「STRATOS」さんのページ

総レビュー数: 3レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年02月23日

これは何度も思うのだが、漫画にとって路線変更は素人に時限爆弾を解除させるのに等しい。つまり最終的に何が起きるのかは誰にも分からないのだ。
ただ、唯一の違いは、漫画の路線変更は決して満足できる方へは行かないということだ。

序盤、ギャグマンガとして登場したこの漫画なのだが、やや荒削りだが斬新、そして「マフィア」という要素をまったく持って使い切れてない、という印象だった。

そして、ここで、黒曜編、物語における、ビッグマイナーチェンジが行われる。ここ辺りでは、「死ぬ気弾」や特徴的な武器、そして若干「マフィア」路線に近づいたので、印象はそれほど悪く無かった。

だが次のヴァリアー編で一気に墜落を始める。
確かに派手でカッコイイアクションを手に入れたのだが、代わりに「何でもアリ」どつぼに自ら嵌ってしまったのである。

現在、この漫画は私を苛つかせる漫画になっている。女性受けを重視し、狙った感見え見えのキャラクターを散りばめ、最終的に当初のキーアイテムであった「死ぬ気弾」記憶の奥底に追いやろうとしている。こんなに腹の立つことがあるだろうか。新しい必殺技は後付けのように聞こえ、読者を混乱させる。そして、呆れることにこれほどの変更をしたにも関わらず、「マフィア」というテーマはいまだに使いこなせてないのだ。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-02-23 21:41:18] [修正:2010-02-23 21:41:18] [このレビューのURL]