「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

3点 スターダスト11
ぶっとび漫画が1980年代には多いような気がします。
編集者が漫画家を焚きつけて、常識はずれの非現実世界を思い切って
想像させてきたのでしょう。
テニスの王子はその末期の作品でしょうが、以降は逆に読者を子供扱い
し過ぎていることに気がついたのか、鎮静化してきたように思います。
まあ、そのぶっ飛び漫画のハシリと考えれば、これも許してしまいましょう。
描きたい漫画というより、読者の要求という名の妄想によって
編集者に描かされていた漫画という善意の解釈をしたいです。
ただし、スケ番の女性と恋するのは許容するとしても、そのスケ番が
凶器を手にして人間を引き裂いたり、そのスケ番に破滅的な暴力を
振るう敵役がいたりするのは、許容限度を超えます。
画のレベルも稚拙ですし、同情の目で見てしまうくらいに、作品自体に見るべきものはありません。
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[投稿:2025-01-25 09:41:20] [修正:2025-01-25 09:41:20] [このレビューのURL]
7点 麻雀激闘録3/4
表題がまず変わってる。
劇中の会話から意味が判明したのだが、途中で投げ出す中途半端な生き方、
マインドを意味するらしい。
終盤では、主人公が念仏のように「よんぶんのさん」と唱えだす。
「ここがこらえ時だ。ここでもう少し執着すればなんとかモノにできる・・」と
いう自分への言い聞かせの呪文なのだ。
確かに麻雀漫画の体ではあるし、必勝法のような独特の秘法も見どころではある。
しかし、主人公のまさに激闘の人生、転落と復活の人生が、ドラマとしての魅力である。
下手をすれば下品な反社会的な闘争になりがちな麻雀漫画だが、ここでは
一定の品格が感じられる良作に仕上がっていた。
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[投稿:2025-01-15 08:31:32] [修正:2025-01-15 08:31:32] [このレビューのURL]
5点 アイアン・マッスル
貸し本時代の古典的作品に巡り合うことができたので、読んでみました。
60年前という正真正銘の古典です。
なにしろ戦後20年という時代です。
少年誌と並行して、貸し本はまだ隆盛時代だったのでしょう。
内容的には、勧善懲悪、正義の味方、世界征服を企む悪の結社、という
お決まりのワードが羅列します。
古き良き時代の少年の希望の光という感じがとても似合う作品でした。
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[投稿:2025-01-11 11:15:23] [修正:2025-01-11 11:15:23] [このレビューのURL]
9点 賭博破戒録カイジ
本作品の最大の魅力は、手品のようなイカサマのからくりを解明すること、
ならびにそのイカサマを逆手にとって賭博そのものを攻略してしまう逆転劇です。
要するに、カジノを含む賭博は、受け手が絶対負けない仕掛けが必ず存在
しているってことなんですよ。
福本作品では、賭博のイカサマを見破ることを出発点に勝利を狙う場合が、
やはり多いかな。
賭博者の心理について、福本伸行氏の考察なのか研究なのか、本当に心理を突いている。
賭け金の高ではなく、また単なる欲望だけでもなく、自身の人生の意味を
賭けて勝負する者の心理が、極めてよく描けています。
さらに言えば、一条や班長らのような受け手側の心理も実によく描けています。
賭博漫画には不可欠な心理描写に、福本氏の右に出る者はいないと断言できますね。
さらには、相互のネタばらし後も、逆転につぐ逆転のアクシデントと罠が二重三重に仕掛けてあって、決着まで手に汗を握ります。
しかし、ギャンブルはイカサマと知ってはいても止められないのが、人間と
いうことが結論でしょうか。
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[投稿:2025-01-08 09:18:27] [修正:2025-01-08 09:18:27] [このレビューのURL]
5点 北の土竜
石川サブロウは、比較的好きな漫画家ではあるが、それは2000年以降の
熟成された頃以降かな。
この作品は石川氏の初期であり、初の長編連載作品である。
画家としての熱情で自身を成長させていくプロセスを読者が見守る構図だが、
はっきり言って地味だ。
致命的なのは、漫画では油絵などの絵画の迫力や感動が表現できない点である。
漫画にできないことはないとかって大家の漫画家が豪語されたことがあったが、
この作品を読むとそれは誤りだと気づく。
小説で音楽の感動を表現できないのと同じだ。
話を戻すが、本作の主人公には一片の超人的要素はないし、読者が感じる
人間的魅力も憧れにも縁遠い。
また、ほとんどは主人公の些細な事件で終始し、終盤でようやく絵画対決の
場面が出てくるが、やはり絵画でオークション落札価格で勝負だとか、
雌雄を決する対決とか、相当無理がある。
この作品を契機に以後石川氏は、画家を主人公にした作品も多いが、
切り口を変えて共感しやすくなっていく。
そういう意味では、何故読者に21巻にわたる長い支持を受けたのか、
不思議でもある。
いつかはなろう、あすなろの木、そうこれはあすなろの記である。
そんな気分が支持された時代だったのかな、1980年代とは。
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[投稿:2025-01-05 09:45:56] [修正:2025-01-05 09:45:56] [このレビューのURL]
10点 ゴルゴ13
1968年からだから、42年間連載中なんですね。
漫画を絶対読まない人以外は、皆さんご存知の有名人、デューク東郷さんの大活劇。
皆さん知らない政治、経済系の話は辛そうですが、私はこの漫画で結構
地政学的な世界の事情を教えてもらえて感謝しています。
例えば、クルド人の悲劇、イスラエル側の事情、石油メジャーとアメリカ政治の
関係なんか、10代の時には漫画から教えてもらうのが手っ取り早いですよね。
偏った情報になったとしても、NHK・新聞他別の情報で修正していく感じです。
Hなシーンも多いですが、全然気にならないのは何故?
<追記 2025.1.4>
言わずと知れた漫画界の不朽の名作。歴史的には劇画というジャンルをエンタテイメントの世界に加えたさいとうたかを氏の最大の功績であり、その代表作がゴルゴ13ということだろう。当初はゴルゴ13は日本人か、どんな出自かといった謎の部分の解明に心を躍らせたが、作者同様、途中からはそこから関心は離れた。本作の魅力は超人的なGの能力にあって超絶で圧倒的な力を見せつける解決なんだと気付く。いわば大人のスーパーヒーロー。もう一つの切り口が、国際政治だとか地政学的な世界のパワーバランスだとか、日本人が最も苦手な隣人の事情について、時事的にお勉強できるテキストとしての有用性が、大人たちに愛される理由だろう。大学時代、研究室の助手が、臆面もなくゴルゴ13で世界の勉強をしていると言った時には、引いたが。圧倒的な面白さがあるかと言えば疑問の余地もあるが、人生に影響を与えた漫画作品の一つであることには間違いがないので、10点としたい。残り1/3くらいは読んでないので、人生終えるまでにゆっくりと読ませてもらいましょう。
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[投稿:2010-10-24 18:34:51] [修正:2025-01-04 09:28:01] [このレビューのURL]
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