「朔太」さんのページ

小池一夫と小島剛夕のコンビの代表作は、なんといっても「子連れ狼」だが、それに続く不朽の名作はこれ。サムライの筋の通し方が常にテーマである。本編では、証刑一郎と可憐の愛がベースにあるが、公への身の処し方を優先した愛の姿を表現する。貫きたい自我と、悲壮な自己の抑制の姿のバランスが主人公の周辺ならびに読者の魂を揺さぶる。
日本人が美しいと思う精神を見事に表現してくれている小池一夫と小島剛夕の作品は、世界に類を見ない日本固有の文化であり、後世にわたりこの日本の精神文化を分かり易く世界に紹介できるツールに成り得る。
多くの日本人に共感を呼ぶはずの精神世界。思い出してほしい、日本人のこころ。

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[投稿:2010-06-06 06:33:21] [修正:2010-06-06 06:33:21]

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