「朔太」さんのページ

総レビュー数: 837レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

謎の卵が空中浮遊している意外性のある展開から始まって、初期設定には期待しかない。
だが、回を追うごとに、初期の意外性、スピード感のある展開は、どんどん色褪せてきた。
タイトルも恋愛ものを想像させるものだが、実際の内容とは乖離が存在するので、これもややマイナスかな。
期待先行で、やや期待外れの感があって、残念。
とはいえ、画も上手く、どんどん読む手が進んだのも事実なので、6点です。

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[投稿:2025-07-19 10:13:59] [修正:2025-07-19 10:13:59] [このレビューのURL]

6点 男弐

戦国時代における山本勘介に始まり、家康に仕える服部半蔵、最後は新選組土方歳三
の異なる時代に生きた男たち三名の物語を連作にしていることが、特徴でしょう。
そうなると表題の意味が気になるところですが、特に説明した部分は見受けられませんでした。
また、何故この三名を選んだのかも気になるところですが、説明はありませんね。

いずれにしても小池一夫原作らしい作品でした。
男を描き続ける小池一夫の一連の作品群の一つとして記憶されるでしょう。

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[投稿:2025-07-19 09:43:32] [修正:2025-07-19 09:43:32] [このレビューのURL]

少年誌にしては実に奇妙なタイトルが、最初に目を引きます。
コメディかギャグ漫画かと想像すると、これが軽いSFとスパイ漫画でした。
当時でしたら007ジェームズボンドを連想させる冒険活劇といったところでしょう。
最近では全く見かけなくなった昭和のスタイルですね。
牛次郎氏の脚本はイマイチではありますが、桑田二郎氏の作画で一定レベルの
作品として見れるようになっています。
最終回では敵が一致団結して、地球の危機を救う辺りは満足度を高くしました。
50年以上前の少年向け漫画も今以上の活力が感じられます。

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[投稿:2025-06-07 07:53:18] [修正:2025-06-07 07:53:18] [このレビューのURL]

かわぐちかいじ氏代表作「沈黙の艦隊」が1990年連載開始なので、その5年前の作品です。
いろいろな世界を題材に、いろいろ模索していた時期だったものと想像します。
沈黙の艦隊では軍事問題、アクターでは役者、本作では華麗なる一族という具合に、
何が読者の関心を引くのか懸命に探っている印象です。

かわぐち氏の作品に共通する点は、着想というか設定はなかなか良いのですが、
主人公に無計画で型破りな行動をさせたいので、展開が結構ぐちゃぐちゃに
なってしまいがちです。
そこをスリリングな展開と思えるか、あるいは行きあたりばったりと考える
のかで評価が変わってきます。
最後に納得しがたいものはありますが、まあ人間的に魅力のある主人公が
読者の代わりに面白おかしく人生を送ってくれているような痛快さは残りますね。かわぐち氏らしい作品ですので、ファンは必読でしょう。

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[投稿:2025-05-24 10:47:59] [修正:2025-05-24 10:47:59] [このレビューのURL]

スカウトマンを主人公にした作品です。
プロ野球のスカウトの実態をネタにした「ドラフトキング」が最近ヒット
していますが、その先駆け的な作品です。
1990年代なんで、科学的な評価手法を否定し、昔堅気の直観と自身の評価眼を
根拠にスカウトするところが、実に昭和的です。
そこに加えて、人情を絡めてその気にさせる人格者であることが要求される
職種ということです。
まあ、面白くはあるのですが、一言で言えば、昭和過ぎるかな。

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[投稿:2025-05-18 14:23:34] [修正:2025-05-18 14:23:34] [このレビューのURL]

ウルトラマンシリーズの中でも最高傑作。
ウルトラセブンのみならず、ウルトラ警備隊の武器装備は洗練された
スタイリッシュさがある。
また、ハーフ顔したアンヌ隊員やただ乱暴かつ侵略目的でない宇宙人の設定など、
現代にも通用するモダンさがある。
桑田氏の絵柄とも相性が良く、記憶に残る作品となった。

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[投稿:2025-05-10 08:59:45] [修正:2025-05-10 08:59:45] [このレビューのURL]

6点 僕 BOKU

表題からも想像できる通り、かなりヘタレで小心者の普通の男子高校生の
ボクシングを通した成長物語です。
生きがいもなく、強くなりたい欲求のままにボクシングを始めて、そこ
そこ成功して終わります。
主人公のみならず、ほとんどのライバル達含めて、ほぼ自己陶酔型の人間
だけ出てくることが難点です。
ほぼ同じ類型の人間だけ。
オーバーな強調しすぎの表情とアクションが大枠の頁を使うので、次々
ページを喰ってしまって読めます。
ヘタレのくせして主人公の自意識過剰ぶりが鼻につきますが、これを
耐えることができる方は、まあ読んで下さい。
ギャグも面白くないのは我慢して下さい。

ラストは評判悪いです。
こう書いていると、ちっとも良いところがないのですが、試合になれば
そこそこ面白く読めますので、それ以外は読み飛ばせば良いのです。
それでも6点はあげたいと思いました。

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[投稿:2025-04-19 14:39:47] [修正:2025-04-19 14:39:47] [このレビューのURL]

若い女性陶芸家の奮闘記です。
最終的には15巻と長編となりましたが、主人公美咲さんの「緋」に対する
執念や熱意が終始一貫して物語の中心にあって、分かりやすいです。
一方、陶芸の奥深さが簡単には理解できないので、蘊蓄なんかはつい
読み飛ばしてしまいます。
また、料理漫画などに出てくるような陳腐な陶芸対決がところどころに
出てきて、作品の質を落とした感があります。
迷走しながらも、最終巻近くなると急速高温加熱の可能な窯や、土の秘密など
必要要素が出そろってくる辺りは、納得性が高いものでした。

後の時代に、実在の女性陶芸家をモデルにした朝ドラがありましたが、
本作品とも同じ人物をモチーフにしたドラマだったのかな、と邪推しております。少しお疲れ感はあっても、読後感は悪くない作品でした。

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[投稿:2025-04-12 09:09:03] [修正:2025-04-12 09:09:03] [このレビューのURL]

6点 Dreams

少年誌にありがちな不良少年が成り上がっていくサクセスストーリーかと
思いきや、星飛雄馬ばりの生まれた時から野球漬けのエリートでした。
回を重ねるにつれて、主人公九里武志の天才ぶり、化け物ぶりが拡大して
いくのが驚きです。
高校野球1年生の夏の甲子園までの話ですから、元々持っていた大リーガー
並みの力を隠し持っていたことになります。
彼には失敗や挫折がないように見えます。
次々とトンデモ記録が出てきます。
ドカベン太郎も最後はそんな風でしたが、時間をかけて成長していく
経過が理解できました。
が、九里には共感はないですね。
少年誌だから許される化け物ぶり、魔球の連発生産ですが、理屈を
詳しく説明すればするほど、超常現象を机上の空論でもっともらしく
論破しようとする不自然さを感じます。
71巻まである大長編ですが、我慢して付き合うのも41巻までとしました。

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[投稿:2025-02-08 09:29:24] [修正:2025-02-08 09:29:24] [このレビューのURL]

プロレスが最も輝いていた時代のプロレス賛歌である。
この作品が世に出た1980年代に猪木とアリ戦から異種競技対抗戦が始まった。
今やエンターテイメントとしてのプロレス興行は誰もが知る所だが、
1960年代を生きた祖父の時代には本気ガチンコ勝負と観客は熱狂していたらしい。

この作品もその観客が敢えて騙された風を装ったまま、原作梶原一騎氏の
手による創作物語を愉しむのである。
しかし、フィクションと知りつつ、現在の読み手はなかなか楽しめない。
例えば、馬場と猪木が何故決裂したのか、日本プロレスから全日本や新日本など
へ何故分裂したのかについて、本当の史実を残して欲しいのだが、
馬場や猪木を神格化する立場ではなかなか真実は語れまい。

そういう意味では、プロレスの記録としての価値も、創作部分が邪魔して
あまり高くないような気がする。

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[投稿:2024-11-25 09:03:18] [修正:2024-11-25 09:03:18] [このレビューのURL]

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