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6.8点(レビュー数:5人)

作者目黒三吉

原作奥瀬サキ

巻数10巻 (完結)

連載誌月刊少年エース:2000年~ / 角川書店

更新時刻 2009-12-27 15:41:56

あらすじ SM嬢・口寄屋(くちよせや)の二つの顔を持つ崔樹深子姫は、都会に巣食う低俗霊に立ち向かう――。

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低俗霊DAYDREAMのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全5 件

10点 nur_wer_die_sehnsuchtさん

[ネタバレあり]

秀逸だよなぁ。
これは霊に関して、相当調べているよ。特に拝み屋と呼ばれる除霊の霊媒師達のことをな。
元々人間心理の洞察に優れた作家なんだよ。だから残留エネルギーとしての霊の世界を、あれほどまでに見事に表現できたんだな。

他の心霊ホラー物というのは、どうにもこうにも荒唐無稽なんだよ。ただ単に、読者を心霊で怖がらせようとする安直なものだったわけ。
例えば『コープス・パーティ』なんてひどいものだよな。人気はあったようだけどな。
「鬼の手」とかって使うアレも、最低のものだよ(笑)。
「この世には人間には隠された、見えない世界がある」というのは、漫画の設定としてはよくあるものじゃない。人知れずそれと戦う人間がいる、とかなぁ。
それは、誰も知らないんだから成り立つ、という論理的な設定ではあるわけ。心霊ホラー物というのも、そういう設定の一つなんだよ。

しかし、心霊現象を現実の現象と捉え、その現実を設定の要素として踏まえた作品は本当に少ない。更にそれを漫画としてエンターテインメントの傑作とした作品は稀有なことなのな。
心霊現象の実話の漫画化は多いよ。それだけで月刊誌が成立もしているよな。
しかし、それは単に現実の漫画化だから。面白くはあっても、そこから読者が本来の漫画として楽しめる作品にはなかなかなれないわけ。
それは、小説や歴史の出来事の漫画化と同じものだ、ということだよな。漫画作品を楽しんでいるわけではないの。元になる小説や歴史そのものの楽しさなんだよ。

しかし『低俗霊』シリーズは違うんだよ。独自の理解から、霊と人間の世界の交叉を描いているんだよな。
敢えて低級霊という、比較的除霊の容易い対象を相手にする、という設定は、人間の弱さや悲しみというものを中心に描きたかったからだよな。
奥瀬サキの他の作品もそうだけど、まあ、人間のクズを描かせると相当な才能を発揮するよなぁ(笑)。
『低俗霊デイ・ドリーム』なんかは、原作者になっているけど、漫画としては一番秀逸だよな。それはギャグの要素が絶妙だからだよ。また設定として、果敢に生きる主人公がいいよなぁ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-08-10 11:43:52] [修正:2018-08-10 11:43:52] [このレビューのURL]

5点 メカざわさん

幽霊漫画。絵はごちゃごちゃしてるが、漫画とよくあっている。

主人公のキャラがたっているからギリギリなりたっている作品だと思う。描写が妥協なくグロく、ところどころにさわやかなSMエロがあるからこそ調和がとれているのではないかと。

全体的にはよくまとまっていたし、幽霊漫画としてコンセプトにそったものが描けただろうし、作者側も読者側も無難な満足感の得られた完結漫画であったのではないだろうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-08-18 02:57:11] [修正:2009-08-18 02:57:11] [このレビューのURL]

6点 あいすさん

[ネタバレあり]

エロイです。ですが、それ以上に怖いです。。色んな意味で。
でもなんだか読んでしまう。怖いもの見たさでしょうか。
人の死がリアルに描かれているので、嫌悪感を抱く人も少なくないかもしれません。

深小姫や惣一郎のコミカルな部分もありますが、霊がいる場面ではマジです。

マイベストキャラクター?「鬼縫」
人語を理解し、自己再生し、人を喰う生きている「縄」
深小姫が身に着けていないときはどこに?とか謎がいっぱいです。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-07-04 22:49:52] [修正:2005-07-04 22:49:52] [このレビューのURL]

7点 真樹さん

話と作画が見事にマッチしてて、独特な雰囲気を演出している。
どろっとした生々しい怖さを感じる。
カミソリと言うよりはナタの様な切れ味って感じ。
下手なオカルトホラー物より余程ゾクゾクします。お薦め。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-06-06 17:06:26] [修正:2005-06-06 17:06:26] [このレビューのURL]

6点 ごまあぶらさん

漫画家より作者が有名。
で、これはかなり怖いものがあります。
かずかずの霊ものがありますが、これほどにも霊に対する畏怖を抱かせるマンガはないでしょう。その描写が最高すぎて、主人公は鬱に入ってしまうほど。
コミカルなシーンも多いけど、これはなんというかそれでも欝だなあ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-06-05 22:20:15] [修正:2005-06-05 22:20:15] [このレビューのURL]

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