08:48:30] [このレビューのURL]
2点 NOBELU-演-
テーマが多数散らばらせており、興味を引かされて
いく導入部です。
虐待、子育て放棄から始まり、多重人格、天才子役
といったところが、キーワードになります。
何かが起こる予感がありますが、台詞が多用されて
おり、大した事件も起こりもせず、
次第に興味が薄くなってきました。
子役同士のバトルが中心になると思いきや、
全体に不気味な雰囲気だけが、続きます。
名脚本家である野島伸司を原作に迎えて、
期待の作品だったのでしょうが、
漫画としては未消化に終わるという印象です。
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[投稿:2021-02-11 16:09:50] [修正:2021-02-11 16:09:50] [このレビューのURL]
2点 美咲ナンバーワン!!
熱血教師の奮闘漫画は、他に山ほど読みましたが、
どことなくステレオタイプになっていて、
先々の展開が読めてしまいました。
教育の場面は皆無で、全員が不登校ですから、
とにかく学校に来させることだけで全精力を
使い果たしています。
独自性があるのは、前職キャバクラ嬢でありながら、
今もってその衣装スタイルで教育しようということですが、
どこに強みがあるのか不明です。
とにかく独断専行、強引、偏見でもって、無茶苦茶でも
熱意さえ示せば、高校生すら分かってくれるという
だけの筋立てでした。
読み進めるのがつらい漫画でした。
連載の短期終了は良い判断でした。
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[投稿:2020-08-28 09:59:01] [修正:2020-08-28 09:59:01] [このレビューのURL]
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