「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

5点 ゆめのかよいじ
夏の校舎。少女は建物の中で迷い、不思議な少女に出会います。
同級生にその話をすると、「ひょっとするとユーレイかもね」。
昔、女生徒同士が愛し合い、片方が亡くなり、 残った生徒が後追い自殺を
したというような不思議な展開です。
時空を超えた思いの螺旋構造で物語は進み、SFテイストで話を終えます。
短期連載ものとしては、結構な余韻を残した作品でした。
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[投稿:2025-03-01 08:36:42] [修正:2025-03-03 07:43:39] [このレビューのURL]
3点 ウルトラ兄弟物語
日本人に圧倒的な支持を受けるウルトラマン。
シリーズ化の上、兄弟たちの物語が紡がれてきました。
モチーフとしては素晴らしいのですが、物語は宇宙大戦争という、
既視感のある陳腐なお話でした。
先には個別の物語もあり得ますが、描画、シナリオとも弱く、
我慢して読み進めるのはご勘弁ということで、1巻で撤退します。
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[投稿:2025-02-22 17:28:51] [修正:2025-02-22 17:28:51] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
このサイトでは、圧倒的な支持の下、高評価を得ている作品です。
(馬鹿なアラシのせいで無茶苦茶になる前は「ベルセルク」以上の
評価を得ていました。)
10年以上前に読んだ時と現在の印象が、私の中で変化していることに驚きました。
10年前にはSF的な未知の生物とのバトルに目が奪われており、
一気に読み終えていたようです。
今回再読には、ゆっくり時間をかけて読み直してみました。
寄生獣に同情する自分がいることに驚きました。
田宮涼子の行動と言動が、特に印象的です。
本作品は多くの支持を得ていることに間違いはなく、それはメッセージ性の
強さが原因だと思います。
主人公新一が常に感じている、万物の頂点にいる人類に対する疑問あるいは、
警鐘と批判といっても良いでしょう。
多くの人々がそれに同調し、理解を示したわけです。
高い娯楽性を有しながらも、人類への啓蒙的な側面を持つハイレベルな漫画
作品がトップレベルの支持を得ていることに、漫画ファンの一人として誇りに思います。
世界中の人々に読んで頂く価値がありそうです。
話は変わりますが、最後にミギーが「人間の価値は、心に余裕がある生物で
あること」と主張していますが、実は作者が一番言いたかったことだと
巻末で書かれており、面白く感じました。
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[投稿:2025-02-16 09:03:04] [修正:2025-02-16 09:03:04] [このレビューのURL]
6点 Dreams
少年誌にありがちな不良少年が成り上がっていくサクセスストーリーかと
思いきや、星飛雄馬ばりの生まれた時から野球漬けのエリートでした。
回を重ねるにつれて、主人公九里武志の天才ぶり、化け物ぶりが拡大して
いくのが驚きです。
高校野球1年生の夏の甲子園までの話ですから、元々持っていた大リーガー
並みの力を隠し持っていたことになります。
彼には失敗や挫折がないように見えます。
次々とトンデモ記録が出てきます。
ドカベン太郎も最後はそんな風でしたが、時間をかけて成長していく
経過が理解できました。
が、九里には共感はないですね。
少年誌だから許される化け物ぶり、魔球の連発生産ですが、理屈を
詳しく説明すればするほど、超常現象を机上の空論でもっともらしく
論破しようとする不自然さを感じます。
71巻まである大長編ですが、我慢して付き合うのも41巻までとしました。
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[投稿:2025-02-08 09:29:24] [修正:2025-02-08 09:29:24] [このレビューのURL]
前作のような爽快さを求めて、続編も手に取りました。
オフィスレディ達のお悩み解決法のような教本です。
ただし、前作ほど今回は面白くありません。
一人一人の心情に向き合う形でのお話が多く、やりがいだとか結婚だとか
自身の能力とか存在価値とかをテーマにお悩みを展開します。
しかし、自意識過剰という面もあって、結局は自分の気持ちのあり方で
解決してしまいます。
むしろ、自分じゃどうしようもない他人との関わりでのトラブル解決
方法とかの方が、個人的には面白く読めます。
残念ですが、2巻で撤退です。
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[投稿:2025-02-01 10:50:20] [修正:2025-02-01 10:50:20] [このレビューのURL]
3点 スターダスト11
ぶっとび漫画が1980年代には多いような気がします。
編集者が漫画家を焚きつけて、常識はずれの非現実世界を思い切って
想像させてきたのでしょう。
テニスの王子はその末期の作品でしょうが、以降は逆に読者を子供扱い
し過ぎていることに気がついたのか、鎮静化してきたように思います。
まあ、そのぶっ飛び漫画のハシリと考えれば、これも許してしまいましょう。
描きたい漫画というより、読者の要求という名の妄想によって
編集者に描かされていた漫画という善意の解釈をしたいです。
ただし、スケ番の女性と恋するのは許容するとしても、そのスケ番が
凶器を手にして人間を引き裂いたり、そのスケ番に破滅的な暴力を
振るう敵役がいたりするのは、許容限度を超えます。
画のレベルも稚拙ですし、同情の目で見てしまうくらいに、作品自体に見るべきものはありません。
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[投稿:2025-01-25 09:41:20] [修正:2025-01-25 09:41:20] [このレビューのURL]
7点 麻雀激闘録3/4
表題がまず変わってる。
劇中の会話から意味が判明したのだが、途中で投げ出す中途半端な生き方、
マインドを意味するらしい。
終盤では、主人公が念仏のように「よんぶんのさん」と唱えだす。
「ここがこらえ時だ。ここでもう少し執着すればなんとかモノにできる・・」と
いう自分への言い聞かせの呪文なのだ。
確かに麻雀漫画の体ではあるし、必勝法のような独特の秘法も見どころではある。
しかし、主人公のまさに激闘の人生、転落と復活の人生が、ドラマとしての魅力である。
下手をすれば下品な反社会的な闘争になりがちな麻雀漫画だが、ここでは
一定の品格が感じられる良作に仕上がっていた。
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[投稿:2025-01-15 08:31:32] [修正:2025-01-15 08:31:32] [このレビューのURL]
5点 アイアン・マッスル
貸し本時代の古典的作品に巡り合うことができたので、読んでみました。
60年前という正真正銘の古典です。
なにしろ戦後20年という時代です。
少年誌と並行して、貸し本はまだ隆盛時代だったのでしょう。
内容的には、勧善懲悪、正義の味方、世界征服を企む悪の結社、という
お決まりのワードが羅列します。
古き良き時代の少年の希望の光という感じがとても似合う作品でした。
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[投稿:2025-01-11 11:15:23] [修正:2025-01-11 11:15:23] [このレビューのURL]
9点 賭博破戒録カイジ
本作品の最大の魅力は、手品のようなイカサマのからくりを解明すること、
ならびにそのイカサマを逆手にとって賭博そのものを攻略してしまう逆転劇です。
要するに、カジノを含む賭博は、受け手が絶対負けない仕掛けが必ず存在
しているってことなんですよ。
福本作品では、賭博のイカサマを見破ることを出発点に勝利を狙う場合が、
やはり多いかな。
賭博者の心理について、福本伸行氏の考察なのか研究なのか、本当に心理を突いている。
賭け金の高ではなく、また単なる欲望だけでもなく、自身の人生の意味を
賭けて勝負する者の心理が、極めてよく描けています。
さらに言えば、一条や班長らのような受け手側の心理も実によく描けています。
賭博漫画には不可欠な心理描写に、福本氏の右に出る者はいないと断言できますね。
さらには、相互のネタばらし後も、逆転につぐ逆転のアクシデントと罠が二重三重に仕掛けてあって、決着まで手に汗を握ります。
しかし、ギャンブルはイカサマと知ってはいても止められないのが、人間と
いうことが結論でしょうか。
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[投稿:2025-01-08 09:18:27] [修正:2025-01-08 09:18:27] [このレビューのURL]
5点 北の土竜
石川サブロウは、比較的好きな漫画家ではあるが、それは2000年以降の
熟成された頃以降かな。
この作品は石川氏の初期であり、初の長編連載作品である。
画家としての熱情で自身を成長させていくプロセスを読者が見守る構図だが、
はっきり言って地味だ。
致命的なのは、漫画では油絵などの絵画の迫力や感動が表現できない点である。
漫画にできないことはないとかって大家の漫画家が豪語されたことがあったが、
この作品を読むとそれは誤りだと気づく。
小説で音楽の感動を表現できないのと同じだ。
話を戻すが、本作の主人公には一片の超人的要素はないし、読者が感じる
人間的魅力も憧れにも縁遠い。
また、ほとんどは主人公の些細な事件で終始し、終盤でようやく絵画対決の
場面が出てくるが、やはり絵画でオークション落札価格で勝負だとか、
雌雄を決する対決とか、相当無理がある。
この作品を契機に以後石川氏は、画家を主人公にした作品も多いが、
切り口を変えて共感しやすくなっていく。
そういう意味では、何故読者に21巻にわたる長い支持を受けたのか、
不思議でもある。
いつかはなろう、あすなろの木、そうこれはあすなろの記である。
そんな気分が支持された時代だったのかな、1980年代とは。
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[投稿:2025-01-05 09:45:56] [修正:2025-01-05 09:45:56] [このレビューのURL]
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