「朔太」さんのページ

総レビュー数: 740レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

あり得ないレベルのお下劣さ。
一応、ギャグマンガの体だが、面白いと思える台詞やシーンは皆無だ。
何を評価されて連載にこぎつけたか理解不能だ。
褒めるところが一切ない。
絵も下手だが、シュールな内容に合致することぐらいか。

2巻14話で連載打ち切りになったようだが、1巻すら読むのも
苦痛を感じたので、撤退する。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-03-25 08:57:38] [修正:2023-03-25 08:57:38] [このレビューのURL]

人間以外のDNAを持った人間が劣った人種として現れる。
時間の経過とともに、症状が進行すれば法律により、
人外種として扱われ、人権を失う。
その境界で人々が苦悩するお話です。

遺伝子研究が進んだ現代だからこそ生まれる新しい分野の
哲学って感じです。
タブーなのかもしれないけれど、誤解を恐れずに言えば、
現代社会における障がい者に置き換えて、人間社会を
俯瞰する手引書なのかもしれません。

作者は、お医者さんだそうです。
医学知識のベースがあるので、リアルな近未来の想像ができたのでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-03-17 08:29:45] [修正:2023-03-17 08:29:45] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

平安朝時代の京都を舞台に巻き起こる怪奇事件と権力闘争が
メインテーマです。
在原業平と菅原道真がなかなかの名コンビぶりを見せます。
事件は鬼や物の怪などが原因とされますが、真相は人間たち
によるもの、道真の才覚によって科学的に解明されるので、
ちょっとした金田一少年のような名推理で活躍します。

事件の背景には、朝廷で勢力争いを繰り広げていた
藤原氏や伴氏といった有力貴族の暗躍もあって、
政治的な駆け引きも見ごたえがあります。
何といっても、ヤング道真のクールな眼差し、政治や
出世には距離を置き、将来は遣唐使になりたいという
現実逃避型の価値観で人間臭さを見せます。

一方、業平ら周辺の人間は、道真の才覚を認めつつ、
その才覚を公平公正な世の中のため、ひいては逃避したい
社会を変えるために活かすには、権力を持たねばならない
と緩く諭します。

才ある者の若いゆえの悩みがなんとも言えません。
単行本には、本郷和人氏による平安時代の文化・風俗に
関する解説文が織り込まれており、これも何とも
言えず格調高い作品にしています。
15巻まで面白く読ませてもらいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-03-14 08:32:04] [修正:2023-03-14 08:32:04] [このレビューのURL]

刑務所内の話となると、独特の文化、ルールに目が奪われ、
受刑者の生い立ちや人生模様に焦点が合いがちです。
しかし、ここでは参考文献などをよく調査しており、
受刑者に心情的に偏るでもなく、極めて中立的な
視点が維持されていました。
一気に6巻を読ませる迫力がありましたね。

6巻の中でテーマは3つ。
一つは妊婦の受刑者の葛藤。
一つは若き女性刑務官と受刑者の対立。
主人公ムショ医自身の家庭内事情、生い立ちと苦悩。
よくまとめられており、なるほど続編が描きたくなるでしょうね。

ただし、作風、絵柄は元夫の佐藤秀峰氏に類似しています。
どちらがどちらに影響を与えたのか詮索はしませんが、
次の作品が難しいかもです。
まあ、面白いんで、二人で別々に頑張れば良いのですが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-03-09 16:46:47] [修正:2023-03-09 16:46:47] [このレビューのURL]

叶精作氏に関するレビューが大変少ないのは、
活躍したのが1970年代から80年代ということもあって、
全盛期をかなり過ぎた作家ということだからでしょう。

しかし、昭和を代表して美しい女性の描画という点では
右に出る人はいないと思われます。
改めて叶氏の技量に驚かされます。

多くは小池一夫氏らとのコラボ作品ですが、本作品もその一部です。
ここでのHEMという造語ですが、いわばアンドロイドです。
脳だけが人間で、残りが人造物。
ヒトラーによる研究開発の賜物という設定です。

小池一夫氏と叶精作氏がタッグを組めば、SFもこうなるという作品でした。
それにしても、叶氏の描く女性は美しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-03-03 10:38:13] [修正:2023-03-03 10:38:13] [このレビューのURL]

映画の話で恐縮だが、最近2010年作カナダ映画「灼熱の魂」という作品を見た。
こんな無慈悲な人生があって良いものか、という凄まじい内容だった。
その作品に通じるえげつなさを感じさせる作品だ。

沙村氏は人間の狂気を理解している。
第1話から衝撃の嵐。
人間に対する不信感が、腹の底から湧き上がってくる思いだ。
狂気を孕んだ人間は、悪魔のような所業を行うことは周知の通りだが、
怖いのは周囲の人間もそれを拒絶しない、いや、できない。
それを直視するが、罪を論ったり問題があると声をあげたりしない。
ただ、悲しい目をするだけ。

振り返ってみれば、評判になるほどエログロのシーンはなかった。
しかし、かって感じたことのないようなグロい気持ちが残るのだ。
同時に最終話で感じる風の優しさに戸惑ってしまった。

やはり、沙村広明は天才漫画家である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-02-19 09:05:20] [修正:2023-02-19 09:05:20] [このレビューのURL]

少年誌における料理マンガは難しいです。
大人テイストの高級料理を高度な料理技術と素材で
立派に拵えても、読者には価値が理解できません。
まず第一に味わうことができないという中での
料理勝負には限界がありますね。

そこで、この作品では遠月学園という過酷な競争社会を
舞台にして、その中の序列と勝負を見せることで、
緊張を維持し狙いは当初は成功します。
テーマは「食戟」なんで、より強敵を出現させることで
展開は続きますが、5巻辺りでマンネリ化が始まります。

ここでのレビューを見ても、最後は酷い評価を得てますね。
激しく同意します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-02-14 09:27:08] [修正:2023-02-14 09:27:08] [このレビューのURL]

「ナニワ金融道」は青木雄二氏が築かれた裏金融界
独特のえげつなさが持ち味でした。
「カバチタレ!!」ではそのえげつなさをトーンを落として
継承しつつ、金融トラブルを表面的には法的手段で解決し、
実は裏手段で爽快に解決してくれる様が売りでした。

本作品は「カバチタレ!!」の続編ではありますが、
内容的にはネタが尽きたのか、展開に変化が見られます。
ライバルとなる新しい女性行政書士の登場は新鮮で
結構でしたが、全体にマイルドなんですね。
女性行政書士らは正攻法でいきますので、えげつない
戦いがなくなりがちです。

その点で満足度が減ってしまいましたが、ドラマ性は
相変わらずというよりパワーアップして、読む手が
止まらない感じです。
時代を経て、青木氏の世界も進化していくということでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-02-09 09:49:28] [修正:2023-02-09 09:49:28] [このレビューのURL]

最初の設定が面白く興味を引きますが、少ししますと
内容はグダグダになってきます。
入れ替わりパターンはよくある話です。
これを使っていかに展開をスリリングにしていくかが
重要なのに、設定で満足しきった感じがあります。

「ウロボロス」でも同様の印象が残っていることを思い出しました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-02-05 09:36:22] [修正:2023-02-05 09:36:22] [このレビューのURL]

大勢の客が足を運ぶ評判の店、行列の出来る有名店が
数多く軒を連ねるラーメン業界をベースに、
毎号実在の人物をモデルにした立志伝でした。
一杯を生み出すまでには想像を越えるドラマがあります。
究極の味を求めて、自ら納得出来るまでは決して妥協を
許さなず、頑固な店主、伝説と呼ばれる職人の技が紹介されます。
全国に事業展開するラーメンビジネス企業の雄、
ラーメン一杯に命をかける男たちの熱い生き様を追います。
いわば、ノンフィクション・ラーメンコミックでした。

しかし、残念ながら漫画作品としては、満足度は低いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-31 17:30:00] [修正:2023-01-31 17:30:00] [このレビューのURL]

月別のレビュー表示