「朔太」さんのページ

総レビュー数: 735レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

上橋菜穂子さんのファンタジーの世界観が心地いいですね。
この原作の良さを殺すどころか、さらに視覚的にさらに
良質な作品に仕上げているのが、武本氏の描画です。
エリンの純朴さがとても可愛らしく、恐ろしいはずの
王獣すら愛おしくなる絵の上手さです。
エリンやソヨンの深い悲しみのシーンは、これ以上ない程、
感情移入してしまいます。

なかなかの良作でした。

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[投稿:2022-04-29 11:31:31] [修正:2022-04-29 11:31:31] [このレビューのURL]

4点 8月の光

奇才新井英樹氏のデビュー作品ということで、
ファンである私は探しだして読みました。
作品としての出来不出来を論じるべきではなく、
新井英樹氏の原点が確かにあったことに満足しました。

デビュー当時から新井氏が描きたい世界、感情、人生は、
すでにここにあったわけです。

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[投稿:2022-04-24 11:49:41] [修正:2022-04-24 11:49:41] [このレビューのURL]

5点 辻占売

この世に未練を残したままの魂を浄化する話がほとんどでしたね。
そこに悔恨や無駄な恨みを絡めて、穏やかに諭してくれるようなお話です。
女性作家ならではの優しいタッチで物語が進みますので、
癒される方も多いでしょう。
1日1話ずつ読み進めるような作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-04-19 07:44:53] [修正:2022-04-19 07:44:53] [このレビューのURL]

フェティッシュだけど「すけべ」(紹介文より)ではないと思う。
作者も周辺の見知らぬJKや若い女性たちを眺めながら、
可愛いと心底感じるらしい。
男性はもちろんそんな気持ちになっていることは想像できたが、
女性もそんな気持ちになるらしい。
微かなエロスはあるけど、それは女性の体が本来的に持つものと気づいた。

この作品は何だか気に入っています。
この手の作品って、作者が自分に酔っていたり、
独りよがりっぽかったりすることも多いのですが、
こちらはそうではありませんでした。
一話読み終えるたびに、微笑しながら鼻歌が出る感覚です。
絵柄もシンプルで女性特有の柔らかさが出ていて、好みでした。

意外な掘り出し物でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-04-09 11:19:42] [修正:2022-04-09 11:19:42] [このレビューのURL]

6点 ヘヴィ

ヘヴィ級世界チャンピョンを目指す青年の物語です。
主人公は日本人ですが、NY貧民街育ちですから、
アメリカンドリームの再現のような展開、
いわば漫画版ロッキーでしょうか。
登場する人物たちには全員、悲惨な過去があって、
そのトラウマにとらわれています。
これは、村上氏の作品作りの特徴ですね。

ボクシングの方は、とても勝てそうにない難敵が二人登場します。
この二人をいかに撃破するかが興味をそそります。
意外だったのは、ヒルトンとの戦いですね。
ここは、上手い決着を考えたものです。

少し古い作品ですが、古さをあまり感じさせません。
8巻を一気読みしました。

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[投稿:2022-04-05 09:05:55] [修正:2022-04-05 09:05:55] [このレビューのURL]

「一平」を連載していた頃に比べて、太田垣氏の画力が一段と増している。
成熟したガンダムとして、あるいは宇宙戦記の進化形として、
大人にも鑑賞に堪えるレベルだ。
特に、戦争ものにつきまとう戦争の是非に関する葛藤や罪悪感の
ような感傷は、主人公二人からは排除されているのがスゴイ。
相当ドライな仕上げになっている。

まだまだ連載が継続中だが、ライフワークになりそうな感じだ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-04-02 10:08:53] [修正:2022-04-02 10:08:53] [このレビューのURL]

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