「朔太」さんのページ

総レビュー数: 735レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

水島先生初期の頃の最初のヒット作品です。
水島作品は徹底して野球だけをテーマにされていますが、
たぶんこの作品以前は、いろいろ描かれておられた
はずですので、この作品の成功が契機になって、ドカベン、
あぶさんにつながっていったのだと想像しています。

藤村甲子園、豆タンなど、主人公、脇役の原型もここにあります。
しかし、よく見ると原作者は別におられたのですね。
意外でした。
以降の水島作品には、当たり外れが結構あったり、
やや歪んだシナリオ展開があったりしますが、
この作品はキチンとしていたように思います。

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[投稿:2020-03-23 20:08:21] [修正:2020-03-23 20:08:21] [このレビューのURL]

6点 花縄

小池一夫の世界が堪能できます。
鬼平こと長谷川平蔵の晩年に、女で身を崩して死を
想う日々の元大関玉椿との出会いで物語が始まります。

小池一夫の武士の世界には、常に死を引き換えに
生を輝かす道筋が示されます。
いつもそれがとても潔く、美しく見えるので素晴らしいです。
今回も死を覚悟した自分を生かす鬼平への恩義により
輝く生を見せる主人公の姿がテーマです。

お約束通りに、二人の美しい女性との結ばれない
恋愛関係も物語を輝かせます。
やや物足りないのは、捕り物帳にしては謎の深みがなく、
他の作品に比べて情実の淡白さも気になりました。
昭和の時代はもっと濃い情実ぶりがお得意だった
ように思いましたが。
小池一夫に並ぶ人情作家が最近見当たらないのが残念に思えます。

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[投稿:2020-03-09 18:43:36] [修正:2020-03-09 18:43:36] [このレビューのURL]

私自身は、まず絵が合わないので、評価が低くなります。
不自然に動きがオーバーアクションで、可愛い絵柄なん
ですがその割にはヒロインに色気がなく魅力がありません。
釣り自体がうんちくになりがちなので、なかなか興味が
深まらない印象です。

それでも、釣りがスポーツとして認知されだしたのは、
この漫画の功績でしょう。
長期連載を達成したことは、支持されてきた証だと思います。

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[投稿:2020-03-06 02:12:33] [修正:2020-03-06 02:12:33] [このレビューのURL]

3点 BIBLE

村枝氏が高校時代に読み切りを描き(未掲載)、
1980年前後に一度初単行本作品としてまとめ、
それを原型とした「RED」を1999年に連載開始との
経緯が、単行本あとがきに書かれています。
読めばまさに「RED」の雛形そのものでした。

村枝氏の描きたい未開拓地、ここではアフリカ
統一戦線での戦場でのならず者同士の小競り合いを
背景に、仲間の友情を基軸にしたお話しです。

画はそこそこ上手いのですが、残念ながら
セリフ回しやストーリー展開は大人の鑑賞には耐えず、
少年誌向けの範囲は超えられない印象です。

「RED」に対して評価が高い人にはお勧めですが、
そうでない人には同じ話を読まされている印象が
拭えないでしょう。

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[投稿:2020-03-02 18:53:38] [修正:2020-03-02 18:53:38] [このレビューのURL]

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