あらすじ
「無明逆流れ―駿河城御前試合第一試合」
寛永六年、後に寛永御前試合として知られる十一組の真剣試合が、駿府城で行なわれた。
中でも第一試合は壮烈を極めるものであったという。
対戦者二名が試合場に現れた時、観客は驚きの声を上げた。
何故なら、東側の幕から現れた男は容姿端麗ながらも両目が盲いており、
一方西側の幕から現れた男は左手の腕が付け根から無かったのである。
「美童記」
五代将軍綱吉の頃の物語である。
徳川家は五代目を重ね天下はすこぶる泰平。
しかし風俗は壊乱、男色大流行の世相をみせた時代である。
そしてこの物語はそうした時代に悲しくも容姿端麗に生まれてしまった男の
時代に翻弄されながらも己を貫く姿を描き出した作品。
無明逆流れ―駿河城御前試合第一試合のレビュー
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