「朔太」さんのページ

総レビュー数: 740レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

森田まさのり氏の描く不良高校生は、喧嘩はするが悪事を働かない。
嫉妬したり、すねたりの感情雄の起伏が大きいので、
事件も起こりギャグになる。
Rookiesでも感じるが、後味が良い爽やかさがある。

世間の決めたルールをはみ出すことが、ろくでなしなのだろうか。
関西には「やんちゃ」という言葉があるが、
許容範囲を示す世間の寛容さを示す良い言葉だと思う。
実のところ、今や世間のルール内で出世するよりも、
若い時にやんちゃに過ごした人間の方が、
最終的に成功しているように思える。

森田氏の描く不良高校生は、その辺りの気づきを与えているような気もしている。
その感性は海外の人間でも共有できるらしく、若い女性が
森田氏の作品のファンだと言っていた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-01-31 07:59:20] [修正:2022-01-31 07:59:20] [このレビューのURL]

5点 トラや

「ひらけ駒!」の南Q太氏の他の作品を探したところ、
この作品が見つかりました。
猫のような性格のトラが魅力的です。
いいですね、感じが良い二人のお話。
気を使わなくてよい二人の相性が本当に大事だと
いうことを再認識させてくれる漫画でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-01-29 17:43:01] [修正:2022-01-29 17:43:01] [このレビューのURL]

6点 RIN

一つの映画を見終わった感じが残ります。
石川凛と立石譲司の二人の世界チャンピョンの試合が
主軸になっていますが、脇役に見とれてしましました。

中尾会長と立石の産みの母親。
人間じゃないんだけど、本能のままで、なんか面白いです。
天才凛の心情は、いまいち凡人には理解の域を超えて、
共感はないどころか、関心すら薄れてしまいました。
4巻は程良い長さでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-01-24 07:59:28] [修正:2022-01-24 07:59:28] [このレビューのURL]

設定の面白さに引き込まれて、読んでみました。
ですが、魅力的な設定がいつまでも生きてこないんですね。
最終話まで読んでみて分かるのですが、アナーキズムの
讃美あるいは日本的革命の渇望を裏側に秘めて、
笑い飛ばそうと試みたようです。

しかし、途中ではその意図は図りかね、資本主義の
究極の見苦しさを描きたいのか、
滑稽コメディをやりたいのか。
絵柄からはシリアス路線とは思えず、ギャグが
出てくることを期待するのですが、笑える場面が
全く出てきません。

企画倒れの尻すぼみ感たっぷりの残念な漫画でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-01-18 09:03:24] [修正:2022-01-18 09:03:24] [このレビューのURL]

恋を科学すると言いながら、登場するドラマはいずれも
ステレオタイプのありきたりのものばかりで、興味を誘うものはありません。

しかし、7巻の最終巻までついに完読させられました。
最大の魅力は絵の画力でしょうか。
女性の美しさ、可愛らしさをいかんなく表現されていると思います。

7巻という丁度よい長さで終えることができたと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-01-13 10:44:18] [修正:2022-01-13 10:44:18] [このレビューのURL]

最終巻あとがきに、作者の制作経緯が述べられており、
お台場から新宿まで防災マップを片手に脚本を練ったようだ。
国とか専門家、評論家の類の登場はなく、「帰宅困難者の
七日間」に焦点を絞ったそうだ。
その意気込みは良しなのだが、地震災害に遭遇した
サバイバル物語にしては、想像力の偏りを感じた。

災害被害は時間とともに内容が変化していくはずで、
レイプや暴動、宗教布教など偏った外部との遮断状況
事例の列挙とそのくせ、制服警官が警備に当たったり
悪党たちだけは衣食住に困ってないとか、
いろいろな前提が狂っている感じがした。
情報遮断の上、作者だけが知り得る外部設定をしっかり
確定(例えば、日本沈没のごとく、日本列島全体の
危機なのか、関東一円だけの被害なのか)した上でないと、
ちょっと違うのではと違和感を感じまくる展開だ。
圧倒的な絶望で言えば、「日本沈没」、「ドラゴンヘッド」
の方が読み応えがあった。
細かな点で指摘すると、時間経過に誤りがあったり、
「守る方法」どころか主人公が度々お荷物状態になって
たりで看板の掛け違いもある。

過去に扱い尽くされた感のあるテーマなので、慎重に
シナリオを練った上で進めて欲しいところだった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-01-08 09:05:15] [修正:2022-01-08 09:05:15] [このレビューのURL]

7点 男麺

土山氏は晩年、B級グルメ漫画の集大成のような作品を
いくつか出されています。
この作品もその中の一つで、麺類が作る小さなストーリーの
6話仕立てです。
そば、うどん、盛岡冷麺と沖縄そば、名古屋麺、ラーメン、
やきそばとそれぞれへの小さな思いを綴られています。
特に大層な能書きを垂れてアピールするラーメンに
対しては、若い女性の口を通して、馬鹿馬鹿しさを
笑い飛ばさせています。

何だか、土山氏の麺類に対する愛情が感じられる良作でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-01-04 09:16:05] [修正:2022-01-04 09:16:05] [このレビューのURL]

月別のレビュー表示