「トニーモンタナ」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2014年10月28日

絵柄が古臭くて敬遠してましたが読んでいくうちに気にならなくなりました。

恋の衝動の描き方やプラトニックな恋愛にむず痒くなります。

タイトルのように雨や雨上がりの描写が主人公の心情変化を効果的に表現しています。情景描写がとにかく洗練されています。
同じ画角のコマを連綿とさせていくコマ割りは映画のフレームっぽいです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-10-09 20:33:52] [修正:2021-01-11 17:21:37] [このレビューのURL]

漫画表現の極北かってくらいに圧倒されます。卒倒するくらいの勢いです。幾何学的で端正な構図、黒を強調したコントラスト、センシティブな描線。

奥行きを意識した見開きも見惚れますし、画面構成が隅々までに計算されてます。孤独や欠陥の感情の描き方が切なくてエモーショナル。心象風景も幻想的で、漫画的飛躍にも圧巻です。

無機物や異物、精神と肉体の同期は安部公房やクローネンバーグが浮かびます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-08-27 15:20:29] [修正:2020-08-27 15:20:29] [このレビューのURL]

コマ割りがひたすらスタイリッシュでカッコイイです。コマを細かく割ることでグルーヴを生んでます。漫画の動脈みたいのが全編に流れてます。

幾何学的な構図、視線誘導もまあクレバーです。ドーパミンが溢れるくらいの漫画の巧さに圧倒されます。水、タバコなどの耽美な情景描写。

記憶にまつわるサスペンス要素も作品の骨格してしっかり機能しています。説明的ではない断片的な回想も趣があります。

雑多な香港の街並みもウォンカーウァイ映画みたいです。夜の街並みなんかは妖艶で美しいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-08-25 13:09:04] [修正:2020-08-25 13:09:04] [このレビューのURL]

支配者、被支配者の構造、男性性の加害性が鮮明に描かれていて苦しいです。他者を物的に搾取する支配と服従の対立軸が反転する終盤も壮絶です。

縦長や横長のコマを連綿されて動作の繋ぎが流麗です。大ゴマの配置が周到。暴力シーンなんかは画面を黒を基調にしていたりして、より惨いです。

フェミニズムだけでなく、個人の自己実現にも焦点を当てて描いてます。男性らしさ、女性らしさなど短絡的な性へのレッテル貼りへの嫌疑も描いてたと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-04-02 23:48:00] [修正:2020-05-28 14:55:33] [このレビューのURL]

ジョンヒューズ映画のような青春ものです。スクールカーストや学校の閉鎖的なコミュニティを換骨奪胎するという「わたモテ」といい「ブレックファストクラブ」の片鱗を連載中の作品で二作も味わえるのは嬉しいです。

違う特性人物同士の化学反応、相乗効果の描き方がほんとに良いです。他者を隔絶するのではなく、融和させるとても優しい作品です。ギャグの緊張と緩和の作り方、セリフ回しや言語の感覚も鋭いです。

扉絵で「ララランド」のジャケットのパロディをしていたり、仕掛けも色々散りばめられています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-05-04 22:27:10] [修正:2020-05-04 22:27:10] [このレビューのURL]

浅野いにお先生は漫画の枠組みを取っ払った表現をずっと追及してますね。今作も先進的なことをたくさんやってます。

「ばけものれっちゃん」は思春期の自意識や葛藤を化け物に象徴化した作品で、the pillowsの「ブルースドライブモンスター」を思い出したりました。どの収録作も思春期をシンボリックに描いてるのは通底していて「プンプン」と相似してる気がします。

「ふんわり男」では同じ話を違う視点から同じコマでモノローグだけで変化を描いていたり、「誘蛾灯」ではヘッドライトの表現やベタ、黒を使った夜の描写がアバンギャルドです。「ひまわり」は「ひかりのまち」とか初期作のような暴力観や死生観が見受けられました。

「きのこたけのこ」は「デデデデ」の源流らしいですが、作画の精密さの他にも奔放でスタイリッシュな画面構成が今に続いてます。



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[投稿:2020-05-03 21:50:39] [修正:2020-05-03 21:51:07] [このレビューのURL]

「月曜日の友達」ほどの観念的、先鋭的描写が控えてあり、「空が灰色だから」と「ブラックギャラクシー6」の間の日常ものとしての位置づけに見えます。
「死に日々」以降からに顕著になってきましたが、斑点や水玉など集合体的なモチーフによる内面描写も少なめです。

トーン使いはやはり秀逸で、立ち位置や光と影を表現していたり、反転や対比などトーンの修辞法が見事です。

非有機的な風景の中に人物がいるのを俯瞰的、遠景的に捉える手法は最近の阿部共実メソッドとして確立してます。青春や無常さや虚無を視覚化しています。幾何学的な構図の中の有機的な人物の配置が洗練され尽くしていますね。









ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-04-23 17:51:51] [修正:2020-04-23 17:51:51] [このレビューのURL]

7点 NeuN

ヒトラーのクローンを生み出すって設定は「ブラジルから来た少年」が浮かびます。

即物的な暴力描写や死の無常観は高橋ツトムイズム。ファシズムと高橋ツトムの死生観は親和性が高い気がします。退廃や死がページ全体に充満してます。バトルロワイアル的なエンタメ活劇としても強度はありますが。

俯瞰描写で権威や不条理を見せたり、構図や逆構図を利用した鋭角的なコマ割りとか画面の息遣いや設計に圧倒されます。惨劇や悲劇をコマの外側で起こすのが画面にレイヤーを作り出してます。エモーションの積み重ねもいつも通り巧いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-04-16 04:12:50] [修正:2020-04-16 04:13:27] [このレビューのURL]

「ローカルワンダーランド」にも「ストレートアヘッド」の話は収録されてましたね。

アニメーターのサクセスストーリーとして見応えがあります。友情やブロマンスとしても熱いし、衝突や連携をコマ造形で見せるのもテクニカルです。信頼や関係を見せる視線の演出が流動的で凝ってます。動画の技術的な観点も知見が広がります。

1巻の現代で走りながら過去に移行していく時空を越境した表現は感動しました。アニメと現実の相互作用やクロスオーバーの魅せ方が良いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-04-16 03:55:01] [修正:2020-04-16 03:55:01] [このレビューのURL]

表題は服と自尊心の関係を描いた作品。その他の短編はほくろや八重歯など身体的特徴と自己受容が一致、比例することがモチーフになってます。
顔と性格とか分ける必要もないし、全て包括して自己っていうのが好きなテーゼです。

苦悩を惑星軌道で例えるのは「ギャラクシー邂逅」でもありましたね。精神世界の描き方が幻想的。
「惑星の軌道数値を音符に当てはめると 歌になるらしいと聞いたことがあるけど 君がカスタムした宇宙 遠い星の歌 こうして僕は宇宙と手を繋ぐ」とかリリカルなセリフが機微に触れます。

タイトルをひらがなにしてるのも意味合いの間口を広げてたり、含有量を増やしてる気がして、聡明なタイトルだなと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-04-05 22:49:26] [修正:2020-04-14 20:17:36] [このレビューのURL]

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