「朔太」さんのページ

総レビュー数: 739レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

「編集者」という特殊な分野での”働くこと”なので、共感をなかなか呼びにくそう。

作者である漫画家さんも高々編集者やアシスタントさんくらいの仲間で

チームを作って仕事するくらいの小さな社会で”働くこと”を漫画に投影

しているのであって、その小さな社会で頑張る、頑張らないは、「どーぞお好きに」

と言いたくなる。

その意味では、大銀行を舞台にした”この女に賭けろ”の原島浩美は、自然体で大きな

社会を動かす”働きマン”を表現するので、むしろこちらの方が共感を覚えた。

働くことは、それぞれ個人の与えられた立場、能力によって意義が違って

くるので、本作品はほとんどの人には理解されないでしょうね。

私には、結構男スイッチの入った松方さんは魅力的でした。

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[投稿:2010-12-30 18:42:48] [修正:2010-12-30 19:08:44] [このレビューのURL]

銀行ってこんな仕事が本来の仕事なんだ、って気づかせてくれました。

主人公の女性原島浩美は、日本にもっと必要でしょうね。男性だけで進めるプロジェクト

に女性が入ると判断が遅く足手まといで、補佐的な役割しかできないので

多くの男性リーダーは嫌います。

しかし、異なる切り口、バックアップ策が必要な暗中模索的な案件では、

女性的なアプローチも有効だと思えることもあり、またチームが冷静になれ

る効果もあります。

世界に通用する日本であるためには、本当に彼女のような女性が職場に

もっと増えないと。

エンターテイメントとしても、本作品は堪能できました。8点。

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[投稿:2010-12-30 19:05:21] [修正:2010-12-30 19:06:15] [このレビューのURL]

破産した資産家一族を抱えながら、お家再興のために奮闘する婿養子の

孤軍奮闘ぶりをコミカルに表現する。

世間知らずの姑、小姑たちのトラブルメークのお世話で手一杯ながら、

シモジモには窺い知れない世界を当たり前に経験している人達のパワー

や人脈ネットワークは、無形の財産だよな、って変なところで

感心した次第です。

男性誌連載でしたが、主人公視点がやや女性ぽいのが、特に後半で

違和感を感じ出してきました。


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[投稿:2010-12-30 18:56:19] [修正:2010-12-30 18:56:19] [このレビューのURL]

曽田の原点となった作品。以降、この作風で勝負する。

なぜ、こんな底力が出てくるのか、論理的ではないが説得力が結構あったりする。

スポーツとしての自転車というより、生きがい、存在意義としての自転車で

あって、対象は何でも良く、人は生まれた以上かくあるべし、てな感動を

与えてくれる。

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[投稿:2010-12-28 22:23:02] [修正:2010-12-28 22:23:02] [このレビューのURL]

シャカリキに続いて天賦の才人を描く。

その後、昴に続く系譜で、ある程度続けて読むと、パターン化して

しまって、少し飽きが来るのも否めないところだが、

瞬間風速的な盛り上がり、テンションの高ぶり、人間の精神力の底力の

ようなものを描く新たな漫画の境地は、曽田ならではのものである。

消防士からレスキューへの道のりをこんなドラマチックに

普通描けるか?

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[投稿:2010-12-28 22:17:41] [修正:2010-12-28 22:17:41] [このレビューのURL]

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