「朔太」さんのページ

医者の正義感で「目の前の人を助けたい。だから自分の腎臓を提供する。」という
無茶ぶりはとても子供っぽく、読むのを止めようかと思わせるくらいでした。
しかし、或る一点を突き抜けると、彼の自我(エゴ)ともいえる医者の本能というもので
説明されると納得できるようになってきましたから不思議です。
同様な反応していた主人公の周囲も同じでしたね。

難しい課題を背負う主人公ですが、最終巻あたりでは敵対してきた教授達が実は彼に
好意的だった等、スッキリとした完結で良かったと思います。

蔵書にして、この先何度も読み返したい作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-11-21 01:02:01] [修正:2015-11-21 01:02:01]

月別のレビュー表示