「tori」さんのページ

総レビュー数: 2レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年11月23日

0点 D.Gray-man

突っ込み所が満載で正直不快感しか残らない作品。
思いつくままに。

・物語としての整合性より個々のシーンを描くことを重視して
 いるようにしか見えない。
 寧ろ、そのシーンを描くために無理やり物語をそちらに
 引っ張っていっている感じ。

・物語に悲壮感を出すためか知らないが、ろくすっぽ人物描写もされず、
「殺されるためだけ」 に出てくる脇役が多い。

・悲惨な状況にキャラを追い込む展開が多いが、肝心の当事者の
 苦悩やら葛藤やらの心情描写が雑もしくは全くないため、キャラが
「生きて」いない。 作者が描きたいものを 描くための「コマ」にしか
 見えない。

・最近、主人公側の組織の非道さを描く展開が続いているがその非道行為に
 意味も合理性もなく悉く自滅行為に終わっているあたり、
 もはやタチの悪いギャグにしか見えない。 
 セカンド計画もサード計画もいくらなんでも間抜けすぎるだろう・・・。

・世界の命運を賭けた戦争をやっている筈なのに登場人物
(特に非戦闘員)に 緊張感がない。
 真面目に勝つ気があるのか?

・大人キャラがとにかく見苦しい。 露骨に悪役演出されているキャラ
 ではなくどちらかと いうと主人公達の味方として善人描写されている
 連中の方が個人的には不愉快。
 覚悟もなく、言い訳がましく、自分たちの非や責任を認めず、
 結局周囲に流されて何も行動を起こさず、陰でぶつぶつと不満を垂れるか
 他人のせいにするだけ。
 自分より幼い子供たちを戦場の最前線に出して殺し合いをさせておいてやることがそれか? 


・敵側でもない子供に身内の大量虐殺をやらせるとかそういう展開にする
 感性が相容れない。
 結局このエピソードのラストの「自分の罪に苦しみながら泥に沈む」
シーンをやりたいがために わざわざその展開にしたのだとしたら
正直反吐が出る。


この人の描く漫画は絶対に楽しめないだろうと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-26 20:49:47] [修正:2010-11-26 20:49:47] [このレビューのURL]

最終巻を読み終わったので一言。

最後まで読み続けてよかった、この作品に出会えてよかったと
心から思えた漫画でした。

登場人物が皆、潔く清々しくそして前向きで力強い。 それでいて
決して空虚な記号としてではなく生きた人間として描かれている。
また、各キャラ同士の関係が、メインキャラは勿論、サブキャラ同士の
一瞬の邂逅ですら決して無意味ではなくお互いに何かを与え、何かを
受け取っているというのも素晴らしい。
正に「等価交換」と「一は全、全は一」が全編、全キャラを通して描かれた
作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-23 18:14:33] [修正:2010-11-23 18:14:33] [このレビューのURL]

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