「レビュのすけ」さんのページ
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あのドストエフスキーの名著「罪と罰」を現代版にアレンジした本作。
モチーフである原作が執筆されたのは1860年代。
ともすれば全く原作の持つ世界観、哲学的なテーマとはかけ離れてしまいかねないこの作品だが、
作品の序盤を貫くテーマである主人公の「正義」に関する思想、理論(崇高な目的達成が流された血をあながう)や、主人公の性質、「罰」苛まれる様などは忠実に描かれている。
また、原作で使われている心理描写をそのまま漫画表現するなど、原作の世界観を踏襲することに成功している。
ストーリー自体は全くの別物だが、引き込まれるような展開になっているし、独特の暗いタッチも作品を引き立てている。
現在連載途中だが、ここから面白くなるはず(原作と同じような展開なら)なので、非常に期待の持てる作品。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-12-09 22:09:34] [修正:2009-12-09 22:09:34] [このレビューのURL]