「朔太」さんのページ

総レビュー数: 740レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

1巻から文字通り怒涛の展開が始まり、どんどん先が
読みたくなる迫力があります。
確かに3巻あたりでやや中だるみ、神さまの正体に
言及し始めると、そんな論理的な説明は必要がない
というか、説明を期待する読者に対して一体どんな
落としどころを用意するのだろうか、
それは無理でしょう、と限界を感じだしました。

その辺りだけがマイナス点ですが、全体には進撃の
巨人と並ぶ引き込まれ方をしました。

続編の弐は、評判が良くないようですが、続いて
読んでみたくなります。

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[投稿:2017-05-29 19:44:37] [修正:2017-05-29 19:44:37] [このレビューのURL]

伝説の作家の一人、吉田秋生の出世作。

絶世の美女で、地元の由緒ある資産家の孫娘・小夜子が主人公です。
美しいが故に常に男たちから邪まな欲望を抱かれて来た小夜子の
復讐心の凄まじさには背筋が凍るような恐ろしさを感じます。
今も根底には脈々と流れている男尊女卑の風習に泣かされ
続けて来た女たち全ての復讐心の象徴が彼女の存在であるか
のように感じられます。

完璧な女が行う計画と行動は、慈悲の心を持つ反面、
人を罰するという神をも恐れぬ所作になっており、人知を超えた
“天祥天女”のごとくということでしょうか。

漫画ではありますが、文芸的な小説の世界を強く感じさせる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-25 05:11:55] [修正:2017-05-25 05:11:55] [このレビューのURL]

プロレスラーである父を再起不能に追いやった柔道王を
倒すことを目的に、アメリカ修行に励み数々の難敵を
倒していきます。
天才肌であり快活楽天的な天然風キャラの主人公なので、
あまり深刻な復讐劇にはなっていません。

一方で、先々の展開が読みやすく、進展も遅く
格闘系にしては血沸き肉躍る感覚に物足りなさを感じました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-22 19:48:05] [修正:2017-05-22 19:48:05] [このレビューのURL]

水戸黄門漫遊記を連想させる連載当初の不出来ぶりの
せいで、途中から読み進めることができなくなって
しまいました。
ここでのレビューを見させてもらうと、数巻先からは
興味が湧きそうな展開も期待できそうですね。

しかし、一方で私が当初感じた通りの予定調和的な
違和感を感じるレビューも多いようですので、
私は続きを読まないことに決めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-19 03:56:41] [修正:2017-05-19 03:56:41] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

1巻を読んだ時点では、添い寝を求める女性たちの深層心理に
ものすごい関心が湧きました。
深く傷つく彼女たちに焦点を合わせて、様々な背景を抱えた
女性たちの物語が紡ぎだされるのだと大いに期待しました。

・・・が、残念。
何故かそんな展開にはまるでならず、シオだけが元旦那の
影を引きずり、新たな男性関係の中で陳腐な三角関係に
はまっていく。
草食系男子に囲まれ、その真ん中で「誰にしようか?
でも選んでしまうと誰かを傷つけてしまう。
ああなんて可哀そうな私・・。」という少女趣味的大人の
恋愛模様で終わってしまいました。

あああ、勿体ないなあ。
設定倒れで終わってしまい、良作になり損ねた作品でした。

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[投稿:2017-05-16 04:44:20] [修正:2017-05-16 04:44:20] [このレビューのURL]

三味線というマニアックな芸能の世界なので、興味をもてるか
どうかで面白さが相当変わるものと思われます。

私は、芸の深さに共感できなかったので、評価は低くなりました。
7巻あたりまでの三味線甲子園は、バトルの様相になり、
少年誌らしさを出そうとしたのでしょうが、それほど効果は
なかったように思います。
というのも、音が伝わらない読者に共感を得るのは無理でしょう。

8巻以降の修行編は、言葉で説明される感性が理解できない
面はあるものの、単純に天才が弾いているから素晴らしいで
済ませてきた7巻以前とは違う複雑さがやや面白さを増しました。

連載は長く続いていますから、概ね読者には好評なのでしょう。
私は9巻までとします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-04 17:28:43] [修正:2017-05-04 17:28:43] [このレビューのURL]

シリーズは第5部まで連載中のようですが、第二部の
中退アフロは、モラトリアム人種であるいわば
プータロー族の偉大なる生態ギャグマンガになっています。
10巻を一気に読ませる力のある漫画です。

プータローに関してのあるある話が特に秀逸です。
白石に代表される女性も世俗にまみれた計算高い方々が
よく登場してきて花を添えます。
多くの人に支持されるのは、恥ずかしい青春の怠惰な
一時期を誰もが共有しているらしいことを意味して
いるかもしれません。

忘れられない作品になりそうです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-01 23:27:40] [修正:2017-05-01 23:27:40] [このレビューのURL]

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