「朔太」さんのページ

総レビュー数: 741レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

ラズウェル細木氏の漫画はどの作品を読んでも同じに見える。
毎回、テーマにしていることは、他愛もない季節の風物詩
だったり、いくつかの薀蓄だったり、ニュースを扱ったり、
基本的に暑い、寒い、いや普通なんてことを繰り返す。
特にストーリーはない。

いやネガってるわけじゃなくて、安定的におもしろく、
そしてなにより大事だが食べ物が非常に美味そうに見える。
氏は食べることも飲むことも心から好きなんだろうな。
同じ食い意地のはった人間として深い共感を覚える。

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[投稿:2023-07-31 09:31:15] [修正:2023-07-31 09:31:15] [このレビューのURL]

無法者の無法の街なんだから、無法都市なんじゃないの、
というクレームを逆手にとったようなタイトルのネーミングでしたね。
B級映画のようなB級漫画という言葉がぴったりの作品でした。

全てが予定調和の展開ですが、盤流市の頂点に立つ
盤流源一郎の個性が立っていて、彼の魅力で濃厚な味付けができました。
でも、読み返す気には絶対ならない、と自信をもって言えるB級漫画でした。

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[投稿:2023-07-25 05:43:45] [修正:2023-07-25 05:43:45] [このレビューのURL]

寺沢大介氏は、料理マンガを少年誌で普及させた第一の
功労者と称せられるべきであろう。
本作品でもそのテイストは維持され続けている。

短期連載で打ち切られたようだが、ラーメンに始まり、
カレー、餃子、鯛料理、チャーハンと定番料理対決で
やや飽きられたのかもしれない。
いつか読んだような、いつものお話が展開されるが、
寺沢氏の料理マンガは絵が見やすいせいか、
いつものように楽しめるのが良い。
安定した品質を持っている。

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[投稿:2023-07-20 08:30:44] [修正:2023-07-20 08:30:44] [このレビューのURL]

小林俊彦氏の「ぱすてる」は、1巻辺りで挫折してしまう程、
内容の薄いものでしたが、
本作品は主人公の女子高生管理人の性格が可愛く、
しかも毎回裸体をさらして奮闘するのが見逃せません。
下宿人の女性たちのキャラも立っていて、主人公のMキャラに
対して、いずれもややSぽいところが相性抜群です。

彼女たちの引き起こす騒動は罪がなく、愛らしさを感じさせてくれます。
意外に結構、楽しく読めました。

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[投稿:2023-07-15 05:13:16] [修正:2023-07-15 05:13:16] [このレビューのURL]

8点 蜜の島

一編の高級ミステリー小説を読んだような味わいがあります。
この世の存在しない孤島、謎の少女、不可思議な島民たちの
行動など、こってりと濃い味付けがされています。

4巻と長編とも呼べない分量でまとめて頂いており、ついつい
読む手が止まらなくなり、一気に数時間で読んでしまいました。
真相が解明さえた後も、最初から読み直してみるという良作です。
思いがけない掘り出し物かもです。

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[投稿:2023-07-10 18:26:44] [修正:2023-07-10 18:26:44] [このレビューのURL]

3話未完のまま連載中止になった「ファウストの天使」が
元ネタになった作品である。
三山氏の遺作[レクイエム]に掲載された「ファウストの天使」
を読む機会を得て、完成作を読んでみたいと手に取った。
正直に言うと、原作で感じた期待感を越えるものにはなっておらず、
少し残念だった。
元のまま、神的あるいは悪魔的な超常現象としての
解釈を残したまま、一人の男の人生の変化を楽しんでも
良かったのではないかな。
結局、一人の天才研究者とその娘が作り出す電脳世界と
いうものに落とし込む必要はなかったように思える。

三山氏の描く女性美は相変わらず素晴らしく、悪魔的な
世界への誘いを描くに十分な画力を感じた。

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[投稿:2023-07-06 21:55:21] [修正:2023-07-06 21:55:21] [このレビューのURL]

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