「朔太」さんのページ

総レビュー数: 739レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

医者の正義感で「目の前の人を助けたい。だから自分の腎臓を提供する。」という
無茶ぶりはとても子供っぽく、読むのを止めようかと思わせるくらいでした。
しかし、或る一点を突き抜けると、彼の自我(エゴ)ともいえる医者の本能というもので
説明されると納得できるようになってきましたから不思議です。
同様な反応していた主人公の周囲も同じでしたね。

難しい課題を背負う主人公ですが、最終巻あたりでは敵対してきた教授達が実は彼に
好意的だった等、スッキリとした完結で良かったと思います。

蔵書にして、この先何度も読み返したい作品でした。

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[投稿:2015-11-21 01:02:01] [修正:2015-11-21 01:02:01] [このレビューのURL]

6点 BILLY BAT

浦沢直樹作品は、ほぼ読破しましたし、偉大な日本が誇る漫画家の一人と評価しています。
手塚治虫のライフワークであった「火の鳥」を意識した地球時間あるいは宇宙を制御する
神の手をモチーフにしている気がします。
しかし、7年かけてばらまき続ける伏線あるいはプロローグの連続は、読み手を既に
疲弊させているように思います。
全巻読めば分かる、あるいは全巻読んで分かる人だけ評価して欲しい、という姿勢は
浦沢直樹という実績を積んだ作家だけに許される特権です。
これを許すか許さないか、編集部と読者が決めることですが、「火の鳥」のような
未完のまま終焉を狙いにしているなら、「今」の読者は支持しないように思います。

9巻まで読み進めた感想です。完結後(ないかも知れないと想像していますが)
再度レビューさせて頂きます。

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[投稿:2015-11-15 09:44:01] [修正:2015-11-15 09:44:27] [このレビューのURL]

7点 JUDGE

[ネタバレあり]

映画「Cube」に似せた設定で、拉致された9名の中で10時間ごとに1名ずつ死ぬべき人物を
互いの多数決で決めなければならないという極限状況から始まります。
逃げ場がない、全員が揃っていること、多数決であることで、疑心暗鬼の状態が作られます。
過酷な選択を迫られ続ける中、生き残り4名を目指すメンバーですが、このゲームは
一体だれのためのものでしょうか?

最終巻では全容が破綻なく説明されることになって、数時間一挙読みの私は一応の
満足を致しました。映画化もされたようですが、とんでもなく非現実的でもない
設定ですので、あなたの身にも起こるかもしれない恐怖は残ります。

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[投稿:2015-11-01 17:34:23] [修正:2015-11-01 17:34:23] [このレビューのURL]

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