「みずまる」さんのページ
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4点 ボーイズ・オン・ザ・ラン
夢中で一気に読めますが,後味のあまり良くない作品だと感じました.
また,私の考えでは
一見すると全く違う少女マンガのフォーマットが
多く取り入れられている作品だと思います.
主な点を挙げると
・主人公が,二人の異性の間を行ったり来たり
・モノローグの多用
・やたら前のめりな主人公(しかし,失敗して悩む)
男性の汚い部分も多く書かれているので,男版レディコミかなと思います.
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[投稿:2011-02-04 09:22:41] [修正:2011-02-04 09:22:41] [このレビューのURL]
高校・大学時代に連載をリアルタイムで読み,最近完全版で前編読み返しました.
私の感想を一言にまとめれば
「最初から京都編までは良かった.その後は今ひとつ」
です.
まず,歴史好きの私には「赤報隊」「会津出身の恵」「不平士族」など,ちょっとマニアックな設定がとても魅力的でした.
特に,斉藤一の登場から京都編に至る部分は,この漫画の全盛期でしょう.週間連載漫画に大事な「この続きはまた来週」という “引き”を上手に盛り上げながら,全体的なストーリーにも一本筋が通っていました.週刊連載としての面白さと,コミックにまとめたときの面白さを両立させるのは結構難しいと思うので,このあたりの手腕は見事です.
暗くなりそうなストーリーを,操や爺の登場で明るくしたのも「上手いなあ」と感心しました.さらに,この頃の絵柄や演出は特に魅力的でした.
追憶編はストーリーは良かったものの,「巴」があまりにエヴァンゲリオンの「綾波レイ」にそっくりで,正直引いてしまいました.(それまでも,どこかで見たキャラは多かったですが)
さらに,人誅編では作品が雑になったと思います.死んだ薫が死体から実は作られた人形で実は生きていたというあたりは,その典型でしょう.正直,ずっこけました.連載時には人形を作っているという伏線すら無かったと思います(コミックで追加された?)
また,神谷道場での戦いでは,剣心が雑魚(?)に天翔龍閃を繰り出したり(縁との戦いの複線にしたかったのでしょうが),島の浜辺での四星との戦いは取って付けたようだったりと,首をかしげる展開が多いです.絵柄や演出も現在の作者に近くなり,残念ながら魅力が半減しました.
京都編までは,文句なく面白いです.その後も,「京都編が終わってからはつまらなくなる」という予備知識を持って読めば,楽しめるでしょう.
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-08-18 04:00:43] [修正:2010-09-26 23:01:18] [このレビューのURL]
5点 岳
「第一回 マンガ大賞受賞作品」という肩書きがあるため,手放しで絶賛されることが多いですが,本来は通好みで読む人を選ぶ作品だと思います.
独特の味や主人公の哲学があるので,ある程度読み込んでいくと魅力が出てきます.
しかし,読者を楽しませる演出がそれほどあるわけではないので,作品の魅力を理解できない人も本当は多いと思います.
どちらかといえば,作者が書きたいことを書いた作品だと思うので,万人にはお勧めできませんが,魅力の分かる人にはとても楽しめる作品でしょう.
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-08-25 03:59:19] [修正:2010-08-25 04:00:05] [このレビューのURL]
0点 最終兵器彼女
「いいひと」の読者だった私ですが,この作品は好きになれませんでした.
思わせぶりなモノローグや,記憶のフラッシュバック,ジェットコースター的な展開で引きつけるのは,良いと思います.
しかし,ストーリーが私には合いませんでした.
まず,女性の扱いが良くありません.主人公の事を思いながら,皆不幸になっていきます.青年マンガだからしょうがないのかもしれませんが,男性の私が見ても,男の勝手なエゴを押しつけられている感じがしました.
特に,ヒロインの「ちせ」はその傾向がひどく,兵器である点を除いても「男の妄想」に感じられました.その上,兵器でもあり,ミリタリーやロボット好きな男性の勝手な欲望が生んだ虚像に見えます.
ラストは人類が滅び,主人公は,「ちせ」と二人で生き残りますが,その状況にあまり悲しみを感じていないようです.
私の独断と偏見ですが,このラストは「都合良く完成された虚像の女性といられれば,他人は滅んでも構わない」とも捉えられると思います.
読後にそう考えてしまった私は,背中が薄ら寒く感じられ,残念ながら,嫌な気分になってしまいました.
ナイスレビュー: 7 票
[投稿:2009-05-01 13:02:10] [修正:2009-05-01 13:02:10] [このレビューのURL]