「mishuman」さんのページ

総レビュー数: 4レビュー(全て表示) 最終投稿: 2016年09月18日

1点 大奥

思考実験としての面白さはあるものの作り込みの甘さが目立つ漫画。
作者の考える「ここでこれをこうしたら凄いでしょ?」が好き放題に展開されるが、それがそうなってしまう事への納得感が薄い。
勢いで読み切れてしまえる作風ならまだしも、さも堅実に設定を積み上げているかのような態度で無茶苦茶な展開を乱発されるのはどうにも応える。
最後の最後で一気に全ての伏線が回収されて綺麗に物語が繋がるのかとも期待したが、どうにも最後まで作者の過剰演出に作中世界が突き合わされるご都合的な代物で終わったように思う。
独特の思想が作品の根底を流れているので、それに共感した人であれば楽しめるのであろう。
もしちょっとでも合わないと思ったらすぐに読むことを辞めるのを薦める。
その違和感は大きくなることはあっても改善されることはない

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[投稿:2022-01-23 16:21:30] [修正:2022-01-23 16:21:30] [このレビューのURL]

「日本のサッカーはここが駄目だ!俺の完璧な理論におののきやがれ!」と言わんばかりの漫画。
そういったサッカー漫画が他にもたくさんありピンキリなのは事実だが、この漫画は自分の最強サッカー理論に固執しきっている。
ストーリーのテンポを犠牲にしながら何度となく進研ゼミのような説明が入ってくる上に、その例を示すものが非情に恣意的な描かれ方をしていてものすごく胡散臭い。
試合で勝とうが練習で結果が出ようが全てが「作者(取材協力者)様の提供する完璧な理論の実証だ!やはり完璧に正しい!日本のサッカー指導者はゴミ!」という結論に持ってかれてしまい、キャラクターの物語を楽しむ余地すら読者には与えられない。
せめてサッカー理論がここまでフワフワしておらず実態を伴っていれば、その描写の仕方が宗教勧誘の如きポジショントークの嵐でさえなければ、物語そのものが作者の理論紹介のための舞台装置でしかない状況がなければ……様々なたらればが読んでいるウチに頭をよぎる。
「スポーツ漫画なんて勢いさえあればいい」とは言わないが、1に理論2に理論ひたすら理論で勝ったら理論スキあれば理論キャラの加入時も箸休め回でもひたすら理論の理論づくしというのはスポーツ漫画のコンセプトをなにか間違えているとしか思えなかった。

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[投稿:2021-06-12 13:22:34] [修正:2021-06-12 13:22:34] [このレビューのURL]

3点 編集王

今読むには流石に感性が古いか。
話の展開やキャラクターの言動がテンプレ通りすぎて物語を読み進めることの刺激が極めて薄い。
かっての金字塔的作品だったのだろうが時代を越えるほどのパワーがあるタイプではない。

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[投稿:2016-10-15 21:06:40] [修正:2016-10-15 21:06:40] [このレビューのURL]

前半は5点ですが後半も含めると3点まで下がります。
見え見えのチープなオチへとたっぷり時間をかけて辿り着く過程が非常にキツいです。
あんなにつまらないオチなら曖昧にしたまま打ち切りみたいに終わった方が絶対良かったですね。
そのオチに近づくに従って内容も思想的な色が濃くなって漫画的な面白さが薄れていくのでまだ読んでない人は5巻ぐらいで読むのを辞めた方がいいです。読んでも8巻までですね。9巻と10巻を読んでしまうとあまりのくだらなさにそれまで感じた面白さも自分の中で消えていきます。

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[投稿:2016-09-18 00:08:40] [修正:2016-09-18 00:08:40] [このレビューのURL]