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7点(レビュー数:1人)

作者松森正

原作小池一夫

巻数5巻 (完結)

連載誌週刊少年キング:1971年~ / 少年画報社

更新時刻 2025-06-11 11:16:46

あらすじ 美木本リカは5チャンネル木曜番組のレギュラー出演者であることから「木曜日のリカ」と愛称されるテレビタレント。しかし裏の顔は、世界でただひとり女でノーベル殺人賞をもらった凄腕の美女スナイパーなのだ!!リカが司会を務める番組の収録中、ゲストで来ていた大蔵省主計局長が何者かに射殺される大事件が発生。しかも容疑者としてリカ自身が指名手配されてしまう。事件が闇社会ナンバーワンの狙撃屋グループ・HAL(ハル)の仕業である事を突き止めたリカは、警察の追手をかいくぐりながら国際的犯罪に挑んでゆく。

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木曜日のリカのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

7点 朔太さん

松森氏は、1947年生まれの作家さんですので、現在相当ご年配だと思われます。
「片恋さぶろう」でその存在を知ったわけですが、小池一夫氏とのコンビで
良い作品を描かれています。
そこで、さらに初期の作品を探して読んでみました。
驚いたことに、1971年の少年誌掲載の作品にも関わらず、劇画調なんです。
また、人物の表現が川崎のぼる氏あるいはさいとうたかお氏にそっくりです。
両氏との関係、例えばアシスタントをしていたとか、そういう背景は不明ですが、
とにかく似ている。
時代的には同時代でしょうから、その影響を強く受けられたのかもしれません。
因みに「片恋さぶろう」では別人の作品かと思うような描画の変化が見られて
いるのは面白いところです。

さて、内容ですが、ゴルゴ13の原型とも言えそうなかなりなハードボイルドで、
子供でも親友でもどんどん死んでいきます。
こんな過激な作品が50年前の少年誌に存在していたとは驚きです。
いや、現在の方が過激さについては抑制されているでしょうか。
また、殺人のプロが女性であること、主人公が運命に苦悩する姿勢が大人びて
いること、表題が奇抜でセンスのあることなど驚く要素が満載です。
当時の少年キング誌の起死回生を狙った作品の一部らしいです。
しかし、小池一夫氏に似合わないストーリーがやや現在では陳腐な印象も
あるのは仕方ないところかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2025-06-11 11:23:49] [修正:2025-06-11 11:23:49] [このレビューのURL]


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