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8点(レビュー数:1人)

作者沖田×華

巻数5巻 (連載中)

連載誌本当にあった笑える話Pinky:2018年~ / ぶんか社

更新時刻 2022-02-18 09:08:26

あらすじ 山田正人、39歳。彼が脱サラしてはじめたのは、孤独死などの変死体があった屋内外などの原状回復をサポートする「特殊清掃」の仕事だった。彼は、さまざまな状態で死を迎えた人びとの「生活の跡」を消しながら、故人の生前のくらしに思いをはせる。

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不浄を拭うひとのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

8点 朔太さん

本木雅弘主演で「おくりびと」という映画があったが、この種の仕事は
世の中に必要不可欠だけど、自分はやりたくないなあ、と思ったもんだ。

しかし、ここで出てくる特殊清掃業という職業は、おくりびとの
何十倍も上を行く感じだ。
普段はそんな意識していないが、孤独死なんていう言葉が日常化して
るんだから、酷い場合には死後1年くらい発見されない場合もあるよな。
その住居はそのまま廃墟になるわけじゃないから、再利用というか
その後もまた別の住民が住むことになる。
きっと新しい住民は前の住民の事情なんか知らないで住むんでしょうね。
こんなことが可能なのは、特殊清掃業の方々のお陰というわけだ。

最初は、特殊清掃の悲惨さに目を奪われるけど、孤独死や自殺者の
背景やその後の事情なんかにテーマが移ってきて、一層人間の一生が
哀れになってくる。
若いうちは自分には関係ないこととタカをくくってるけど、他人事でないよな。
いくら身内がいて子供がいても、最後まで一緒に住んでいるとは限らないものな。
むしろ、世の中の実情を見聞きする分には、最後は一人で死んでいく
ケースがほとんどだもの。
いやあ、この作品のお陰で自分の人生を再認識したわ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2024-06-26 08:59:09] [修正:2024-06-26 08:59:09] [このレビューのURL]


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