「朔太」さんのページ

総レビュー数: 741レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

男尊女卑の世の中の既成概念を打破したい女性
「はいからさん」の奮闘記。
しかし、理解があってしかも権力を持つ男性の
婚約者の後ろ立てがあってのことと、
斜めに見たくなります。
それは、やはりご都合主義の展開だからですが。

難しいことを言わなければ、ただただ楽観的に
生きる手助けにはなりそうです。

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[投稿:2020-05-30 07:28:09] [修正:2020-05-30 07:28:09] [このレビューのURL]

幼子を抱えた高校教師と女子高校生のお互いの事情から、
料理ごっこの日々をテーマにしています。
しかし、料理漫画の側面もありますが、なんといっても
父子家庭の大変さの裏側にある父子愛が主題です。

つむぎが出来すぎの感がありますが、幼児の可愛さが
いかんなく表現できており、この作品の魅力の大半が
この少女によって生まれたような気がします。

高校教師と女子高生の恋の行方も気になりますが、
作者は女子高校生が卒業するまでは、絶対に恋愛
対象にしないと決めていたとのことで、
これは正解だと思いました。

ほのぼのとした家族愛を感じる作品でした。

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[投稿:2020-05-27 17:44:43] [修正:2020-05-27 17:44:43] [このレビューのURL]

ここでのレビューでは、相当な高得点なので、期待して
読みました。なるほどスケールの大きな展開と主人公
2人の男気が魅力たっぷりでした。
ラストもなかなかのまとめでした。

世界は表の政治と裏の暴力の2つの権力で構成されている、
という視点で見れば、それぞれの分野で権力闘争で
勝ち得て頂点を目指せば、世界を変えられる。
確かにそれはそうなんですが、世界帝国ができた後の
権力闘争がなくなれば、独裁世界です。
北朝鮮やキューバやロシアは理想世界なのか、
というところに行きつくはずなのですが、
そこまでの深堀はなかったです。
それを証明するには人生は短いということでしょうか。

池上遼一氏の作品はほとんど読んでいますが、
その中でも出色の作品ですね。
史村翔氏とのコンビで良い作品がたくさんありますが、どれも面白いです。

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[投稿:2020-05-24 07:07:23] [修正:2020-05-24 07:07:23] [このレビューのURL]

青木雄二さんの独特の世界感をベースに、続編の
カバチタレ!他、数十年継続して受け継がれた
裏金融漫画の原点がこれですね。

青木雄二さんの功績は、その後の原作者を育ててきたことでしょう。
本作品が世に出た時点では、全く従来になかった
裏金融漫画であったと想像できます。
世の中の裏側では、金融やくざや今で言う半ぐれの
シノギの事情を世に伝えてくれた功績も大きいと思います。

借金の有無で人生が大きく変わっていく怖さに対して、
自分がこのような苦境にあった時の解決策を知りたい
という欲求がこの漫画を読ませる強い動機になっています。

漫画としての独特の個性があって、強い魅力を感じます。

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[投稿:2020-05-22 06:56:54] [修正:2020-05-22 06:56:54] [このレビューのURL]

ナニワ金融道では、罠をはる金融業側からのシナリオで、
高利貸しの内幕を公開してくれた痛快さがあった。
本編では、行政書士があくまでも正義側に立つ法律家の
視点であり、やや視点が明るい。

しかし、遺産相続、賃貸、貸借など人生の交錯点に立って、
人間生活の悪臭部分をドラマ化してくれる。
このドラマは法律的理解をしながら見ると一層面白いので、
一気読みも時間が掛かりますが、それだけの価値はあります。

普通の行政書士はここまでしないよね。対価に合わないもの。
13巻まで読みましたが、何とか続編も入手します。

<追加記入>
20巻全巻読破しました。
行政書士を法の専門家として呼ぶシーンが何度も出て
きますが、実際のところ街の行政書士さんは、手続き以上の
問題解決まで相談に乗ってくれるのでしょうか?
原作者も法の限界以上のところを話の展開上盛り込んで
しまっていると言っていますが、実務上一般市民にとっては、
それでも救世主です。

本来は、弁護士がその役割を果たしてほしいところですが、
基本的にはドラマに出てくるような悪徳権力者の
片棒の担い手か、市民運動で赤い色に染まった思想家
くずれの悪いイメージしか出てきません。

所詮、漫画の世界とは思いつつも、現実に起こる世間の
罠に嵌められる悲劇は存在するわけですから、
カバチタレの世界もある種の恐怖を感じざるを得ない
リアルさに読むふけってしまいました。
劇中の遊郭に身を落とす一般女性、借金地獄、DVなどは
ナニワ金融道の二番煎じというより、
原作者が監修しているので、長期連載が継続している感じです。


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[投稿:2012-08-26 19:03:55] [修正:2020-05-16 10:07:53] [このレビューのURL]

あだち充さんの描く高校生を中心とした青春物語は、
多くの人に支持されており、私も好きです。

ここでは、それ以外にも子供や大人の柔らかい胸の
痛みを物語にしています。
例えば、幼なじみにはいつまでも自慢の友でいたい
男の悲劇(天使のハンマー)。
女として見られたい女の子の機微(チェンジ)などがお勧めです。

長編のあだち充も結構ですが、短編も持ち味があってよろしいです。

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[投稿:2020-05-10 12:59:02] [修正:2020-05-10 12:59:02] [このレビューのURL]

絵は見やすく上手いと思いますが、普通の女子高校生の
恋愛模様でした。
第一話の両親がバングラディッシュに転勤という意外な
設定から始まったので、期待して読み始めましたが、
やっぱりな・・展開でした。
タイトルに惹かれて関心を引きましたが、起伏がなく、
事件も起こりません。
ごめんなさい、2巻まで読み進めて撤退です。

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[投稿:2020-05-09 08:44:02] [修正:2020-05-09 08:44:02] [このレビューのURL]

5点 RED

西部開拓時代を終えた米国建国時代における滅亡
インディアンによる壮大なスケールの復讐劇でした。
復讐される側にも主人公を支える側にも多くの
登場人物が配されており、丹念なキャラクタ作りが
印象的でした。

しかし、枝葉を取り除いて考えて見ますと、
当初より主人公の怨念は終始一貫しており、
敵が入れ代わり立ち代わりするだけで、
最後には復讐をどのように果たすのかだけが
関心でした。

19巻もの長さの割には全て予定調和であり、
予見できる物語でした。
そのような意味で読者の期待を裏切る意外性はゼロですし、
ストーリーも平坦過ぎるくらい平坦でした。

見るべきものは、主人公を支える仲間たちの友情と
動機の説明となるサブストーリーにありました。
これも村枝氏の友情に対する考え方が全ての人間
関係に共通しているのですが、兎に角寝食を共にした
人間は友人であり、ひとたび友情が芽生えれば、
命を懸けてもそれに拘り続けるパターンです。
あるいは友情に背いて裏切りをした男の傷心を
終生背中に背負っています。

そんなステレオタイプの登場人物とお話が延々と
繰り返される印象です。
セリフも格好の良いものが多く出てきますが、
何を言っているのか意味不明なものが多く、
少年誌向け作品かと思ってしまいました。

全巻読み通しましたが、銃撃戦や決闘により死んだ
登場人物の主だったところでも50人はいそうです。
端役も入れれば300人程度かなあ。
そんなことで大河ドラマを見るような長編大作になって
いますが、私にはとても単純な数巻でまとめられる
ような内容の薄いドラマを見た感じだけが残りました。

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[投稿:2020-05-06 06:34:52] [修正:2020-05-06 06:34:52] [このレビューのURL]

8点 紅い花

2020年1月、欧州最大規模の漫画の祭典、
第47回アングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を
受賞されたことで、本作品のことを思い出しました。

伝説の名作ですので、中途半端なレビューはできません。
おかっぱ頭のキクチサヨコという少女の名前は、
その後の多くの漫画や小説で見かけることがあります。
それは、つげ義春に対するリスペクトを込めたオマージュなのでしょう。

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[投稿:2020-05-01 11:15:16] [修正:2020-05-01 11:15:16] [このレビューのURL]

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