「朔太」さんのページ

総レビュー数: 818レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

石川サブロウ氏の持ち味が、最大限に発揮された作品です。
前説の美文や、無理に泣かせようとしない大人の童話的な展開が素晴らしい。
個人的好みで言えば、鯛山先生の「ヒバリ」、鯛岳先生の「見川医院へようこそ」の回は、出色です。
生きることの原点が、ここにあるのかもしれません。

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[投稿:2024-08-04 13:06:26] [修正:2024-08-04 13:06:26] [このレビューのURL]

「ウチご飯」の続編だけれど、「呑み」に特化した内容に変貌しました。
男やもめ所帯なので、簡単レシピが魅力です。
ただし、食べログなんかが充実している現在、「クッキングパパ」ほどの
料理レシピの価値は相当下がっていますよね。
ただただ、男やもめ所帯のくつろぎタイムを一緒に味わう癒し系
漫画としての価値ではないでしょうか。

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[投稿:2024-07-10 07:33:32] [修正:2024-07-10 07:33:32] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

殺人が許される特権者という初期の設定の特異性が、何より強烈だ。
現代、違法ではないあるいは違法だが、人権と言う名の下、
被害者が加害者に報復できない社会のいびつさに焦点を
合わせたドラマが展開されている。
これはこれで面白いが、マンネリが進みだした頃には、トリガーも
どんな悩みを持つのか、というドラマに変化しいくところが面白く感じた。
非現実的ではあるので長編は望めず、5巻程度で楽しめる作品である。

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[投稿:2024-06-15 10:07:05] [修正:2024-06-15 10:07:05] [このレビューのURL]

心温まるほのぼのした短編集です。
1年後に「Theかぼちゃワイン」で漫画賞を受賞するくらい
大成功をおさめますが、その原型がこの作品にあります。
三浦みつる氏は手塚プロダクションのアシスタントを経験されていたようです。
描画はもちろん、ストーリーも手塚治虫氏の影響が大きく、共通点を感じます。

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[投稿:2024-03-17 17:12:17] [修正:2024-03-17 17:12:17] [このレビューのURL]

6点 銀魂

作品の魅力を一言で言えば、高等な漫才的な会話とアクションの応酬。
ボケた行動に対して、高度な突っ込みが返される。
単発で終わらず、サーブ、リターン、リターン、スマッシュ。
決定的なのは、サプライズを伴った突っ込みに特徴がある。
笑いのツボを心得ている。
売れない芸人は、この本で笑いを研究すべきである。
まさに、お笑い芸人のバイブル、教科書になり得る。

しかし、私の評価は低い。
上記の笑いは、何でもない日常の日々で生かされるのであって、
バトルの日々や戦いの中では笑えない。
真剣なバトルとお笑いは、共存できない。
多くのファンが10巻を越えた辺りで、つまらない作品と見切りをつけていく。
編集者も気付いているのに、無駄に77巻続けさせたのは、読者に対する
誠意ある姿勢と思えない。
これは、ジャンプ誌の他の作品でも指摘されることであるので、編集部は
とっくに気づいているはずだが、完結させない理由は他にあるのだろう。
読者カードの支持率が全てと信じられているが、実は別のしがらみ、
判断が介入しているのは明らかだ。

かくして、第二の手塚治虫、石ノ森章太郎や赤塚不二夫の誕生を阻害し、
人生でヒット作品がただの一作で終わり、一生その印税で暮らすことを
許容してしまう漫画家が生まれる。
才能が30代までに枯渇してしまう前に、適度な休憩を与えながら
中長期な視点で育成しようという出版社が皆無なのは、実に残念である。

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[投稿:2024-03-02 10:33:40] [修正:2024-03-02 10:33:40] [このレビューのURL]

6点

グルメ漫画が世に多くあれど、テーマを一つに絞って集中的に
追求した作品は稀有ですね。
連載開始当時より、一層ウナギの漁獲量が減少していて、高嶺
の花になった高級食材ですので、富裕層の食べ物ですものね。
出てくる知識は、いまや大衆に知れ渡ってる感じもしますが、
毎号ウナギを食べ続ける主人公が羨ましくなります。
主人公がもう少し庶民的ならこの作品の好感度も上がっただろうにね。
とにかく作者のウナギ愛を感じる作品です。

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[投稿:2024-01-28 14:24:29] [修正:2024-01-28 14:24:29] [このレビューのURL]

6点 SUGAR

天才ボクサーの誕生までを描く。
凡人にはたどり着けない孤高のボクサーの物語だ。

うーん、共感できないなあ。
新井英樹の作品はおおむね読んだが、順番を間違えてRINを先に
読んでしまったせいもあるが、違和感を感じた。
キーチの狂気のカリスマ性の演出に舌を巻いた感動はない。

天才スポーツマンなんだけれど、元々傍若無人ぶりで自分本位な
主人公でキーチと似通った設定でもあるのだが、相当異なったテイストだ。
我がまま自分本位だから、才に恵まれる訳ではないだろう?
天才と呼ばれて有頂天になって、狂気が宿ると言うのは中尾会長であって、
RINとも違う。
試合そのものも2試合と少なく、デビューで挫折して、2戦目で
怖気づくのは、天才とは距離がありそうな感じだ。

新井英樹氏の独特の狂気から、毒を抜いてボクシングが大好きな暴れる
子供のお話しという印象だ。

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[投稿:2024-01-16 17:20:58] [修正:2024-01-16 17:20:58] [このレビューのURL]

地球が滅ぶか、その前に先生を殺すかという設定が最大の魅力でしたね。
設定が魅力過ぎて、次に持ってくるべき展開が、なかなか苦しんだ感があります。
暗殺という冷酷なミッションとは裏腹に、生徒に対する殺せんせーの
教育者としての愛情と学びをテーマにしたものでした。
悪くはなかったのですが、ギャグが不発であり、あと一つスパイスが
足りない印象でした。
が、振り返ってみれば、他に類を見ないオリジナリティの高い作品であった
ことは間違いないです。

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[投稿:2024-01-08 10:38:46] [修正:2024-01-08 10:38:46] [このレビューのURL]

最初の想定がカイジのような賞金獲得ゲームのような雰囲気でしたね。
もうちょっと単純なストーリーかと思いました。
つまり、人間関係に疑心暗鬼を持ち込んで、裏切り者を知恵を働かしてあぶりだす。
3巻まで読んだところ、もう少し奥深いものを感じるようになりました。
もう少し先まで読みたいです。

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[投稿:2023-12-13 17:41:38] [修正:2023-12-13 17:41:38] [このレビューのURL]

前作ほどの衝撃はないかな。
せっかく良い設定を見つけたんだから、いきなり殺人や犯罪に
結びつけなくとも、いろいろ面白い展開も望めたんじゃないかな。

ヒルって人種は果たして、将来に悲観した空虚な人間だけなのかな。
案外、楽に生きたいだけの単純な人間であって欲しい気もします。
もったいないw。

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[投稿:2023-10-28 10:08:54] [修正:2023-10-28 10:08:54] [このレビューのURL]

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