「nyamsas」さんのページ

総レビュー数: 3レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年11月07日

恋愛もバトルも、ジャンプ3大テーマも内容に全く絡んでこない。
ただオッサンが飯を食ってるだけ。
本当にそれだけ。

しかし、面白い。

実際「面白い」という表現が、考えれば考えるほどこの作品に合っているか不安になってくるのだが、
たまに無性に読みたくなるし、読んで満足できる作品。
これは「面白い」んだろう。

漫画というよりは、旅番組やグルメ番組の食事シーン集と言った方がしっくりくるかもしれない。
井之頭さんの言い回しや心の呟きは魅力的であり、某宝石箱の人よりは余程美味しそうに食事する。

まだこの漫画を知らない頃、TVで世にも奇妙な物語の「夜汽車の男」という話を観たことがあり、当時子供心なりに面白いと感じたことを覚えていた。
「孤独のグルメ」を読後、原作者のことを調べていたら、件の話は原作者が原案を提供した事が分かり、妙に納得してしまった事があった。

興味のある人は、一度そちらも調べてみるといいかもしれない。

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[投稿:2011-11-07 19:50:06] [修正:2011-11-07 19:50:06] [このレビューのURL]

この漫画に関して、内容の出来不出来やリアリティ、思い出あるある的な要素の可否については他のレビュワーさんが散々議論されているので割愛。

「よつばと!」が好きな漫画かと問われれば、好きだと答えるし、
「よつばと!」は面白い漫画かと問われれば、面白いと答える。

よつばの行動や発想は面白いし可愛い。
脇を固める他の登場人物も魅力的だし、エピソードごとの絡み方が絶妙で安心して読める。

しかしながら、私がこの漫画に感じる最大の魅力は上に語った理由ではない。
では何か、「登場人物固有の人間性の描写」である。

作者は、よつばが「こういう人間」だと、とーちゃんやジャンボは「こんな人間」なんだと説明しない。
過去の回想も、台詞に頼ることも無い。

むしろ台詞をかなり絞って、キャラの動きや表情、他のキャラとの絡み方などで登場人物を表現する。
そして、その手法で描かれたよつば達は、驚くほど瑞々しく、活き活きとしている。

字面や理屈で「設定」されたキャラ像ではないから、彼らの行動や発言には不思議な説得力があるし、魅力がある。

このサイトで「よつばと!」が好評価を得ているのは、個人的に納得できるし、未読の方には是非勧めたい。

唯一の難は、発刊ペースが遅いことか。

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[投稿:2011-11-07 19:33:55] [修正:2011-11-07 19:33:55] [このレビューのURL]

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