「朔太」さんのページ

総レビュー数: 818レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

皆さんのレビューを見ると大変評判が良いですね。
発刊された単行本がこの作品だけなのにと思い、
探し出して読んでみました。

初投稿作品の「ふろん」がやはり独特の味を出ています。
中高生向け小説に似た題材はあったかな、という気もしますが・・。
初期の絵柄は何気に高橋留美子さんと同じテイストです。
10年ほど遅れて登場されたので、相当影響を受けられた
のかもしれません。(想像ですが・・)

しかし、5,6作品目には、留美子さんとは異なる絵柄になってきました。
こんな良い作品を出されながら引退されたのだから、
今はもっと人生をエンジョイされておられるのでしょう。
「漫画を描く」以上に素晴らしいものを見つけられたと信じたいです。

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[投稿:2022-11-16 18:20:22] [修正:2022-11-16 18:20:22] [このレビューのURL]

6点 HARAKIRI

赤穂浪士四十七士による討ち入り後、生き残った
高田郡兵衛が裏切りの汚名をはらすべく切腹の
機会を追い求めるお話です。

設定が堅いですから、難しいお話になりそうでしたが、
回を重ねるうちに郡兵衛の優柔不断ぶりが
笑いの焦点になるという具合です。
さらには江戸の下町人情話が中心になって、
それなりに味わいの深い40話となりました。
特に、最終話は上手くまとめてあって、
すっきりとした読後感が残りました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-10-31 11:53:22] [修正:2022-10-31 11:53:22] [このレビューのURL]

ステレオタイプの医療漫画と言えます。
経営を優先する中小病院の実態、教授職に固執する白い
巨塔の醜いヒエラルキーである大病院、受験勉強で
凝り固まった知識偏重型の医者たちなど、
医療の問題にメスを入れます。

登場人物の色分けは分かりやすく、正義側の主人公と
看護師に対して、悪徳病院長などが対立する構図です。
勧善懲悪が分かりやすいのでストレスはありません。
できれば正義か悪か分別できないような大人の問題も
織り込みたいところでした。

地引氏の描画は見やすいのですが、動きが上手く
表現できておらず、表情も堅い所があって微妙でしたが、
概ね楽しく読めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-10-20 15:43:10] [修正:2022-10-20 15:43:10] [このレビューのURL]

親父が元貧乏人なんですが、商売が成功してブルジョアに
なった息子が弁護士として、世直しに努めるというお話です。
まあ、道楽で弁護士稼業をしているという意味でしょうか。
したがって、ブルジョアジーと貧困の苦労が両方で
理解できるということなんですね。

弁護士の活躍ものは、やはり多数作品がありますが、
扱う事件はやはりどこにでもある種類ものです。
問題は解決方法なんですが、金持ちならではの解決もあって、
少しご都合主義的なものもでてきます。

絵面のせいか、予定調和、めでたしめでたしのお話が多いです。
ややシリアスさに欠けますが、一方で深刻でない法律
教室的な読みやすさも感じられます。
12巻と長いですが、思いのほか飽きずに読めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-10-15 07:28:40] [修正:2022-10-15 07:28:40] [このレビューのURL]

生身の人間をカードの中に閉じ込める、という設定は
とても新鮮で、恐怖心をあおられます。
その魅力的な設定を使って、先々にどんな展開が
待っているのか期待が膨らみます。
だけど、それは1巻まででしたね。

折角のアイデアを持て余してる印象です。
2巻以降、新たな登場人物が多過ぎて、謎がばらまかれ
そのまま放置されることが繰り返されます。
時折、力を入れてページ数と号数を稼ぐのは、無駄な
追跡劇だったり、敵基地への潜入だったりして、
結果的に展開が遅くなりストレスがたまってきました。
5巻まで読みましたが、恐らく原作者の限界だと
見切ってしまいました。

なんだか、とてももったいない作品でしたね。
それと失礼ながら、「DEATH NOTE」を連想
させる展開と描画ですね。
連想というか、はっきり言って○○りなんじゃないかな。
「FAIRY TAIL」ほどではないけど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-09-30 07:40:03] [修正:2022-09-30 07:40:03] [このレビューのURL]

核戦争によって人類が死滅した後の世界を映画「猿の惑星」が
最初に描きました。
その結末は極めてセンセーショナルなものでした。
本作品は、これに少なからず影響を受けたものと考えられますが、
飢餓状態になった人類の有様から始まる冒頭は相当ショッキングです。
やがて、思わぬ展開になりますが、他に登場人物がいなければ、
必然的な展開かと。

小島剛夕氏がこんな作品を残していたたとは、という感慨も
あって楽しめました。
一方どこまでも小島剛夕だなと思わせる設定(4話あたり)も
あって愉快でした。

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[投稿:2022-07-25 07:39:23] [修正:2022-07-25 07:39:23] [このレビューのURL]

世にも奇妙な物語風のストーリーを集めた短編集でした。

妖怪ごとく、異界ごとくなど原因に言及はされずとも、
風説を作品にしたかのような味わいです。
恐ろしいとか気持ち悪いとかいうレベルではないので、
許容される範囲です。
内容の割に絵が可愛らしく、好感が持てます。
気持ちよく読めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-07-24 09:27:39] [修正:2022-07-24 09:27:39] [このレビューのURL]

他の作品からこの作者さんを知って読んだのですが、
いつも本質をついているというか読んでよかったと
思える作品です。
こののぞき屋はいわゆるのぞきというより真実を
のぞいているという感じがしてすごく面白かったです。
新のぞき屋に続いていく原点の作品でした。
おすすめします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-07-12 05:58:10] [修正:2022-07-12 05:58:10] [このレビューのURL]

6点 激突

小池一夫、小島剛夕両氏のコンビの代表作に「子連れ狼」が
ありますが、その他の長編大作の執筆も終えて、
集大成にかかる時期の短編です。
それまでの蓄積の片鱗を感じさせる作品です。

4代将軍の幼少期の世継ぎを巡る幕閣同士の思惑が対立する中、
武士同士の攻防が見どころです。
さっとひと読み出来る1巻の長さで読みやすかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-07-03 11:34:29] [修正:2022-07-03 11:34:29] [このレビューのURL]

前作は8巻で突然休載されてしまいましたが、とても
満足度の高い作品でした。
最近、続編が本作品の形で出ていることを知り、探して読みました。

1巻辺りは、全作品の焼き直しのような形で、誰のための
繰り返しかと残念に思いましたが、中盤から中学生になり、
将棋への熱意と勝てないプレッシャとの板挟みになる
展開が待っています。
しかし、決してグッドエンドでなくとも、何か爽やかさが残る
雰囲気を醸し出す良さがあります。
前作休載の理由についても、あとがきに掲載されており、
良い作品だったけれど、隠された苦労があったことを知りました。
また、チャンと続編としての結末を描いて下さったことに感謝します。

南Q太さんの作風は好みです。
他の作品も読んでみたいと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-05-30 09:08:55] [修正:2022-05-30 09:08:55] [このレビューのURL]

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