「朔太」さんのページ

総レビュー数: 740レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

シュールというかフェチというか、絶対に人によって
好みが分かれる。
安田弘之氏の他の作品でも所々に遭った独特のギャグの
エッセンスが凝縮している。
女子高生というより、女性全体の素をよく観察している。
いや、そんなはずはない。
この作品に出てくる生態を他人に暴露する女性はいないからな。
でも、いわゆるあるある事典的な生態を笑うのではなく、
愛してやまない人なんだな。

3巻全部を一挙に1時間かけないで読んでしまった。
スルスルと読めるのもありがたいけど、描いた方の苦労は
大変だったろうに。
漫画らしい漫画というか、これは漫画以外の手段では
この世界の面白さ、人間賛美は表現できない。
その点で、とても記憶に残る作品だ。

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[投稿:2022-06-30 07:00:11] [修正:2022-06-30 07:00:11] [このレビューのURL]

作風が森薫さんと比較されがちです。
1世紀くらい前の時代に郷愁を感じますね。
1巻辺りは、13歳のお嬢様の冒険が何かを予感させる展開です。
しかし、巻が進むにつれて展開はさほど盛り上がらず、淡々としたものです。
奥行きは小さく、主人公ジゼルの子供っぽさにも成長が感じられません。
5巻を買って読みましたが、やや期待外れな感じが否めませんでした。

そんな中、第27話「鶯 鳴かせたこともある?」は、秀作でした。
大人の薫りが強くでた作品だと思いました。
体調不良で休載中とのことですが、ご回復を祈ります。
次の作品に期待したいと思います。

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[投稿:2022-06-27 08:00:02] [修正:2022-06-27 08:00:02] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

動物と人間の融合バトルもの。
巷には、この種の作品が氾濫しているらしいが、
私にとっては新鮮だった。
しかし、その私ですら繰り返される本能的戦闘シーンには、
意味がほとんど感じられず、腹一杯になってくる。

アリクイと熊とラーテル(初めて知った動物だが、この
作品では最強の主人公)が戦って、どいつが強いなんてのは、
コジツケだろう。
ストーリー全体に大きなうねりはなく、ひたすらランダムに
戦闘シーンが始まるのだ。
人によってはシンプルで良いかもしれないが、私は
それほど単純ではなかったようだ。
月刊ヒーローズという雑誌は知らないが、少年誌だろうから許容範囲かな。
絵も上手いし。
残念ながら、私は11巻で限界に到達したので、撤退だ。

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[投稿:2022-06-25 11:46:52] [修正:2022-06-25 11:46:52] [このレビューのURL]

7点 POP LIFE

猫の看取りの回、それから未来永劫続くかのような
同居生活が突然解消されて、ドイツに単身移住する
最終回など、とても印象的でした。
南Q太さんのプロフィールを知ると、作品中のできごとが
自身の生活と重ねてあることが分かります。
人生にいろいろあっても、前向きに過ごされている
感じが伝わってきます。
女性ながら男前な生き方だな、と気に入っています。

また、心のつかみ方が柔らかく温かいしっかりした
感じが好きです。
小さな失望や失敗や挫折の積み重ねで人間関係に
疲れてても、読めばきっと元気になれること、請け合いです。

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[投稿:2022-06-18 09:26:08] [修正:2022-06-18 09:26:08] [このレビューのURL]

9点 MAJOR

[ネタバレあり]

少年誌連載の高校野球漫画といえば、ドカベンやキャプテン、名門第三野球部、4P田中君などです。いずれも高校野球大会を予選から順番に強敵、ライバルたちと凌ぎを削って、何とか勝ち上がっていきます。
さらには、その先にさらなる強敵が待っていて、これを順番に倒しては、これを繰り返していくパターンが定着していました。そういう意味では、本作品は少しはずしつつも、王道路線を守っているような二面性をもっていますね。

MAJORというタイトルから想像してしまうのは、最終的にはメジャーリーグを目指すんだろうと思ってしまうのですが、幼少期、リトルリーグから始まって、とにかく長い歩みです。
中学に上がる頃にはすでに、肩を壊していますから、これからどっちを向いて展開するのだろうかと心配になるほどです。
中学では軟球野球はやらないと言いつつ、結局どっぷり時間を費やし、高校進学にあたっても名門海堂高校を巡って二転三転で、とんでもない長期化の原因になります。
ただし、首尾一貫して、主人公茂野吾郎のスタンスが変わらず、一球入魂というか、自身の選手生命を顧みず、常にその時の目の前の敵と全力で戦うことを優先しています。
最初から、プロ野球もMAJORも、ありきではないのですね。
他のライバルたちは、ほぼ全員がプロ野球選手になることを視野に入れて、現在の野球に取り組んでいました。
その差が、吾郎の魅力となっています。

長期連載でしんどいかと言えば、これがそうでもなく、一話を読めば、必ず続きを読みたくなるような仕掛けがしてあります。
この辺りは、極めて巧妙であり、連載漫画としては最高の出来ではないでしょうか。
私は、聖秀高校編を終え、マイナーリーグ編の途中まで読みましたが、50巻近くを息つく暇もなく、一気読みさせられてしまいました。
面白い作品だと思います。

<追記>
なんとか78巻最終話まで読み切りました。超長編ですが、他の長編漫画よりは最後に至る展開がチャンと思い出せます。要するに、高校は高校でプロはプロでキチンと区切った展開があるんですね。
W杯でのライバル出現によりMAJORでの戦いが鮮明になってきます。最後のワールドシリーズでの展開も最高の盛り上がりでした。最終話へのまとめ方も腹に落ちるものでした。吾郎の性格、姿勢、考え方は連載開始から終始一貫しており、ブレがありませんでしたね。最終話でも強くそれを感じました。少し粗忽な吾郎ですが、美しさを感じさせました。長編ものの終わり方としては最高点をつけられると思います。ということで、1点加点致します。


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[投稿:2021-08-28 08:12:06] [修正:2022-06-15 10:31:10] [このレビューのURL]

ほのぼの系の癒し漫画です。
「流れ板竜二」、「板前鬼政」、「花板虹子」と同じ
作者とは思えないほどです。
私は囲碁はルールを知っている程度の素人ですが、
碁のことは何も知らなくても、全く関係なく楽しめます。
笠太郎さんはご自身も相当の碁の腕前だそうですが、
碁というものがこれほど人の心に働きかける力を持っているのか、
と碁を習ってみたいかもという気持ちも湧いてくる作品です。
落語の世界のような味わいもあります。

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[投稿:2022-06-11 09:29:36] [修正:2022-06-11 09:29:36] [このレビューのURL]

怪談やホラーで名をはせた上野すばるさんのステップアップ作品です。
ベースにはちょっと不思議な超能力があるのですが、
怪奇ものではありません。
どこかでよく似た怪奇ドラマがあったような気もしますが、
一定の品質が感じられます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-06-04 08:49:50] [修正:2022-06-04 08:49:50] [このレビューのURL]

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