「朔太」さんのページ

総レビュー数: 740レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

屈折した青春恋愛群像。そんなに難しく考えなくてもヨロシイのでは?が素直な感想です。ハイ。

作者があとがきで「全体は構想していたが、前半を端折って後半だけを描くと、
編集担当から前半を描くよう指示された。端折ったことがばれていた。」とあるように前後半で、前提とする感情の背景の違いを感じる。
ヒロインに振り回される前半の主人公がクールに振る舞えるのに、後半では妙に
傷つきやすくなっている。

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[投稿:2015-09-23 15:02:04] [修正:2015-09-23 15:02:04] [このレビューのURL]

4コマギャグ漫画の形式をとりつつも、実は良き日本女子高校生の日常を気持ち良く表現した
シナリオ漫画とお見受けした。実際、1年生ではキャラの紹介レベルのエピソード集だが、
全体を通すと恒例のように夏休みには別荘合宿に出かけているし、文化祭も毎年
喫茶店で、運動会ネタも変化はなく、進学校らしき背景にブレがない。
女子高生に有りがちな恋愛談義は一切なく、教師も基本女性でキャラが立つ。

3年生時点では感情移入が完了していて、最終段近くには全員の大学合格を祈らずには
いられなかったし、13歳の天才少女の首席卒業を全員が拍手で祝福するシーンや
猫好き少女と西表ヤマネコの出会いと再会には感動する。

愛すべき少女たちの原型は、きっとあなたの身近にも潜在的にいたはずで、ここを
上手く描いてくれた男性作家のあずま氏には感服した。一押しです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-09-06 18:14:26] [修正:2015-09-06 18:15:12] [このレビューのURL]

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