「けのすけ」さんのページ

総レビュー数: 4レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年10月09日

監督視点からの野球漫画はいくつか知っているが、この漫画はその中でも特に良い。
その理由としては野球をひたすら理詰めで考えていることにあると思う。
この作品にも日高や大宮といった好選手はいるものの、絶対的な存在ではないし、他校の選手にも怪物的な選手がいるわけではなく、極めてリアリスティックな作品であると思う。
しかし常識外れの選手や、一人の絶対的なエースが登場せず、また勝つために何が必要であるのかを、根性や努力といった精神論的なものではなく技術的な面から言及している作品は驚くほど少ない。
それだけ野球の技術面、戦術面を書くのは難しく、そうした視点から描かれたこの作品は稀有な存在なのだと思う。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2006-10-09 01:30:37] [修正:2006-11-01 00:31:07] [このレビューのURL]

体操を描いた作品は少ない。体操自体が比較的マイナーな競技で、競技を観戦する人が少ないということも理由なのだろうが、それでも本当に少ない。しかしこの作品は体操漫画の範疇からだけでなく、スポーツ漫画から見てもかなり面白い。ちょっと臭目な友情話も読後感は本当にさわやかだし、技の説明なんかも非常にわかりやすい作品だと思う。ちょっと主人公の成長が早すぎるのは気になったが、この作品を読めば体操競技がどのようなものかわかってくるだろうし、体操という競技を見る目も変わってくるはずと言える作品であることは間違いない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-10-09 01:51:33] [修正:2006-10-09 01:51:33] [このレビューのURL]